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Python Django入門 (2) Mac編

Last updated at Posted at 2014-07-26

MacでのPython、Djangoの開発環境構築について説明します。

Xcode、Command Line Tools

macOS で開発する上では、iPhoneアプリの開発予定がなくても
Xcode および Command Line Tools を入れておいた方がいいでしょう。

Xcode は App Storeのアイコンから。

Command Line Tools は

$ xcode-select --install

にてインストールします。

Python3のインストール

Python2はMac OS Xに入っていますが、これから新規に学習するのであれば、Python3を学習した方がいいでしょう。

HomeBrewのインストール

HomeBrew はMacのパッケージ管理ツールです。

既に導入済みの人は読み飛ばして下さい。
MacPorts派の方は、以降のPython3導入を自力でお願いします。

インストールは公式サイトのとおり、ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行します。

$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

Python3のインストール

HomeBrewを最新にアップデートし、
python3 の情報を見る

$ brew update
$ brew info python3
python: stable 3.7.6 (bottled), HEAD

その時の最新の Python 3 をインストールして下さい。

$ brew install python3

最近の brew は brew install python でも Python 2 ではなく 3 が入るようになっています。

また現時点の Python 最新版は 3.8.1 ですが、標準ではまだ入らないようです。
brew install python@3.8 で無理やり入れることはできそうですが、
brew info python@3.8 で調べてみると、

python@3.8 is keg-only, which means it was not symlinked into /usr/local,
because this is an alternate version of another formula.

と不穏なメッセージが出るので試していません。
とりあえず 3.7.6 で説明を続けます。


業務で Python を扱う場合は、anyenv を入れて、pyenv を入れて、Python のバージョン管理を行いますが、入門向けではないので、brew で説明しています。
興味のある方は、後ほど調べて見て下さい。

Python 2 と 3 は両立できます。バージョンを見てみます。

$ python -V
Python 2.7.16

$ python3 -V
Python 3.7.6

virtualenv、virtualenvwrapperのインストール

virtualenv は Python の仮想環境を作るツールです。
プロジェクトごとに、

  • Pythonのバージョン
  • 使用する Pythonパッケージ、およびそのバージョン

を固定した仮想環境を構築します。

virtualenvwrapper は、virtualenvによる仮想環境の作成、削除をもう少し楽にするラッパーです。

Python3 の標準で venv という仮想環境を作るコマンドもありますが、こちらの方を使います。

python2側で pipを入れる

$ sudo easy_install pip

Python2側で virtualenv、virtualenvwrapper を入れる

$ sudo pip install virtualenv virtualenvwrapper --ignore-installed six

Python2、Python3に両対応した virtualenv virtualenvwrapperが入ります。

virtualenv virtualenvwrapperのセットアップ手順

1.仮想環境のディレクトリを作ります

$ cd ~
$ mkdir ~/.virtualenvs

2. テキストエディタなどで、.bashrc ファイルを作成します。

.bashrc
export WORKON_HOME=$HOME/.virtualenvs
source /usr/local/bin/virtualenvwrapper.sh
  • 自分のホーム ディレクトリで、そのまま作業します。
  • viが使える人は、viでやりましょう。
  • 普通のテキストエディタでも、なんとか「.bashrc」の新規保存はできます。

3. テキストエディタなどで、.bash_profile の最後の行に、以下の行を追記します。

.bash_profile
    :
    :
if [ -f ~/.bashrc ]; then
    . ~/.bashrc
fi
  • 普通のテキストエディタでは、ドットで始まる隠しファイルの「.bash_profile」を開くことは至難の業のようです。(出てこない)
  • viができる人に手伝ってもらって下さい。またはviを覚えましょう。

4. ターミナルが開きっぱなしであれば、編集した .bash_profile を取り込みます。

$ source .bash_profile

仮想環境の構築

env1 という名前の仮想環境を作る

$ mkvirtualenv --no-site-package --python /usr/local/bin/python3 env1

--no-site-packageは、ベースとなるpythonのsite-packageを受け継がないようにする指定です
-p か --python オプションで使用するインタプリタを指定することができるので、python3 を指定します。

