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Atlas-SoCで遊んでみる準備をした

Last updated at Posted at 2015-11-06

なんか,まわりでFPGA+SoCな環境はZynq一色なのですが,Atlas-SoCで遊んでみる準備をしてみました.
Atlas-SoCが何かについては,Atlas-SoC素晴らしいんじゃないのが分かりやすいです.
Xilinxにおける(最近はAlteraにも対応しているけど)Xillinux的な便利な環境という感じ.

で,開封して動かしはじめるまでは,すぐなのだけど,
自分のハードウェアを動かすにはどうするの?というところが分からないと遊びはじめられません.

公式サイトRocketBoards.orgをみながら進めてみたものの,いくつかのポイントでハマったりつまづいたりしたのでメモです.

まずは合成

Linuxはgccも入ったすばらしい環境だったので,そのまま使うことにしてハードウェア部分だけ変更できればいいかな,という方針.まずはサンプルと同じものを合成する,というところからはじめたいのですが...

準備

公式サイトのCompiling Hardware Design and Preloaderに手順がありますので,これに従います.環境はQuartusII 15.0.2 WebEdtion + SoC EDS 15.0.1,OSはCentOS 7.1です.

CentOS7でSoC EDSを使う

そういえば,私,SoC EDSが,"はじめまして"でした.Linuxの場合

 export SOCEDS_DEST_ROOT=/opt/Altera/15.0/embedded
 source /opt/Altera/15.0/embedded/env.sh

で各種ツールへの環境変数をセットできます.

Procedureに従ってソース一式をダウンロード

これは,公式の手順Compiling Hardware Design and Preloader - 3. Procedureのまま.wgetして展開すればOKです.

ビルド

make all

でビルド...できませんでした.

ビルドできない理由(1) - StratixVなデバイス情報が必要

makeスクリプト内部では,Qsysプロジェクトを作成→必要なIPのインスタンス生成→IPの接続,SoCのビルド→QuartusIIで合成→...という処理が自動的に進行するはずなのですが,altera_hps(ARMのHW IP)をQsysでインスタンシエーションする時に固まってしまいます.で調べてみると,AlteraのForumでも同じ苦しみを味わっている方がGenerating a Qsys System with qsys-script.一番最後の回答に示されているURLを辿ってみると,答えがWhy can't I create and HPS instance with qsys-script?にありました.

Stratixのデバイスパッケージをインストールしてね

ってことらしいのですが,WebEditionにはStratixのデバイスパッケージはインストールできません.仕方がないので,デバイスパッケージ(qdz)を手動で追加.qdzは単なるzipファイルなので,

 cd /opt/Altera/15.0/
 unzip stratixv-15.0.0.145.qdz

と展開しました.

ビルドできない理由(2) - 時限付きのIPコアにより想定外のsofファイルが生成される

サンプルのハードウェアはFFTをFPGAにオフロードできるようになっている(と思われる)のですが,その処理を司どるIPコアが,"OpenCore Plus feature"のために,WebEditionでは時限付きでしか利用できません.通常,QuartusIIでは合成,配置配線の結果としてFPGA用のビットストリーム"ほげほげ.sof"を生成するのですが,時限付きのコアを含むビットストリームでは"ほげほげ_time_limited.sof"が生成されるようです.(具体的には,ATLAS_SOC_GHRD/output_files/ATLAS_SOC_GHRD_time_limited.sof)

Altera-SoCではHPSからFPGAをコンフィギュレーションする際に,sofから変換して作るrbfというファイルを使用するのですが,想定した"ほげほげ.sof"ができていないので,rbfが生成できなかった,といわけです.rbfは,qaurtus_cpfというツールで作るのですが,単純に"ほげほげ_time_limited.sof"を"ほげほげ.sof"に変換して胡麻化そうとしても,時限付きコアが入っていると言って受け付けてくれません...よくできてる

というわけで,fftなIPコアを使わないことにします.fftなIPコアのインスタンスを生成しているscripts/qsys_add_fft128_components.tclというスクリプトファイルを無効にすることにしました.

 mv scripts/qsys_add_fft128_components.tcl scripts/qsys_add_fft128_components.tcl.old

make allが完了したら

以上のハックをした結果,無事make allで回路情報一式とPreloaderイメージができあがりました.

オリジナル回路の追加

王道としては,Qsysにぶらさげることができるモジュールを作る→インスタンス生成するtclスクリプトを用意,というのがよいのでしょうが,まずは単純にLチカとかしてみたいですよね.

QsysなSoCシステムはhdl_src/ghrd_top.vというVerilogでインスタンシエーションされているにすぎませんので,ghrd_top.vをいじれば,好きなことができます.
GPIOポートの出力をLEDに接続している

 assign fpga_led_pio = fpga_led_internal;

をコメントアウトして,代わりに,

reg[31:0] debug_counter = 32'h0;
assign fpga_led_pio = debug_counter[22:15];
always @(posedge fpga_clk1_50)
begin
        debug_counter <= debug_counter + 1;
end

としてみました.make allして起動すると,無事LEDが点滅.これでハードウェアをいじるための第一ステップは完了です.

以下,後で詳しく書く

HPSとFPGAのやりとり

ここまでで,好きなモジュールを組み込むためのツールの使い方は分かりました.で,好きなモジュールを実装すればいいのですが,折角なのでLinuxから制御したり,データの共有をしたりしたいですよね.

Liteweight H2F

/sys/class経由

気分はRaspberryPiのGPIOアクセスと同じ

mmapする

0xff20_000

割込み

/sys/classを使うのが簡単です.

H2F

64KBのRAMに接続されています.0xc0000000をmmapして読み書きできます.

RAMをデュアルポートに変更,追加したポートのアドレスにLinuxからのGPIOを,データ出力にLEDを接続.Linuxからメモリに書き込んだ値がLEDに出力されることで,Linuxからのメモリアクセスができていること,FPGAでもちゃんと使えることが実験的に確認できました.

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