もしあなたの指導教員が(その場の気まぐれで)卒論を英語で書くことにしてしまったらどうするでしょうか
そういうときはとりあえず Emacs の設定を考えると思います
ということで Emacs で英語執筆環境を整える特集してみます
.emacs は init-loader.el と package.el を導入して快適 Emacs ライフ - Qiita これみたいに設定毎にファイルを分割する前提でやっていきます
ispell-buffer
定番のスペルチェッカです
有名なのでみんな使っていると思いますが,一応紹介します
# Ubuntu
sudo apt-get install aspell
# Mac
brew install --with-lang-en aspell
で aspell
をインストールしてから ~/.aspell.conf
に
lang en_US
としてから .emacs に以下の設定をします
(setq-default ispell-program-name "aspell")
(eval-after-load "ispell"
'(add-to-list 'ispell-skip-region-alist '("[^\000-\377]+")))
Mac の場合はこれだけでは動かないかもしれないので,その場合は追加で以下の設定もします
(setq-default ispell-program-name "/usr/local/bin/aspell")
これで M-x ispell-buffer
とやればスペルチェックしてくれます
flyspell-mode
さっきの ispell-buffer
とは違って,動的にスペルチェックしてくれます
標準で入っているので M-x flyspell-mode
とやれば ON/OFF できます
便利だと思ったのですが,私の環境ではなぜか IME との相性が良くないので常用するにはいたっていません
google-translate
日に日に性能が上がっていく Google 翻訳を頼らない手はありません
ということで Emacs から快適に Google 翻訳を使いましょう
google-translate.el と popwin.el で翻訳作業が捗った件 - Qiita
の記事を参考にしています
M-x package-install google-translate
M-x package-install popwin
これでインストールします(自動インストール設定する方法はさっき紹介した記事に書いてあります)
popwin.el
の設定を先にやる必要があるので
(require 'popwin)
(setq display-buffer-function 'popwin:display-buffer)
(setq popwin:popup-window-position 'bottom)
とまず popwin.el
の設定をしてから google-translate.el
を呼び出します
(require 'google-translate)
(global-set-key "\C-xt" 'google-translate-at-point)
(global-set-key "\C-xT" 'google-translate-query-translate)
;; 翻訳のデフォルト値を設定(ja -> en)(無効化は C-u する)
(custom-set-variables
'(google-translate-default-source-language "ja")
'(google-translate-default-target-language "en"))
;; google-translate.elの翻訳バッファをポップアップで表示させる
(push '("*Google Translate*") popwin:special-display-config)
キー設定は好みで変えてください
これにより日本語を選択してから C-x t
とすれば英語に翻訳された結果が表示されます
popwin.el
のおかげで C-g
などをすれば結果を出力するウィンドウはすぐに消えるので邪魔になることはありません
英語から日本語など,デフォルト設定以外のものを使いたい場合は C-u C-x t
のように C-u
を最初につけることで一時的に無効化されます
また C-x T
としてから翻訳したい言葉などを入力すれば結果が返ってきますので単語を調べたいときなども便利です
最後に
世界は英語化の流れらしいので英語で卒論書きましょう(白目)