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簡単な Hubot スクリプトをゼロからつくろう

Last updated at Posted at 2014-12-06

これは Hubot Advent Calendar 2014 の 6 日目の記事です。

また、今回は @bouzuya の Hubot 連載の第 5 回です。目次は、第 1 回の記事にあるので、そちらをどうぞ。

昨日、 5 日目は Hubot で docomo 「雑談対話」API を使う — “敬称”を Hubot コマンドに でした。流れに乗ってます (?) ね、いいですね。ちなみに Hubot はキャラ付けはとても大切な要素だと思っています。 Hubot をキャラ付けするためにもメッセージ (口調) やパターンの工夫は重要ですね。自然な会話になりませんしね。

前回は Hubot スクリプトの追加 について紹介しました。ここまでで Hubot スクリプトを書き換えて、任意のメッセージをやりとりできるようになっているかと思います。

ただ、前回は、いそぎあしになってしまったので、今回は改めてゼロから Hubot スクリプトをつくっていきましょう。

ちなみに今回は hubot-oden という「おでん」を返す Hubot スクリプトをつくってみましょう。

Yeoman ジェネレーターで Hubot スクリプトを生成する

現時点で公式に推奨されているであろう Yeoman ジェネレーターをつかった方法を紹介します。

まずは Yeoman と Hubot のためのジェネレーター (gerator-hubot) をインストールします。これは 第 2 回 で紹介したものと同じです。

# 権限が足りない場合は sudo を付けます。
$ npm install -g yo generator-hubot

$ npm list -g generator-hubot yo   
/usr/local/lib
├── generator-hubot@0.1.4 
└── yo@1.3.3 

次に Hubot スクリプトを生成します。

$ pwd
/home/bouzuya

$ mkdir hubot-oden
$ cd hubot-oden

$ yo hubot:script

...

あとは質問に適当に答えるだけ。

yo-hubot-script.png

これで Hubot スクリプトのひながたが生成されました。

生成された Hubot スクリプト

生成された Hubot スクリプトのひながたを見ていきましょう。

生成された Hubot スクリプトは Gruntfile.js が用意されており、テストコードのひながたも用意されています (generator-hubot@0.1.4 では coffee-script への依存関係が足りない (おそらくバグ) ため、テストは動きませんが……) 。テストコードについては、また次回以降で見ていきましょう。

前回と同じように本体だけを編集してみましょう。

Hubot スクリプト本体の作成

上記のコマンドで生成した場合、src/oden.coffee に以下のようなファイルが生成されています。

src/oden.coffee
# Description
#   A Hubot script that returns an oden
#
# Configuration:
#   LIST_OF_ENV_VARS_TO_SET
#
# Commands:
#   hubot hello - <what the respond trigger does>
#   orly - <what the hear trigger does>
#
# Notes:
#   <optional notes required for the script>
#
# Author:
#   bouzuya <m@bouzuya.net>

module.exports = (robot) ->
  robot.respond /hello/, (msg) ->
    msg.reply "hello!"

  robot.hear /orly/, ->
    msg.send "yarly"

これを以下のように書き換えます。

# Description
#   A Hubot script that returns an oden
#
# Configuration:
#   None
#
# Commands:
#   hubot おでん - returns an oden
#
# Author:
#   bouzuya <m@bouzuya.net>

module.exports = (robot) ->
  robot.respond /おでん/, (msg) ->
    msg.send '─□○△'

さっそく動作を確認します。

$ PATH=./node_modules/hubot/node_modules/.bin:$PATH $(npm bin)/hubot -a shell -n hubot -r src
hubot> hubot おでん
hubot> ─□○△

動きそうです。

すこしだけ解説します。

PATH$(npm bin)/hubotnpm install -g coffee-script されている前提になっているため、これを設定しないと以下のようにエラーになります。

$ $(npm bin)/hubot -a shell -n hubot -r src
/usr/bin/env: coffee: No such file or directory

$(npm bin)npm の機能で hubot コマンドなどの実行パスが置かれるディレクトリになります。おそらく ./node_modules/.bin になります。(echo $(npm bin) すればわかります)

a オプションは第 2 回でも書いたとおりアダプター名、ここでは shell アダプターですね。

n オプションは第 2 回で書いたとおり BOT 名、ここでは hubot ですね。

r オプションはスクリプトの読み込みパスです。Hubot スクリプトのあるディレクトリを指定します。

解説おわり。

Hubot スクリプトの git リポジトリの公開

あとは前回同様に GitHub などに Hubot スクリプトの git リポジトリを push すれば完了です。

$ pwd
/home/bouzuya/hubot-oden

$ git init
$ git add -A
$ git commit -m 'initial commit'

$ # hub コマンドで GitHub にリポジトリをつくっています。なければ Web ブラウザでつくってください。
$ hub create -d 'A Hubot script that returns an oden'

$ git push origin master

慣れた手順でご自由に、という感じですね。

Hubot へ、作成したスクリプトの追加

前回、第 4 回で説明したので割愛!

まとめ

これで Hubot スクリプトをゼロからつくれるようになりました。

といっても昨日と違う部分はせいぜい最初の yo hubot:script くらいだと思います。そんなに難しくないと思います。

きっと、もっといろいろなことがしたいと思うので、次回は Hubot に用意されている機能を使ってみましょう。

最後に

えっと、今日 Hubot 2.10.0 が出ました。次回からバージョン変えましょうかね。ハイ。

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