概要
ESP8266 (以下 WROOM02) 工作で使う予定の回路を集めていく
はじめに
最近、投稿が無かったがサボっていたわけではなくて、やりたい回路がなかなかうまく動かなかったからなのだ。
やっと、使えそうなものができたので忘れないうちにQiita化して残しておこう、というその1。
人感センサーを使って、人に反応したら一定時間ONになる。かつ、人がいる間は延長し続ける回路。
- 回路ライブラリ その1 ( 人感センサーと延長可能ワンショット )
- 回路ライブラリ その2 ( AC100VからDC12Vを作る コンバータ回路 )
- 回路ライブラリ その3
- 回路ライブラリ その4
部品
- 人感センサーは「ESP8266 (ESP-WROOM-02) で人感センサーを使う」で登場した
Panasonic の 焦電型赤外線センサー PaPIRs 5m EKMC160111 - タイマーIC は 一番メジャーな 555 CMOSタイマーIC LMC555
ポイント
- LMC555 はタイマー延長ができないが、それでは困る。人がいる間は切れないで欲しい。
- タイマー延長が可能なICもある。74HC123。何故か秋月では扱っていない。千石で見つけたが一個 (2回路) 200円。(これを使うと「負け」の気がする)
- 2週間程、何か解決策は無いものかと、あてもなく彷徨っていると、凄いサイトを見つけた。それはここ 「気の迷い」。(この人凄い、凄すぎる!)
- そこの記事 「555ワンショットタイマーを再延長可能に」を参考に、人感センサー PaPIRs を使って、最小部品点数でいい感じに動作する回路を、ついに完成させた。
- タイマーIC555 と NPN型トランジスタ(2SC1815) 2石 と コンデンサ 1個、抵抗少々。センサー以外は、合計100円以内 なので財布に優しい。
回路図
upverter
https: //upverter.com/exabugs/8ab76a62ecd5dfc8/censor
- トランジスタ Q2 は、PaPIRs の出力の位相を反転させる役割。
- トランジスタ Q1 は、チャージ用の コンデンサ C1 を強制放電させる役割。
- 欲しい結果は、555 の OUTPUT 端子に出る。
- タイマー時間は、1.1 x C1 x R3 で求まる。この回路図では、1.1 x 47u x 100K = 5.17秒。
- 人がいなくなって 5.17 秒でタイマーが切れるが、人がいる間は、ず~と延長し続ける。
- R5 (プルダウン抵抗) は大きいほど良い。(最小は R2 の 1/5 (20KΩ)。これより大きいこと)
- R2 は PaPIRs の仕様から、100KΩ がベスト。
- センサー出力電圧は 5.0 - 0.5 = 4.5V
- Q2 の ベース電圧は 0.67V
- よって、R2 にかかる電圧は 4.5 - 0.67 = 3.83V
- R2 が 100KΩ なら、流れる電流は 38.3μA < 100μA なので OK。
- R1 は 色々試したところ、10KΩ がいい。(ここ理論的に出なかった。スイマセン)
- R4 は無くてもいい。小さい値で。トランジスタが壊れないように、100Ω にしておく。
- テスト時は、OUTPUT 端子に適当に LED (+電流制限抵抗) とか付けてみてください。
- 書き忘れてました。電源電圧は 5V です。
まとめ
- この回路で、人がいる間は 555 の OUTPUT 端子 が 1 になる。
- 今後は、ここに リレー を繋げる予定。
- その リレー で、WROOM02 自身を動かす。究極の DeepSleep を目指すのだ!
- あるいは、普通に 100V リレー を繋げて、照明を自動化する。(この場合、WROOM02の出番が無い)