3回めの投稿です。前回は heroku上のruby2.0、redmine2.5.3環境にテーマを入れるお話 でした。
今回は、heroku上のredmineにredmine_backlogs というプラグインを導入します。
これは、redmineでスクラム開発が出来るようにするプラグインです。
公式: http://www.redminebacklogs.net/
Github と上記公式を見る限り、もう開発は終了しているものかと思いますが(OSSの定めです)、まだこれを超えるプラグインと出会っていないので、これを使い続けています。
このプラグインは公式には2.5.xのredmineをサポートしていません。が、なんとか動いてるみたいです。
時間があればforkされているものの調査もしてみたいと思っています。
前置き
- 既にheroku上にredmine環境が構築済みであるとして書いています
- ローカルにheroku上に構築したredmineのリポジトリがあるとしています
- Windowsマシンで操作しています
- コンソールはGit Bushを使用しています。
手順
.gitignoreファイルの編集
以下をコメントアウトします。
/plugins/*
redmine_backlogsソースの入手
\plugins
ディレクトリで以下のコマンドを実行します。
git clone https://github.com/backlogs/redmine_backlogs.git
cloneが完了したら、(絶対もっといい方法があるはずと思いながら)redmine_backlogs配下にある.gitディレクトリを削除します。
bundle installの実行
\plugins\redmine_backlogs
にて、以下のコマンドを実行します。
bundle install --without development test rmagick
※redmineのバージョンによっては、ここでgemバージョンの衝突が発生します。
私の環境の場合は衝突したgemはテスト用のgemだったので衝突しないように修正しました。
ファイルの修正
\plugins\redmine_backlogs\lib\labels
配下にある
labels.yaml.default
をlabels.yaml
という名前に変更します。
herokuへPuch
以下のコマンドを実行してherokuへPushします。
git add .
git commit -m "add plugin redmine_backlogs"
git push heroku master
トラッカーの新規作成
Pushしている間に、ストーリー、タスクというトラッカーを作成します。
まずはストーリー。
admin権限でログインし、管理 > トラッカー > 新しいトラッカーの作成
で、ストーリーというトラッカーを作成します。
この際、ワークフローを既存のトラッカーからコピーしておきます。
作成したら、ワークフローを編集します。
使用するステータスは、新規、進行中、終了の3つだけでOKです。それ以外はワークフローから外します。
管理者、開発者、報告者すべてでワークフローを編集します。
ワークフロー編集が完了したら、もう一つトラッカーを作成します。
タスク、という名前で作成し、先ほど作ったストーリーからワークフローをコピーします。
DBのマイグレート
pushが正常に完了しているのを確認後、プラグイン用のdb:migrateを実行します。
heroku run rake redmine:plugins:migrate RAILS_ENV=production
heroku再起動
以下のコマンドを実行してherokuを再起動します。
heroku restart
初期設定
redmine_backlogsプラグインの初期設定
redmineにログインすると、おそらく
バックログが設定されていません。設定画面 管理 > プラグイン, からリンク 設定 をクリックして設定してください。フィールドを設定後、このページへ戻りツールを利用してください。
という警告メッセージが表示されているハズです。指示通り進み、設定を行います。
- ストーリーに利用するトラッカーにストーリーを選択
- デフォルトのストーリートラッカーにストーリーを選択
- タスクとして利用のトラッカーにタスクを選択
以上を設定し適用すると、警告メッセージは消えるはずです。
ロールと権限の設定
新たにbacklog関連の権限が追加されています。
管理者、開発者、報告者にそれぞれ権限を付与します。
とりあえずスプリントを作成
最初は、かんばんが見えない!?と戸惑うことが多いので作成します。
プロジェクトの設定ででバックログを有効にすると、バックログというリンクが出てきます。
プロダクトバックログを表示されている箇所の左の▼から、新しいスプリント
を選択します。
適当なスプリント名をつけて、期間を、今週初めから2週間後の週始めや来月初めに設定します。
スプリントを作成したら、左の▼から新しいストーリー
を選択し適当な名前をつけます。
以上の作業で、 今日がスプリントの期間内にある という状況ができます。
この時点でF5などで更新すると、バックログ
のリンクの隣にかんばん
というリンクが出来るはずです。
以上で初期設定は完了です。
参考