Visual Studio 2017でLinux C++のクロスプラットフォーム開発ができるようになったということで試してみます。
基本的にはこちらの内容と一緒です。
http://qiita.com/tadnakam/items/4660d8fa5b1b72f9eb70
環境
Windows 7 Professional SP1 64bit
Visual Studio 2017 Community
VirtualBox v5.1.8
Vagrant v1.8.6
ゲストOS
CentOS7.2 (bento/centos-7.2)
※VagrantでゲストOS(CentOS)はセットアップ済みとします。
Visual StudioでLinux C++開発できるようにする
Visual Studio 2017のインストーラーからC++によるLinux開発をインストールします。
ゲストOS(CentOS)にgdbserverをインストール
Visual StudioからデバッグができるようにゲストOS(CentOS)にgdbserverをインストールします。
$ sudo yum -y install gdb
$ sudo yum -y install gdb-gdbserver
Linux C++プロジェクト作成
新しいプロジェクトから「Visual C++」、「クロスプラットフォーム」、「Linux」を選択します。
今回はコンソールアプリケーション(Linux)プロジェクトを作成しました。
ビルド
自動でコンソールにメッセージを表示するプログラムが作成されるので、そのままビルドします。
接続先のLinuxを指定するダイアログが表示されるので次のように入力します。
Host Name: localhost
Port: 2222
User Name: vagrant
Authentication type: Private Key
Private key file:<仮想環境のVagrantフォルダ>.vagrant\machines\default\virtualbox\private_key
次回からは入力しなくてもこの設定で自動的に接続されます。
実行
実行する前にツールバーのデバッグからLinux Console Windowを表示します。
ツールバーからリモートGDBデバッガーを実行すると実行結果がLinux Console Windowに表示されます。
これでブレークポイントを設定してデバッグできるようになります。
Linuxディレクトリ構成
Linuxにはユーザーフォルダ下にprojectsディレクトリが作成されそこに配置されるようです。
接続先Linux設定
接続先となるLinuxはオプションのCross PlatformからConnection Managerで管理されているようです。
感想
とりあえず開発できる環境は構築できましたが、ライブラリの組み込みや大規模な開発での利用など実際に使うのはまだ難しいと感じます。
そういったノウハウが蓄積されてVisual Studioで簡単にLinux C++の開発ができるといいですね。
Visual Studioはほんと便利なので。