5
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

Raspberry Pi 設定メモ、ワコムペンタブレットのつなぎ方

Last updated at Posted at 2017-04-01

ラズベリーパイは、700円から5000円程度で購入できるコンピュータです。こんな価格なのに、 パソコンと同じ仕様のソフトを無料で搭載できるのがすごいです。

ラズベリーパイがあると、ネットワークやプログラムの勉強になります。ラズベリーパイの設定についてメモします。

ワコムペンタブレットのつなぎ方は「機能の追加」

関連サイト

1.OS セットアップ

ラズベリーパイのOSは、どんどん改良されています。昔の情報が使えなくなることもあります。過去にどんな問題が起こったかを知っておくと役に立ちます。

SDカード作成

  • Raspberry Pi OSから、SDカードの作成は、Raspberry Pi Imagerを使うのが簡単です。(1)左側の箱でOSの種類を選ぶ(2)右側の箱でSDカードドライブを選ぶ。(3)WRITEボタン。これでネットからダウンロードしながらSDカードを作成します。
  • 一度作成したSDカードを再利用する場合、SDカードをフォーマットする必要があります。
  • (古い)OSのSDカードの作成は、NOOBSを使う方法と、Raspbianを使う方法の2種類あります。NOOBS は書き込みソフトが不要という利点がありますが、NOOBS自体、改良がおこなわれているため、Raspbianを直接ダウンロードし Win32DiskImage など書き込みソフトを使ってSDカードを作成する方法をお勧めします。
  • (古い) NOOBS SETUP では、「下の設定を日本語にしてはいけない」という注意点があります。 この設定は日本語環境を設定するという意味ではなく、表示を日本語に変えるだけですが、日本語フォントが入っておらず読めなくなることがありました。 NOOBSは改良中で( Raspberry Piで学ぶ電子工作補足情報)が詳しいです。
  • SDカードは8か16GBがお勧め。小さいほうがバックアップが簡単。いろんなアプリをいれる、もしくはフル版なら16GB。
  • SDカードの容量を拡張する方法。8GBのバックアップを16GBのSDカードに復元したあと、次の命令で16GBまで使えるようになる。
$ sudo raspi-config --expand-rootfs

Raspberry Pi OS の設定

Raspberry Pi OS入りSDカードと、ディスプレイ、マウス、キーボードをラズベリーパイに接続し、電源ケーブルをつなぐと、ディスプレイに初期設定画面が表示されます。

  1. Next ボタンを押して設定開始
  2. Country > Japan (キーボードがUSキーボードならUSE US Keyboard にチェック)、Nextボタン
  3. パスワードを入力し、Nextを数回おして、Doneで設定完了
  4. 左上のラズベリーボタン>Shutdown >Reboot

これで日本語表示になりますが、まだ日本語入力はできません。日本語入力するには、下の2.日本語入力の設定を行う必要があります。

古い設定方法

  • 最初の Raspbian (Wheezy) は設定画面から起動しましたが、新しいRaspberry Pi OS / Buster/ Stretch / Jessie では、メニューバー>ラズベリーパイボタン>「Preferences」>「Raspberry Pi Configuration」から画面で設定します。ターミナル(LXTerminal 黒いアイコン)から設定画面を表示するには以下の命令を入力します($ は入力を意味する記号で、sudo から入力)
$ sudo raspi-config
  • もしターミナルが文字化けしている場合
$ LANG=C
  • 設定画面では、以下の項目を設定(表示項目はバージョンによって違いあり、太字は必ず設定が必要)

    1. Expand Filesystem(SDカードを全部使うようにする)Buster/ Stretch / Jessie では不要(自動実行)
    2. Change User Password(パスワード設定)
    3. Boot Options(Desktop Autologin にしておくと起動が楽)
    4. Wait for Network at Boot(Fast Bootにしておくと起動が速い)
    5. Localisation (Internationalization Options)
      • Locale (表示言語。最初は英語にしとく。日本語環境をいれたあとで変更する)
      • TimeZoneAsia -- Tokyo
      • Keyboard(キーボード設定。正しく設定しないと記号が入力できない)
        • 日本語キーボード「Generic 105-key (Intl) PC」> 「other」> 「Japan」>「Japanese
        • 英語キーボード(ひらがなが書いていないキーボード) 「Generic 105-key (Intl) PC」> 「other」> 「English (US)」 。英語キーボードでも日本語入力できます。
      • Wi-Fi Country(JP Japan)
  • 再起動したあとのログイン名は「pi」。
    パスワード設定しなかった場合、最初のパスワードは「raspberry」

