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perl のワンライナーの初歩 #2

Last updated at Posted at 2015-01-09

perl のワンライナーに関しての、適当な解説 #1/#2/#3/#4

まず

公開前に、他のスニペットストックを見返して、あまりにも不親切なので、本当に、ざっとした解説を書こうかと思った。その2。

ここを読めって内容ですけど。

-0

オプション 意味
-0 ヌル文字区切りで読み込む。
-00 ファイルを段落毎読み込みする。
-0777 ファイルを丸呑みする

段落読みは(ちょっと工夫が必要だけど) clustalw 形式のアライメント出力を読み込む時に良い

'B=Deparse' を利用して、何をしているかを表示してやる。

$ perl -MO=Deparse -0 -lane 'print'
BEGIN { $/ = "\n"; $\ = "\000"; }
LINE: while (defined($_ = <ARGV>)) {
    chomp $_;
    our(@main::F) = split(' ', $_, 0);
    print $_;
}

わざわざ diff 取る必要もないけど、、、

$ diff <(perl -MO=Deparse -0 -lane 'print' ) <(perl -MO=Deparse -00 -lane 'print' )
1c1
< BEGIN { $/ = "\000"; $\ = "\000"; }
---
> BEGIN { $/ = ""; $\ = "\n\n"; }
$ diff <(perl -MO=Deparse -0 -lane 'print' ) <(perl -MO=Deparse -0777 -lane 'print' )
1c1
< BEGIN { $/ = "\000"; $\ = "\000"; }
---
> BEGIN { $/ = undef; $\ = ""; }

bash, zsh のプロセス置換は、良いです。

-a

-p(n) 適用時。
自動的に $_split (' ') して、@F にセットする。

コマンドラインツール awk のデフォルトの振る舞いをエミュレートします。
引用元

なので注意が必要です。

-F

-a 適用時の区切り文字を指定出来ます。
split /REGEX/ の REGEX 部分だと考えて良いので、正規表現で指定してやるのが吉です。

オプション 利用方法
-F'\t' -lane タブ区切りテキストを開く
-F',' -lane CSV を開く
-F'>' -0777 -ne ファスタ毎に split('>' 除く)
-F'(?=>)' -0777 -ne ファスタ毎に split('>' 残す)
> で split した場合には、@F の最初の要素にノイズが残る
(?=>) これは正規表現における先読み言明。上述のノイズの心配は無い

先読み後読み言明

ここを読むべきでしょう。
bioinformatics 的には、上記 fasta のスプリットや、制限酵素断片の算出など色々な所で使える。後々のコード随所に現われる

-M/-m

モジュール読み込み

$ perl -Mstrict -Mwarnings -lne '...'

などとして使う
なお、違いは、

-Mでは出来るよ
$ perl '-Mvars qw(@a)' -lne '...'
$ perl -M'vars qw(@a)' -lne '...'

出来るか出来ないかだけの模様
普通に -mvars='@a' 出来るんだから、必要無いよ、この差

no モジュール

消すのもアレなので残しておくが、
思いの外実用性が無い事が判明したので、覚える必要は無い。

-M + - + モジュール名で no を指定出来る。

例えば、no warnings qw(newline) を明示的に指定したい場合。

$ perl -M-warnings=newline  -e 1

変数宣言

export PERL5OPT='-Mstrict -Mwarnings'

している諸兄も多いだろう中、ワンライナーを書こうとすると変数宣言で問題になる事がある。

普通に、use vars して対応。

$ perl -Mvars='@a' -lne '...'

初期値を入れたい場合には、

$ perl -Mvars='@a' -lne 'BEGIN{ @a = 1 .. 10} '

PERL5OPT

オプションを予め指定する環境変数です。上述の様に strict, warnings を効かせる他に、

  • Data::Dumper
  • Storable

などを有効にしとくと便利

例えば、

$ export PERL5OPT='-MStorable=nstore,retrieve -MData::Dumper'

しとけば、

$ perl -le 'nstore {qw(foo bar)} , q{test.db}' 

hash などをちょっと保存して、、

$ perl -le 'print Dumper retrieve q{test.db}'
$VAR1 = {
          'foo' => 'bar'
        };

他のワンライナーから、さくっと利用する事が可能
Dumper は Data::Dumper より

B::Deparse

-0 の項の例にある通り -MO=Deparse` を付けて確認するのは常識。

もっと知りたければ perldoc B::Depase して下さい。
何で、'B::' で何で、 -MO= なのかはここ

$ perl -MO=Deparse -0 -lane 'print' > SOMETHING.pl

などとして、ワンライナーで仮スクリプトを作成した後に、本スクリプトの雛形に用いるのも良い。

次回へ。

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