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[Unity]プログラミング&Unity未経験者が宴でゲームを作るには ~制作前に決めておいた方が良いこと編~

Last updated at Posted at 2016-10-23

前回の投稿 [Unity]プログラミング&Unity未経験者が宴でゲームを作るには の続きです。

前回の投稿では、宴(またはUnity)で自分がやりたいことを実現できるかどうか確認することや、情報収集の手段を主に紹介しました。

ここではノベルゲームを制作をする前に決めておいた方が良いことを挙げます。

作品を公開するプラットフォーム

Web GL、iOS、Android、デスクトップ向け等、様々なプラットフォームがあります。
スマホ(iOS、Android)で作品を公開したい場合、スマホに合った画面サイズやアスペクト比(16:9など)で制作した方が良いです。

Web GLなどの場合、比較的自分の好きなアスペクト比で制作してもOKなのですが、同時にスマホでも作品を公開する(もしくは、将来的にスマホでも公開するかもしれない)場合は、予めスマホに合ったアスペクト比で制作した方が効率的です。

なお、iOSやAndroidで制作する場合、AppleやGoogleに開発者として登録料を支払う必要があります。

参考:一目でわかるiPhone・Androidアプリ開発の違い

特にiOSは、毎年1万数千円(価格変動制)を支払う必要があるため、金額的な負担が大きいです。(Googleは、初回登録時に25ドル支払うだけでOKです。年会費はありません。)

iOSはアプリの審査の基準が複雑な上に厳しく、よくリジェクト(却下)されます。
また、審査員によっても判断の基準が異なることがあり、「前回(の担当者)は通ったけど、今回(の担当者)は通らなかった」ということもあります。
詳しくは、「apple リジェクト」等のキーワードで検索してみてください。

「アプリとして公開したいけれども、あまりお金はかけられない」「できるだけ手間をかけずにアプリを公開したい」という場合は、まずはAndroidだけで公開するのもアリかと思います。

画面のサイズ(解像度)とアスペクト比

宴のサンプルは、800×600という画面サイズになっています。
自分が選択したプラットフォームに合わせて、画面のサイズを決めましょう。

※スマホで公開する場合、あまり高解像度で制作すると、低スペックな端末では正しく表示されない場合があります。
例えば私が確認したケースでは、1920×1080で制作した場合、AQUOS PHONE SL IS15SH(2012年夏発売モデル)ではキャラクターの立ち絵が真っ黒に表示されてしまいました。

実例

私は現在、スマホ及びWeb GL向けに、960×540というサイズ(上記1920×1080の半分の長さ)で制作しています。アスペクト比は16:9です。
実際にどのように表示されるかは、下記のリンク先でご確認ください。
(いずれもUnityと宴を使用して作成しています)

iOS:戦国めんだこ
Web GL:刀匠天儀 鍛刀中

キャラクターの表示方法

宴では、普通の画像(png形式)またはLive2Dでキャラクターを表示させることができます。

目パチ、口パクは今後アップデートで宴に実装される予定(2016年10月現在)ですが、
・体の一部(腕など)を動かしたい
・風で揺れているように髪を動かしたい
・呼吸しているかのように体全体を動かしたい
といった複雑なアニメーションを実現させたい場合は、Live2Dを使用することになります。

Live2Dを使用したい場合は、以下の書籍がおすすめです。
Unity5+Live2D ノベル&アドベンチャーゲーム開発講座

Live2Dを使用したい場合、キャラクターをパーツごと(髪、目、口等)に書き出す必要があります。
参考:#01 Cubism Modeler を起動して準備をしよう

そのため、Live2Dを使用するかどうかは、立ち絵制作に着手する前に決定しておいた方が効率的かと思います。
(イラストレーターにもよりますが、どのようにイラストを書き出ししなければならないのかを知っておけば、書き出ししやすいようにイラスト制作することも可能なため)

キャラクターにボイスをつけるかどうか

インターネット上で声優(ボイスコ、ネット声優)を募集したり、依頼したりする場合、準備開始からボイス完成までそれなりに時間がかかります。
(ケースバイケースだと思うのですが、基本的に数ヶ月単位の時間がかかると思います。)

声優を募集したり依頼したりした経験がない場合、まずどうやって募集or依頼すれば良いかといった基本的な情報収集にもそれなりに時間がかかります。
また、声優に渡す台本や、演技の参考となるようなキャラクターのプロフィール、募集要項、ボイス納品までの予定表、ボイスの使用用途や禁止事項、報酬に関する規定等々、用意しなければならない(あるいは、用意しておいた方が良い)書類だけでも、かなりの量になります。
場合によっては、提出していただいたボイスの編集・加工(ファイル分割、リネーム、ノイズカット、音量調整等々)も必要です。

そのため、ボイスをつけるかどうかは、なるべく早い時期に決めておいた方が良いかと思います。
(開発資金が豊富にある場合は、音響会社等を通じてプロの声優を起用し、短期間で高品質のボイスを納品していただくことも可能です)
参考:有料200円で10万ダウンロード!萌えトレーニングアプリ「ねんしょう!」のオタク系開発者が語る、萌え系アプリヒットのコツ。

予めボイスをつけることが分かっていれば、シナリオやキャラクターのプロフィール(内部資料用)を作成する際も、(それらを少し加工して、あるいはそのまま)声優に台本や参考資料としてお見せすることを念頭に置いて作成することができ、工数の節約になります。

(ただし、マナーとして、声優の募集・依頼を開始するのは、アプリをリリースすることが確定してからにしましょう。)

参考:ボイスドラマ企画参加者のためのマナーサイト

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