ディスプレイが小さくて「OK」が押せない場合

設定画面のOKボタンが外に出て押せないことがあります。その場合、SDカードをパソコンで開き boot フォルダのなかの config.txt の中の「framebuffer_width、framebuffer_height」の2行の # をとれば、文字が小さくなり、ボタンが押せるようになります。なお、config.txt には起動時のオプションがかかれており、起動画面が表示されなくなった場合は、全部の行に # をいれてコメントアウトすれば、初期状態に戻ります。

/boot/config.txt
framebuffer_width=1280
framebuffer_height=720

アプリの取得

  • アプリを取得する前に、ソフトを最新にする。ターミナルから以下を実行。
  • upgradeは、大きな修正になるため、実行しない方がよい場合がある。時間がかかるので、エラーがおきた場合、寝る前に実行するとよい。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade 
  • アプリの取得
    • sudo apt-get install の後にアプリ名、実行してもよいか尋ねられるので 'y' キー , Enterキーを押す

その他メモ

  • SDカードに入れる OS のバージョンが古いと、起動しない場合がある。
    RaspberryPi 1B/B+ でも Jessie(2016-05-27)が動作するが、旧OSWheezyを使いたい場合、 ここ( Raspbian各バージョン: raspbian-2015-05-07)から入手できる。

  • ディスプレイの設定は、/boot/config.txt 。 設定を全部コメントアウトすれば、初期状態(ビデオとHDMI両方可能)に戻ります。

  • X-Windowが起動せず 「error in locking authority file /home/pi/.Xauthority. 」 というエラーが出る場合
    $ sudo rm /home/pi/.Xauthority
    と入力し、.Xauthority を削除

  • バージョンの確認方法

$ uname -a 
$ cat /etc/devian_version

2.日本語入力

Raspberry Pi OS / Stretch / Jessie with PIXEL の場合の日本語入力

  1. $ sudo apt-get install fcitx-mozc
  2. $ sudo reboot で再起動
  3. メニューバー左のラズベリーパイボタン>設定(Preferences) > fcitx 設定(Configuration) をクリック。
    fcitxの設定画面が開きます。Mozc行がある場合、下の作業は不要です。
  4. 下のツールボタン「+」をクリック
  5. Only Show Current Language のチェックをはずす
  6. 下の箱に「Japanese」といれて検索(J は大文字)
  7. 「Keyboard - Japanese」をクリック
  8. 「OK」ボタンをクリック>リストの中に「Keyboard - Japanese」が追加されます。※もし英語キーボードなら6.7.8.9.の作業は不要です。
  9. 「Keyboard - Japanese」を選び、下のツールボタン「^」をクリックして一番上に移動させます。これで日本語キーボードからの直接入力が標準になります。
  10. 下のツールボタン「+」をクリック
  • 下の箱に「mozc」といれて検索

  • 「Mozc」を選択し「OK」ボタンをクリック

  • 「Mozc」行を選択し「^」ボタンをクリックして上から2番目に移動させます。

  • これで日本語が入力できるようになります。直接入力とローマ字変換は、Ctrl+スペースで切り替えます。このキーは、メニューバー左のラズベリーパイボタン>設定(Preferences) > fcitx 設定(Configuration) から「全体の設定(Global Config)」タブ、「入力メソッドのオンオフ(Trigger Input Method)」の設定で「半角/全角」キーなどに変更できます。

3.機能の追加(ワコムタブレット、音楽、アニメなど)

