0.はじめに
前回の続きです。今回はRaspberry PiにOSをインストールします。続けてiPhoneとWiFi接続し、
インターネットへ接続できるまでを範囲とします。
1.必要なもの(今回準備したもの)
項目 | 数量 | メモ |
---|---|---|
インターネット接続環境 | 1つ | 今回はiPhoneでテザリングを使用 ※今回はOSをダウンロードするので、これとは別に専用のインターネット回線があったほうが速いです。 |
パソコン | 1台 | 作業用のPC 今回はWindows7 ※マイクロSDカードが使える環境をご準備ください。 |
Raspberry Pi | 1台 | Raspberry Pi 2 Model B |
HDMIケーブル | 1本 | |
モニタ | 1台 | HDMI対応モニタ |
WiFiドングル | 1個 | 無線LAN子機(WLI-UC-GNM) |
電源アダプタ | 1個 | 5V2A電源 |
USBケーブル | 1本 | USBケーブル(タイプAオス- マイクロタイプBオス) |
マイクロSDカード | 1枚 | MicroSDHC Class4 16GB(RMSD-BS16GB) |
専用ケース | 1個 | Raspberry Pi用のケース |
USBキーボード | 1個 | ワイヤレスキーボード(SKB-WL13W) |
USBマウス | 1個 | 無線マウス(BSMBW29SBL) |
2.OS(Raspbian) NOOBSのインストールファイル入りマイクロSDカードを作成
(作業用PCでの作業)
今回使用したBUFFALO製のRMSD-BS16GBにて、最新版のNOOBS Ver1.9.0を導入しようとしたところ、
次のエラーが出たため、古いバージョン1.4.1を使用しています。
①http://ftp.jaist.ac.jp/pub/raspberrypi/NOOBS/images/NOOBS-2015-05-12/ にアクセスする。
②NOOBS_v1_4_1.zipをクリックし、作業用PC内にダウンロードする。
⑤マイクロSDカードをフォーマットする。
ココを参考にマイクロSDカードをフォーマットする。
⑥マイクロSDカードに③で解凍したフォルダをすべてコピーする。
3.Raspberry Piのセットアップ
①本体を箱から取り出し、ケースを装着する。
②マイクロSDカードを挿入する。
③USBキーボードとUSBマウスをセットする。
④HDMIケーブルをモニタと接続する。
⑤USBケーブルと電源アダプタを接続する。
①~⑤を実施後の接続図です。
4.Raspberry Pi へOSをインストール
①電源アダプタをコンセントに接続すると、そのまま電源ONになる。
②しばらくすると、次の画面が表示されるので、「Raspbian [RECOMMENDED]」のチェックを入れる。また、画面に下にある言語部分を日本語に設定する。
③Install(i)をクリックする、次の確認メッセージが出力されるので、はいをクリックする。
④そして、インストールが始まり、完了までに20分ほどかかる。
⑤インストールが完了すると、OS(es) installed メッセージが出力されるので、OKをクリックする。
⑥再起動し、しばらくすると次のメッセージが出力されるので、そのままFinishを選択する。
5.タイムゾーンの変更
① raspi-configを起動する。
pi@raspberrypi ~ $ sudo raspi-config
② 「4 Internationalisation Options」を選択する。
6.iPhoneでテザリングを設定
①インターネット共有を有効にし、WiFiで接続できる状態にする。
②SSIDとWiFiのパスワードを確認する。
7.Raspberry PiでWiFiを設定
①WiFiのUSBドングルを接続する。
②lsusbコマンドにて、認識していることを確認する。
pi@raspberrypi ~ $ lsusb
Bus 001 Device 002: ID 0424:9514 Standard Microsystems Corp.
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 001 Device 003: ID 0424:ec00 Standard Microsystems Corp.
Bus 001 Device 004: ID 0411:01a2 BUFFALO INC. (formerly MelCo., Inc.) WLI-UC-GNM Wireless LAN Adapter [Ralink RT8070]
③SSIDとWiFiパスワードからPSKを生成する。
pi@raspberrypi ~ $ wpa_passphrase [iPhoneのSSID] [iPhoneのWiFiパスワード]
network={
ssid="iPhoneのSSID"
#psk="ssssssssssss"
psk=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
}
④WiFi設定ファイルを編集する。
pi@raspberrypi ~ $ sudo vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
修正イメージ
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
ssid=iPhoneのSSID #ここは各自の設定に書き直してください
scan_ssid=0
proto=RSN
key_mgmt=WPA-PSK
pairwise=CCMP
group=CCMP
psk=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx #ここは各自の設定に書き直してください
}
⑤無線用Wlan0をDHCPでIPアドレスを取得するように変更する。
pi@raspberrypi ~ $ sudo vi /etc/network/interfaces
auto wlan0の設定で、iface~manualになっている個所を、manual から dhcp に記述を変更する。
auto wlan0
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet dhcp
⑥OSを再起動する。
⑦再起動後、設定が有効(wlan0にIPアドレスが付与されている)になっていることを確認する。
pi@raspberrypi ~ $ ifconfig wlan0
wlan0 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス cc:e1:d5:40:bc:3f
inetアドレス:172.20.10.4 ブロードキャスト:172.20.10.15 マスク:255.255.255.240
以上で、WiFiの設定までが完了となります。
次回(その3)に続く。