81
67

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

たった3人でnVidiaを作った漢 黃仁勳(ジェン スン ファン)

Posted at

nvidia.001.jpeg

PCビデオカード市場をリードするnVidiaは、社員数1万人前後を要する世界大企業だ。

しかし、nVidiaの最初の一歩はとても小さいもので
1993年 たったの3名で創業した。
nvidia.002.jpeg
創業者の名は黃仁勳(ジェン スン ファン)
現在もnVidiaの最高経営責任者CEOで、全米で第42位の大富豪でもある。

まだDirectXの影も形もない1993年にNV1の開発はたったの3人でひっそりスタートした。

nvidia.003.jpeg

当時、ちょうどLSIの「設計」と「製造」が分離されようとした時期だった。
つまり「設計」だけに専念するファブレス企業と
ひたすら「製造」だけに専念するファウンドリー企業とで
お互いに分業されはじめた時期でもあった。
そしてMicrosoftもWindows95のリリースに合わせてDirectXの開発を進めていたことも追い風だった。

黃仁勳 はファブレス時代の到来を予感し、全部を賭けていた。
nvidia.004.jpeg

黃仁勳はただ単に高速な3Dビデオカード作ってもただの箱であることを良く知っていた。
だからYUAN 3DS-100の発売時は、事前に当時のSEGAと直接交渉。バーチャファイターとパンツァードラグーンを移植&バンドルさせることに成功する。

それにしても天才LSI設計者 黃仁勳 とは何者?

nvidia.005.jpeg

黃仁勳は中国の青田県というところで生まれ、ほどなくして台湾に移民。
さらに家族と共に米国へ移民した。
渡米後の15歳の時、卓球を始めて全米卓球OpenのJr.ダブルスでなんと第3位。

nvidia.006.jpeg

その後、オレゴン州立大学へと進学。スタンフォード大学で博士号を取得。
nvidia.007.jpeg

大学卒業後、新卒で就職した会社はあのLSIロジック

nvidia.008.jpeg

その後、AMDに移籍しマイクロプロセッサの設計に携わる。
しかし黃仁勳は「CPUの時代は終りだ。GPUの時代だ。コンピュータは全てピクセルで出来ている」と確信しnVidiaを創業するのだ。
この時の回想は、中国でのテレビ番組でもインタビューという形で本人自ら語っている。

nvidia.010.jpeg

YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=D3xB8M2GF7E
nVidia本社の中にもカメラを入れている興味深い番組に仕上がっている。
FPGAによる開発ではなく、スパコンでシミュレータを利用している様子らしき映像も流れている。
有名な話だが、nVidiaは10年ほど前からFPGAを一切使わずシミュレータのみで開発している。
番組中 卓球の腕前も披露している。

nvidia.009.jpeg

TSMCの40nm -> 28nm -> 16nm と製造ラインのロードマップを説明する黃仁勳
しかし、最近ではGPUの性能に対する需要も頭打ちだ。ブラウザとメーラを起動する用途ならば高速なGPUなどいらないのだ。
そこで、CUDAなどグラフィックス以外の用途に目を向けている。

nvidia.011.jpeg

TITANを利用した時のベンチマーク。
人工知能は久しぶりにおとずれたブームだ。いや一過性のブームではない。人類の英知の特異点が迫っているとも言われている。
スパコンもこの分野に力を入れている。

nvidia.012.jpeg

nVidiaはCUDAで対抗する。事実、nVidiaのGPUがスパコンに採用されているケースも多いのだ。

黃仁勳 率いるnVidiaはこの先どこに向かうのだろうか?今後も目が離せない。

81
67
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
81
67

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?