コマンドを使いこなして、素早く編集
前回はVimの基本的な使い方を書いたが、ここではVimを便利だと感じるような、よく使うコマンドを書いていく。
「それくらい大抵のエディタやIDEでもできるよ。」と思うかもしれないが、重要なのは「ササッと起動して、パッと編集できる」こと。
(使い込めば、よくできたIDE並みの性能も発揮できるらしい。)
場面に応じて使っていこう。
これさえ覚えれば便利に使えるレベルのものをまとめる。
以下は、全てノーマルモードでの操作
カーソル移動
動作 | コマンド |
---|---|
指定行へ | (行数)G |
ファイルの先頭へ | gg |
ファイルの末尾へ | G |
行頭へ | ^ |
行末へ | $ |
"hogehoge"がある場所へ(文字列検索) | /hogehoge |
次のコマンドは概念が共通しているので、まとめて覚えよう。
数字 + コマンドで、数字分だけ飛ぶことも可能。
e.g. 5w -> 5つ先の単語へ
○○へ | コマンド | 覚え方 |
---|---|---|
次の単語(先頭) | w | word |
次の単語(末尾) | e | end |
前の単語 | b | back |
次の文字 | l | letter |
上 | k | |
右 | l | |
下 | j | |
左 | h |
最近のPCはだいたい十字キーがついてるので、上下左右は手を動かすのがよほど面倒で無ければ覚える必要なし。
最初に覚えるコツは、人差し指と中指に上下差を作って配置してみること。
コピー&ペースト
コピペと言っても、クリップボードを使うのではなく、バッファを利用したもの。
「ヤンク」と呼ばれている。
① 操作
動作 | コマンド |
---|---|
ヤンク | y |
削除 & ヤンク | d |
カーソル位置より右にペースト | p |
カーソル位置より左にペースト | P |
感覚的には、Pの方が普段使っている貼り付けの動作に近いだろう。
② 単位
単位 | コマンド |
---|---|
行 | y |
単語 | w |
文字 | l |
行末まで | $ |
行頭まで | ^ |
大まかな操作の流れは
- ①から操作を選ぶ
- 数字で範囲を選ぶ(1の場合は省略可能)
- ②から選択したい単位を選ぶ
e.g.
カーソル位置の行の内容を、1行上にずらす
dd → k → P
カーソル位置から5単語文の内容を、ファイルの末尾にコピペする
y5w → G → p
とりあえず、サクサク作業するのに必要なコマンドはこれだけ。
次回は、快適にVimを使うための設定について書く予定。