3-1 タブレット、音楽再生、動画記録、イラスト集

項目 インストール
ワコムペンタブレットをつなぐ $ sudo apt-get install xserver-xorg-input-wacom
(参考 Xf86-input-wacom)
※今はこれでつながるようだ(2021)
音楽(MP3)の再生 $ sudo apt-get install mpg321
音楽(MIDI)の再生 $ sudo apt-get install timidity
$ sudo apt-get install fluid-sound-font-gm fluid-sound-font-gs
Flash の再生 $ sudo apt-get install gnash browser-plugin-gnash
動画の作成 $ sudo apt-get install libav-tools
アニメーション作成 ここから 9va-pi きゅうべえをダウンロード
9va-piは2種類あるのでラズベリーパイ版をダウンロードすること
画面操作を動画で記録 $ sudo apt-get install gtk-recordmydesktop

メニューバー>「サウンドとビデオ」から実行
領域を設定してから「録音」ボタン。
終了はメニューバーのアイコン■をクリック。
ホームディレクトリに、out.ogv ができる。 このまま、Youtubeにアップロード可能
openclipart-svg
フリーイラスト集
$ sudo apt-get install openclipart-svg

データサイズ 174MB
データの場所
/usr/share/openclipart/svg
削除は、sudo apt-get remove openclipart-svg
ハングル文字フォント追加 $ sudo apt install -y fonts-unfonts-core

3-2 スリープしないようにする

  • 初期設定ファイルをひらく
$ sudo nano ~/.config/lxsession/LXDE-pi/autostart
  • 以下の4行を最後に追加
@xset s 0 0
@xset s noblank
@xset s noexpose
@xset dpms 0 0 0
  • Ctrl+O で上書き保存
  • Ctrl+X で「nano」を終了
  • 再起動

(参考 スクリーンのスリープを防ぐ)

3-3 画像処理

  • OpenCV のインストール(ターミナルから $ より後ろを入力)
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install  libopencv-dev python-opencv
$ python 
Python 2.7.9
>>> import cv2
>>> cv2.__version__
'2.4.9.1'
>>> quit()

この例では、python 2.7.9 OpenCV 2.4.9.1 でした。

4.機能の追加(プログラム開発)

9VAeきゅうべえの開発に次のソフトを使っています。

4-1 samba(ファイル共有)

  • パソコンから RaspberryPi のファイルを読み書きする
  • (使用例)パソコンからRaspberryPiにデータを転送する。

<インストール>

$ sudo apt-get install samba samba-common-bin

<設定ファイルの修正>

  • 念のためオリジナルをコピー
$ sudo cp /etc/samba/smb.conf smb.conf.org`
  • 設定ファイルをエディタ「nano」で編集
$ sudo nano /etc/samba/smb.conf
  • [global]の下に max protocol を1行追加(Windows10で見えるようにするため)
[global]
max protocol = SMB2 
  • ファイルの途中の[homes]の下にある
    read only = yes

    read only = no
    に修正する。

  • ファイルの最後に次の[share]を追加。

[share]
comment = pi share
writable = yes
path = /home/pi
force user = pi
  • Ctrl+O で「smb.conf」を上書き保存
  • Ctrl+X で「nano」を終了

<samba パスワードの設定>

$ sudo smbpasswd -a pi

パスワードを2回入力する 

<samba 再起動>

$ sudo service smbd restart
    
※Failed to restart smbd と表示された場合
$ sudo service samba restart 

<Macintoshとの接続>

  • LANが接続されると、ファインダの共有に「raspberrypi」が表示されるのでクリック。
  • 「別名で接続...」ボタンをクリック
    名前:pi
    パスワード:smbpasswd で設定したパスワード
  • 「接続」ボタンをクリック
    RaspberryPi の home が共有されます。

上の操作で接続できない場合

  • Macintosh の ファインダ>「移動」>「サーバーへ接続...」
  • サーバーアドレスに
    smb://192.168.xxx.xxx
    と入力し、「接続」をクリック
  • OKをクリックし、名前に「pi」、設定したパスワードを入力