仮想環境に移動する

mkvirtualenv で仮想環境を作った直後は、コマンドプロンプトが以下のようになっています。

(env1) $

(env1) と出ていれば仮想環境にいます。
ターミナルを終了して、開き直した場合などは、以下のコマンドで仮想環境 env1 に移動できます。

$ workon env1

その他、仮想環境を扱うコマンド

env1 はこの後に使うので、以下のコマンドは叩かないで、知識として覚えておいて下さい。

現在の仮想環境の一覧を見る

$ workon
env1

env1に切り替える

$ workon env1

仮想環境を無効にする(グローバル環境に戻る)

$ deactivate

不要な仮想環境を削除する(deactivateしてからです。pipで仮想環境に入れたパッケージごと削除されます。)

$ deactivate
$ rmvirtualenv env1

Djangoをインストールする

DjangoもPythonモジュールの一つです。
仮想環境 env1 の中にインストールします。

今回は、この講座のためにDjangoのバージョンを明記してインストールします。

$ workon env1
$ pip install django==3.0.2

バージョンを確認する

仮想環境にインストールされたパッケージを確認します。

$ pip freeze -l
asgiref==3.2.3
Django==3.0.2
pytz==2019.3
sqlparse==0.3.0

IDE 統合開発環境のインストール

Djangoのコードを書くにあたって、どのようなテキストエディタを使ってもかまいませんが、IDEとしてPyCharm Professionalを導入することをお薦めします。

PyCharmの特徴

  • Pythonエンジニアは、ほぼこれを使っていると言っても過言ではありません。
  • 2種類ありまして、
    • Professional版
      • Djangoのプロジェクトを開くことができ、こちらの方を使います。
      • 有償ですが 30日の試用ができます。この講座も 30日あれば終わるのではないでしょうか。
      • 気に入った場合は、購入しましょう。
      • 学生の方は無償ライセンスがありますので、「Pycharm 学生」などで検索してみて下さい。
    • Community版
      • 無償ですが、Djangoプロジェクトを開くことはできません。
      • どうしても無償の方がよくて、単にPythonのエディタとして使いたいだけであれば、こちらでもよいかもしれません。
  • UIは英語です。日本語化することは考えません。特に問題ないと思いましょう。
  • 黒背景に白文字のテーマが目に優しくて、かっこいいです。いかにも俺コード書いてるという気分になります。UIサンプルはこちらをご覧ください。

最近は Visual Studio Code を Python の IDE として使う、という選択肢も出てきました。
ここでは説明しませんが、無償で日本語のものがいい場合は、そちらを選んでもいいでしょう。
・Python のコード補完
・Python 仮想環境の Python インタープリターがどこかを指定できれば、デバッグ実行
なども PyCharm と変わらずに行うことができます。

PyCharm Professional のインストール

  1. Download PyCharmのページから、Professionalの方をダウンロードします。
  2. ダウンロードした .dmgファイルを開きます。
  3. 絵のとおりに PyCharm.app をアプリケーションフォルダにドラッグします。

PyCharm.jpg

4.インストールできたら、アプリケーション > PyCharm.app を起動してみましょう。

5.この画面は、初めてPyCharmを使う人は、以前のsettingsはないので、そのままでOKです。

Complete_Installation.jpg

6.Evaluate for free for 30 days(30日試用)の方を選んで、OKを押します。

PyCharm_License_Activation.jpg

7.よく読んで、Acceptを押します。

License_Agreement_for_PyCharm_5_0_4.jpg

8.テーマだけ変更します。IDE theme: Darcula が黒背景/白文字の方で、俺コード書いてる気分になれる方です。

PyCharm_Initial_Configuration.jpg

9.起動途中ですが、テーマの設定を変えた場合は、再起動みたいですね。Yesを押します。

This_should_not_be_shown.jpg

10.ようこそPyCharmへ

Welcome_to_PyCharm.jpg

ここまで来たら、次に進みましょう。

Python Django入門 (3) に続く

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