一見Arduinoと無関係そうな環境のプログラムをArduino IDEで書いてLEDを光らせてみたよ、という記事です。
「ESP-WROOM-02を動かしてみた」の環境を使って、Arduino IDEからESP-WROOM-02に「Blink」スケッチを流し込んでLチカしてみました。
準備するもの
- ESP-WROOM-02動作環境一式
- 赤色LED x1
- 電流制限抵抗100Ω x1
Arduino IDE環境の準備
Arduino IDEにESP8266EXボード用の設定を取り込むことで、ArduinoからESP8266EX上で動くプログラムを自由に開発できるようになります。これはGitHubのesp8266/Arduinoで(おそらく有志の手によって)開発されています。実にありがたいことですね。
手順としては下記の通りです(READMEそのままです)。ちなみに、この方法にはArduino 1.6.4以降が必須のようです。
- Arduinoの「Preferences」を開く
- 「Additional Board Manager URLs」フィールドに
http://arduino.esp8266.com/stable/package_esp8266com_index.json
と書く- カンマ区切りで複数書けるらしい
- 「ツール」 > 「ボード」 > 「Boards Manager...」から、 「esp8266 platform」をインストールする
- インストールが終わるまでしばらく待つ
- 「ツール」 > 「ボード」から適当なボードを選ぶ
- 「Generic ESP8266 Module」で動作しました
実験
定番のサンプルスケッチ「Blink」をビルド・実行してみました。ピンを変えながら実験してみたところ、4,5,12,13,14,16番の6ピンについてLチカできました。これらはデジタル入出力ピンとして自由に使えそうです。残りのピンはうまく使えるのかしら…?
注意点
ESP-WROOM-02に対してArduino IDEから書き込む際はブレイクアウトボードのジャンパで「UART Download Mode」にする必要があります。書き込んだプログラムは即座に動き始めます。また、電源を落としても「Flash Boot Mode」で起動すれば再び動作します。
逆に言うと、こうして自分のプログラムを書き込んでしまうと元々入っていたファームウェア(ATコマンドインターフェース)を消すことになります。慎重派の方は、元のファームウェアのバックアップを取ってからやった方がいいかもしれません。