<Windows との接続>

  • Raspberry Pi で「ifconfig」を実行。
    192.168.xxx.xxx 形式の ipアドレスをメモする。

  • Windows を LAN に接続

  • Windows エクスプローラで、アドレス「\\192.168.xxx.xxx 」を入力し、開く。名前に「pi」、設定したパスワードを入力

    RaspberryPi の home が共有されます。

<Linux との接続>

  • デスクトップに接続用のフォルダを作成します。例(open-pi)
  • 作成したフォルダの中に以下の mount.sh を作成します。
$ cd デスクトップの open-pi のパス
$ nano mount.sh    

nano で以下のマウント命令を作成。Ctrl-O で保存。Ctrl-Xでしゅうりょう

#!/bin/sh
sudo mount -t cifs //192.168.xxx.xxx/pi /home/desktopのパス/open-pi -o user=pi,sec=ntlmssp,nounix,noperm,rw 

desktop のパスは機種ごとに違います。作成したら、実行可能に設定します。

$ chmod +x mount.sh    

次のようにして接続します。

  1. デスクトップの open-pi フォルダの中の「mount.sh」をダブルクリックします。
  2. Linuxのパスワードを入力
  3. ラズベリーパイの samba パスワードを入力
  4. これで、open-pi フォルダの中がラズベリーパイになります。

4-2 ターミナル

  • パソコンから RaspberryPiに ログインする
  • (使用例)RaspberryPi をパソコンのキーボードから操作する

Raspberry Pi OS / Buster/ Stretch / Jessie with PIXEL の場合

  • ssh のアクセスを許可する設定が必要です
  1. Raspberryボタン>設定(Preferences)>Raspberry Pi の設定(Configuration) をクリック
    設定画面が開きます
  2. インタフェース(Interfaces) タブをクリック>「SSH:」-「有効(Enable)」をクリック>「OK」

<アドレスの取得>

  • Raspberry ターミナルで ifconfig を実行
    192.168.xxx.xxx 形式の ipアドレスをメモする。

<Macintosh との接続>

  • アプリケーション>ユーティリティ>ターミナル を実行
ssh pi@192.168.xxx.xxx
  • パスワードを入力

<Windows との接続>

4-3 VNC(リモートデスクトップ)

  • RaspberryPiの画面をパソコンにだす
  • (使用例)RaspberryPiで実行させたプログラムの結果をパソコン画面で見る

Raspberry Pi OS / Buster/ Stretch / Jessie with PIXEL の場合

  • すでに VNC が入っているのでそれを使います。
  1. Raspberryボタン>設定(Preferences)>Raspberry Pi の設定(Configuration) をクリック
    設定画面が開きます
  2. インタフェース(Interfaces) タブをクリック>「VNC:」-「有効(Enable)」をクリック>「OK」ボタンをクリック
    タイトルバーに「Vnc」アイコンが追加されます。
  3. タイトルバー「Vnc」アイコンをクリック>VNC設定画面が開きます
  4. Connectivity の下に、192.168.xxx.xxx といったアドレスが表示されます。この数値をメモしてください。
  5. 右上の設定ボタン「三」をクリック>「Options...」をクリック>「Close」をクリック
    VNC Server オプション設定画面が開きます
  6. 「Security」項目>「Authentication」を「Unix Password」から「VNC password」に変更
  7. 「Users & Permissions」項目>「Standard User(user)」>「PassWord」ボタンをクリック
    パスワードを設定(2回入力してOKボタン)
  8. 一番下の「OK」ボタンをクリック

VNC画面を大きくする方法

/boot フォルダの config.txt を修正すれば画面が大きくなります。

$ sudo nano /boot/config.txt

次の2行の先頭のコメント「#」をはずす

framebuffer_width=1280
framebuffer_height=720
  • Ctrl+O で上書き保存
  • Ctrl+X で「nano」を終了
  • 再起動
$ sudo reboot

その他の場合 (tightvncserver をインストール)

<インストール>

$ sudo apt-get install tightvncserver 

<tightvncserverの起動>

$ tightvncserver 
  • 最初だけ、パスワードをきかれるので設定

<アドレスの取得>

$ ifconfig 
  • 192.168.xxx.xxx 形式の ipアドレスをメモする

<Macintosh との接続>

  • Macintosh の ファインダ>「移動」>「サーバーへ接続...」
  • サーバーアドレスに
    vnc://192.168.xxx.xxx:5901 (Buster/ Stretch / Jessie with PIXELの場合:5901 は不要)
    と入力し、「接続」をクリック
    パスワードを入力
    RaspberryPi の デスクトップが画面に表示される。

