Redmine3.4.0 新機能のご紹介(3)
##概要
Redmineの公式ホームページである「http://www.redmine.org/」 の「ロードマップ」でRedmineの各バージョン別の機能を調べることができます。
2017年7月2日にリリース予定の「Redmine3.4.0」バージョンでは全部で201箇所の変更が予定されています。
本書では代表的な31項目に対して説明いたします。
##21.プロジェクト設定の「新規作成」リンク位置を上に移動(#24720)
###Move all ‘new item’ links in project settings to above the item tables/ UI
以前のバージョンでは「設定」->「バージョン」で「新しいバージョン」の位置が表の下側にあったが、3.4.0バージョンからは表の上に移動しました。
それ以外のタブでも「新規作成」のボタンの位置が下から上に移動しました。
##22.各プロジェクトのデフォルト担当者を指定(#482)
###Default assignee on each project/ Issues
プロジェクトの「設定」->「情報」で、「デフォルトの担当者」を指定することができます。
新規にチケットを登録時、担当者欄を空欄で登録すると「デフォルトの担当者」で指定した担当者が登録されます。
##23.プロジェクト移動ドロップダウンの機能強化(#23310)
###Improved “jump to project” drop-down/ UI
プロジェクト移動ドロップダウンをクリックすると、自分が所属しているプロジェクトの上に検索用のテキストボックスが追加されました。
検索したいプロジェクト名を入力すると部分一致するプロジェクト名を表示します。
##24. マイページにカスタムクエリを表示(#1565)
###Custom query on My page/ My pageマイページのカスタムクエリ
マイページに「チケット」が追加され、「チケット」を選択すると登録されている任意のカスタムクエリを選択すると、選択されたチケット一覧が表示されます。
##25.「マイページ」レイアウト変更方法の改善(#25297)
###In place editing of “My page” layout/ My page
以前のバージョンでは、マイページのレイアウトを変更する時には「このページをパーソナライズする」をクリックする必要があったが、3.4.0バージョンからは「このページをパーソナライズする」が廃止され、代わりに上下矢印アイコンをクリックすることによりレイアウトを変更することができます。
また、「追加」項目を選択することにより、マイページで表示をしたい項目を追加できます。
##26.チケットをコピー時、ウォッチャーをコピー(#10460)
###Option to copy watchers when copying issues/ Issues
複数のチケットをコピーする時、以前のバージョンの「添付ファイルをコピー」が廃止され、3.4.0バージョンからは「コピー」に変更されました。該当項目で「ファイル」と「ウォッチャー」を任意で選択可能になりました。
##27.子チケットが終了後に親チケットを終了(#10989)
###Prevent parent issue from being closed if a child issue is open/ Issues
子チケットのステータスが終了状態ではない場合(ステータスが「終了したチケット」で指定した状態でない場合)、親チケットを終了状態にすることができなくなりました。
子チケットのステータスが終了状態になると、親チケットでもステータスで終了状態を選択することができます。
##28.チケットをコピー時、ステータスをリセット(#23610)
###Reset status when copying issues/ Issues
以前のバージョンでは、チケットをコピー時、コピー前のチケットとコピー後のチケットのステータスが同一でしたが、3.4.0バージョンからはコピー後のチケットのステータスが削除され、トラッカーで指定している「デフォルトのステータス」に変更されます。
下図の例ではコピー前のステータスが「進行中」でしたが、3.4.0バージョンは、コピー後のステータスが「新規」に変更されています。
##29.ロードマップの「完了したバージョン」並び替え順変更(#23137)
###Completed versions on Roadmap: Sort it so that recently created versions are on top/ Roadmap
以前のバージョンでは、ロードマップの「完了したバージョン」の並び順が、古いバージョンが上で、新しいバージョンが下に表示されていました。3.4.0バージョンからは、新しいバージョンが上に、古いバージョンが下に表示されるようになりました。
##30.「カスタムフィールド」の「長いテキスト」にワイド表示機能(#21705)
###Option for long text custom fields to be displayed using full width/ Custom fields
3.4.0バージョンからは「カスタムフィールド」の「長いテキスト」が「ワイド表示」できるようになりました。
設定方法は「カスタムフィールド」の「長いテキスト」で「ワイド表示」項目をオンにすることによって行います。
##31.トラッカー設定の標準フィールドで「説明」フィールドを無効化(#25052)
###Allow to disable description field in tracker setting/ Issues
3.4.0バージョンからは「カスタムフィールド」の「長いテキスト」が「ワイド表示」できるようになりました。
以前のバージョンではトラッカーの設定画面で、標準フィールドの「説明」フィールドを無効化することができませんでしたが、3.4.0バージョンからは無効化することができるようになりました。
##[関連リンク] 出典・参考情報
本資料は、Ankosoft社の資料を元に作成しました。
出典URL:http://www.ankosoft.co.jp/redmine3-4-3/
PDF資料はこちらから
Redmine3.4.0 新機能のご紹介(1)
http://qiita.com/ankosoft/items/08ae34de32eb90c7efcb
Redmine3.4.0 新機能のご紹介(2)
http://qiita.com/ankosoft/items/b039e9d2e07f9df9df2a
Redmine3.4.0 新機能のご紹介(3)
http://qiita.com/ankosoft/items/721a528a9fd00631b3d0
本書はRedmineの情報を提供する目的で作成されております。本書の作成にあたり、正確な記述に努めましたが、本書に対して何らかの保証をするものではなく、本書の内容を元に運用に影響がでる場合の責任は負いかねますので、ご了承ください。
本書の内容は2017年6月26日現在のものであり、内容は事前予告なく変更される場合があります。