PERL5OPT -M vs. コマンドラインスイッチ -M

# PERL5OPT を設定してない人には無関係な話

PERL5OPT
コマンドラインオプション(スイッチ)です。 この変数のスイッチは全ての Perl コマンドラインで指定されたかのように 扱われます。
[引用元]

-mmodule はプログラムの実行前に use module (); を 実行します。

-Mmodule はプログラムの実行前に use module ; を実行します。 モジュール名の後ろに追加のコードを加えるためにクォートを使うこともできます; つまり '-MMODULE qw(foo bar)' などです。
[引用元]

躓き

ことの始めは、自分の環境によって、

$ perl -Mwarnings -le 'sub h{ 1 } ; sub h { 2 }  ' -M-warnings=redefine 

の no warnings qw(redefine) が効いたり効かなかったりした事より¹。

挙動

PERL5OPT ON

$ PERL5OPT=-Mwarnings perl -Mwarnings -le 'sub h{ 1 } ; sub h { 2 }' -M-warnings=redefine           
Subroutine h redefined at -e line 1.                                                                                                                     

no warnings qw(redefine) が効かない。

PERL5OPT OFF

$ PERL5OPT='' perl -Mwarnings -le 'sub h{ 1 } ; sub h { 2 }' -M-warnings=redefine 

no warnings qw(redefine) が効く。

以下ぐだぐだ書いたのを全部消して

B::Deparse が（実質） no 出来ないのと、複数回与えれば、複数回 Deparse する事を利用して²。

$ PERL5OPT=-M-O=Deparse perl -le 1 -MO=Deparse -MO=Deparse
BEGIN { $/ = "\n"; $\ = "\n"; }
use O (split(/,/, 'Deparse', 0));
no O (split(/,/, 'Deparse', 0));
'???';
（中略）
-e syntax OK

なるほど、PERL5OPT は、コマンドラインの後に呼ばれる事が明白。

結論

• PERL5OPT でなんらかのモジュールセットしてる人は、コマンドラインからフラグなどセットし直しても効きません。
• コマンドライン > PERL5OPT > スクリプト内の順に呼ばれてる模様。

後になって、先人の情報に気付く。

• PERL5OPT -M processes after command line -M?

1. この事自体は、 PERL5OPT をクリアしてたりしなかったりして、作業してたのが原因。 ↩

2. なんで PERL5OPT='-MO=Deparse -Mwarnings' perl -Mwarnings -le 'sub h{ 1 } ; sub h{ 2 }' -M-warnings=redefine みたいなコードで検討してないかは、実行してみれば分る。 ↩