<Mac OS X 10.4 (Tiger) との接続>

<Mac OS X 10.3.9 (Panther) との接続>

  • Chicken of the VNC for Mac をダウンロード(無料)

<Windows との接続>

  • 「 RealVNC Viewer 」をインストール(無料)。

  • VNC Viewer を起動し、アドレスに
    192.168.xxx.xxx:5901 (Buster/ Stretch / Jessie with PIXELの場合:5901 は不要)
    と入力し、「OK」をクリック
    パスワードを入力
    RaspberryPi の デスクトップが画面に表示されます。

  • VNCサーバーの設定は、/home/pi/.vnc (隠しフォルダ)の中に書かれます。 このフォルダを削除すれば、初期化されます。

<tightvncserver の自動実行>(Jessie with PIXELの場合は不要)

  • 以下の自動実行ファイルを、/etc/init.d/vncboot に作成。
$ sudo nano /etc/init.d/vncboot
  • 以下をコピーし、nano の編集画面に貼り付ける(Edit>Paste)
#! /bin/sh
### BEGIN INIT INFO
# Provides: vncboot
# Required-Start: $remote_fs $syslog
# Required-Stop: $remote_fs $syslog
# Default-Start: 2 3 4 5
# Default-Stop: 0 1 6
# Short-Description: Start VNC Server at boot time
# Description: Start VNC Server at boot time.
### END INIT INFO

# /etc/init.d/vncboot

USER=pi
HOME=/home/pi

export USER HOME

case "$1" in
    start)
        echo "Starting VNC Server"
        #Insert your favoured settings for a VNC session
        su $USER -c '/usr/bin/vncserver :1 -geometry 1016x708 -depth 24'
        ;;

    stop)
        echo "Stopping VNC Server"
        su $USER -c '/usr/bin/vncserver -kill :1'
        ;;

    *)
        echo "Usage: /etc/init.d/vncboot {start|stop}"
        exit 1
        ;;
esac
exit 0

※ 上のファイルの途中にある -geometry の後ろの 1016x708 を変更すれば、 vnc のウィンドウサイズを変更できる。
※Jessie では「#! /bin/sh」を先頭におかないと動作しなくなった。

  • Ctrl+O で上書き保存
  • Ctrl+X で「nano」を終了
  • 上のファイルを実行可能に設定し、自動実行するように登録する。
$ sudo chmod 755 /etc/init.d/vncboot 
$ sudo update-rc.d vncboot defaults 

次回から tightvncserver が自動的に立ち上がります。

  • 動作しない場合、
$ /etc/init.d/vncboot

を実行し、エラーが出ないか確認。(Usage:が表示されればOK)
行末コードのエラーの場合、nano でファイルを開き、 Ctrl+X で上書き保存するときに、Alt+D などを押して 保存時の行末コードを変更できます。

4-4 固定IPアドレス

  • パソコンと Raspberry Pi を LANケーブル1本でつなぐ

  • ※LANケーブルはクロスでもストレートでもよい(自動判別)

  • パソコンとケーブル1本でつなぐ場合、パソコンとRaspberry Pi の IPアドレスの上位3つの数字を共通にした固定アドレスにする必要があります。

  • 上位3つの値は家のネットワークと共通にしておくと便利。

  • 最後の1つは機器によって異なる数値にします。

以下の例は上位アドレスを「192.168.99」にした例です。★環境に応じて変更してください

固定IPアドレスの設定(Raspbian (Buster/ Stretch / Jessie) の場合)

<設定ファイルの修正>

  • 念のためオリジナルをコピー
$ sudo cp /etc/dhcpcd.conf dhcpcd.org
  • 設定ファイルをエディタ「nano」で編集
$ sudo nano /etc/dhcpcd.conf
  • 一番最後に以下の4行を加える。
    ※固定アドレス192.168.99.100に設定する例です。★環境に応じて変更
    ※/24 は、ネットマスク 255.255.255.0 のかわり(24=8bitx3)
    ※3、4行目の最初の数字3つは固定アドレスと同じ、最後は1
interface eth0
static ip_address=192.168.99.100/24
static routers=192.168.99.1
static domain_name_servers=192.168.99.1
  • Ctrl+O で上書き保存
  • Ctrl+X で「nano」を終了
  • 再起動
$ sudo reboot

