前回の記事でEdisonを最新にできたので、今回はSSHで接続できるようにし、Linuxの基本的な設定といくつかのパッケージのインストールを行います。
前回と同様にベースボードはSwitchScience版Eagletを使います。
PCとの接続は前回の記事を参照してください。
まずはシリアルコンソールからrootユーザーにログインします。
# xxxxxxの部分は環境によって異なるので置き換えてください。
$ screen /dev/tty.usbserial-xxxxxx 115200 -L
Poky (Yocto Project Reference Distro) 1.7.2 edison ttyMFD2
edison login: root # root でログイン
Password: # 前回設定したパスワード
以下の作業はEdison上で行います。
1. パッケージリポジトリの追加
標準で設定されているリポジトリはインストールできるパッケージが少なすぎるので、リポジトリを追加します。
ファームウェアバージョン2.0からファイル名が変わっていたり、別のリポジトリになっているようなので注意が必要です。
src/gz all http://repo.opkg.net/edison/repo/all
src/gz edison http://repo.opkg.net/edison/repo/edison
src/gz core2-32 http://repo.opkg.net/edison/repo/core2-32
src iotkit http://iotdk.intel.com/repos/2.0/intelgalactic
src iotdk-all http://iotdk.intel.com/repos/2.0/iotdk/all
src iotdk-i586 http://iotdk.intel.com/repos/2.0/iotdk/i586
src iotdk-x86 http://iotdk.intel.com/repos/2.0/iotdk/x86
追加が終わったらリポジトリをアップデートします。
root@my-edison:~# opkg update
2. いろいろパッケージをインストール
root@my-edison:~# opkg install sudo bash less git vim glibc-locale-ja glibc-localedata-ja-jp glibc-charmap-utf-8 localedef
3. OSの基本設定
タイムゾーンとロケールを日本に設定します。
# 日本時間に設定
root@my-edison:~# timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
# ja_JP.utf8のロケールを追加
root@my-edison:~# localedef -i ja_JP -f UTF-8 ja_JP.utf8
公開鍵認証でSSH接続できるようにします。
root@my-edison:~# vi /etc/ssh/sshd_config
- #RSAAuthentication yes
- #PubkeyAuthentication yes
- #AuthorizedKeysFile .ssh/authorized_keys
+ RSAAuthentication yes
+ PubkeyAuthentication yes
+ AuthorizedKeysFile .ssh/authorized_keys
好みですがシェルをbashへ変更します。
root@my-edison:~# chsh -s /bin/bash
シェルの設定を行います。
root@my-edison:~# echo "alias ll='ls -la --color=auto'" >> .profile
root@my-edison:~# echo "alias vi='/usr/bin/vim'" >> .profile
root@my-edison:~# echo "rm='rm -i'" >> .profile
root@my-edison:~# echo "export LANG='ja_JP.utf8'" >> .profile
root@my-edison:~# source .profile
4. SSH接続の設定
公開鍵認証でSSHできるようにします。
root@my-edison:~# echo "自分の公開鍵" >> .ssh/authorized_keys
自分のPCから
$ ssh root@<edisonのipアドレス or edisonのホスト名.local>
でSSHできれば完了です。
SSHできるようになれば、シリアルコンソールは緊急時以外は使わないため、シリアル変換基板を外しても問題ありません。
参考にした記事
Intel Edisonの初期化後 毎回セットアップする作業をひとまとめ - Qiita
Intel Edisonの時刻合わせ(systemd-timesyncd,timedatectl) - Qiita
Edisonに日本語UTF-8(ja_JP.UTF-8)のロケールを設定する。 - Qiita
10: Edison上のYocto Linuxで採用されたパッケージマネージャ opkg をいじる | Developers.IO
[Edison]sshやscpを使ってみる | Developers.IO