固定IPアドレスの設定(Raspbian (Wheezy) の場合)

<設定ファイルの修正>

  • 念のためオリジナルをコピー
$ sudo cp /etc/network/interfaces interfaces.org
  • 設定ファイルをエディタ「nano」で編集
$ sudo nano /etc/network/interfaces

変更前

auto lo 
iface lo inet loopback 
iface eth0 inet dhcp #---- dhcp(自動取得)または manual を static + アドレスに変更 

変更後↓

auto lo 
iface lo inet loopback 
iface eth0 inet static 
address 192.168.99.100 #---- 固定アドレス192.168.99.100 に設定する場合 
netmask 255.255.255.0 
gateway 192.168.99.1 #---- 最初の3つは固定アドレスと同じ、最後は1
  • Ctrl+O で上書き保存
  • Ctrl+X で「nano」を終了
  • 再起動
$ sudo reboot
  • パソコンとRaspberry Pi をケーブル1本でつなぐ場合は、 パソコンのIPアドレスの上位3つの数字が、 Raspberry Pi のIPアドレスと同じである必要がありますが、パソコン側のIPアドレスは、ネットワークアダプタごとに設定されます。 新しいUSB-LAN変換ケーブルや、新しいWiFiを導入によって、 今まで接続できていた Raspberry Pi に接続できなくなったときは、新しく導入したネットワークアダプタの上位のIPアドレスを確認してください。

4-5 開発環境

geany

  • エディタ、開発環境
$ sudo apt-get install geany geany-plugins

GTK ライブラリ

  • アプリ開発に必要なライブラリ
$ sudo apt-get install libgtk-3-dev

5.SD カードの複製

  • ラズベリーパイは、SDカードに OS とデータが全てはいります。
  • SDカードを複数枚持てば、 異なる環境を複数セット持てます。 だから失敗をおそれずになんでも試してみることができます。
  • SDカードの種類についてはこちら(備忘録)を参照

ラズベリーパイで複製するのが簡単

  • USB SDカードアダプタにフォーマットすみのSDカードをセットしてラズパイに接続
  • ラズパイデスクトップ>アクセサリー>sdカードコピー
    • 転送元は、「Internal SD card(/dev/mmcblk0)」
    • 転送先は、「(/dev/sdb)」(アダプターによっては、sda, sdb など複数)
    • SDカードの容量を気にせず複製できる

少しでもサイズが小さいと書き込めない(Win32DiskImager)

  • Win32DiskImager を使えば SDカードの全内容をパソコンのハードデイスクに保存できます。ただし、ディスクのファイルシステムがFAT32だと、4GB以上のファイルがつくれないので注意。NTFSならOK
  • それを、新しい SDカードに戻せば複製できるわけですが、 転送先の SDカードの容量が少ないと 「Not enough space on disk」エラーが出ます。
  • 同じSDカードに書き戻すのならよいのですが、8GB のマイクロSDは、8GB の標準サイズの SDカードよりもサイズが小さいです。 同じ種類の SDカードでも、微妙にサイズが違うことがあります。すこしでも容量がたらないと書き込めません。
  • これを解決するには、ハードディスクに保存する前に、SDカードのパーティションサイズを 少し小さくすればよいです。 それができるのが、Gparted CD です。

パーティションサイズを小さくする方法

  • Gparted は、CD から起動する Linux で、 http:://gparted.sourceforge.net/download.php から iso ファイルをダウンロードして CD を作成します。 これを、Windows 入れて起動すれば、 パーティションのサイズを変更できます。 ただし、操作を間違えると、 ハードディスクや、SDカードが読めなくなったりするので 細心の注意が必要です。

関連記事

ラズベリーパイ・Linux 資料

  1. Raspberry Pi 設定メモ、ワコムペンタブレットのつなぎ方
  2. ラズベリーパイを使ったWiFiローカルサーバーの作り方
  3. Raspberry Piとペンタブレットで毛筆描画アプリを作る
  4. Xtra-PCを日本語化して使ってみた
  5. OpenCV と Python を使ったアニメーション動画用紙のスキャン画像位置合わせ
5
6
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?