Eclipseを入れたら必ずやる設定とよく使うショートカット
Development Environment
Date : 2016/02/21
OS : Windows 7 (32bit)
IDE : Eclipse 4.5 Mars (Pleiades All in One)
日本語化されたEclipse(Pleiades)を使用しています。
対象言語はC/C++(CDT)となりますが、他のプラグインでも似たような設定ができると思います。
必ずやる設定
フォントの設定
キレイなフォントの設定は必須でしょう。
Ricty Diminished
かMyrica M
の11ptが好みです。
メニュー: ウィンドウ(W) => 設定(P)
設定: 一般 => 外観 => 色とフォント
色とフォント: C/C++ => エディター => C/C++ エディター・テキスト・フォント
フォーマットの設定
フォーマッターの改行設定があると、変な箇所で改行されることがあります。
最大幅に999を設定しておくとよいでしょう。
メニュー: ウィンドウ(W) => 設定(P)
設定: C/C++ => コード・スタイル => フォーマッター
フォーマッター: BSD/Allman [ビルトイン] => 編集(E)
BSD/Allman [ビルトイン] プロファイル: プロファイル名(P): BSD/Allman [Improvement]
BSD/Allman [ビルトイン] プロファイル: 行折り返し(P) => 行の最大幅(X): 128
※enumの改行設定が効かない現象があったので、128を設定しています。
ビルド時に保存
ビルド時に自動的に保存されると便利です。
メニュー: ウィンドウ(W) => 設定(P)
設定: 一般 => ワークスペース
ワークスペース: ビルド前に自動的に補完(M): checked
※好みに応じて自動的にビルド(B)
もチェックを入れるとよいでしょう。
起動前にビルド
デバッグ時に自動的にビルドされると便利です。
メニュー: ウィンドウ(W) => 設定(P)
設定: 実行/デバッグ => 起動
起動: 一般オプション => 起動前に(必要に応じて)ビルド(B): checked
補完候補を素早く表示
補完候補の表示が遅いとテンポが悪くなってしまいます。
デフォルトの設定では遅いことが多いので、改善しましょう。
遅延秒数を小さな数値に変更します。(500ms -> 80ms)
メニュー: ウィンドウ(W) => 設定(P)
設定: C/C++ => エディタ => コンテンツ・アシスト
コンテンツ・アシスト: 自動有効化 => 遅延(Y) (ミリ秒): 80
makeを高速化(※複数コアのCPUのみ)
Eclipseではmakeを使ってビルドしています。
makeはコンパイルにかかる手順を自動化するソフトです。
このmakeに-jオプションを追加し、コンパイルをパイプラインで処理できるようにします。
-jオプションを付けるだけでビルド時間が半分以下になりました。
メニュー: ファイル(F) => プロパティ(R)[Alt + Enter]
[Project]のプロパティ: C/C++ ビルド => ビルダー設定
デフォルト・ビルド・コマンドを使用(U): unchecked
ビルド・コマンド(C): ${cross_make} -j
timeコマンドで実測した結果(当社比)
time make
real 1m12.863s
user 0m5.382s
sys 0m11.315s
time make -j
real 0m20.356s
user 0m7.710s
sys 0m18.358s
ショートカットの設定
使いやすいようにショートカットを変更します。
下記は一例です。
メニュー: ウィンドウ(W) => 設定(P)
設定: 一般 => キー
Ctrl + B
デフォルトではすべてビルド
が割り振られているので、プロジェクトのビルド
へ変更します。
すべてビルド
を選択し、コマンドのアンバインド(U)
をします。
プロジェクトのビルド
を選択し、バインディングでCtrl + B
を入力し、適用します。
Ctrl + Shift + Z
デフォルトではCtrl + Z
で元に戻した場合、Ctrl + Y
でやり直せます。
Ctrl + Shift + Z
でやり直せる方が直感的で好きなので変更します。
よく使うショートカット
補完(Ctrl + Space)
Ctrl + Space
コンテンツ・アシスト機能が使えます。
コード(変数や関数)の補完候補を表示します。
コードテンプレートがある場合は、一気に補完できます。
Alt + /
単語を補完できますが、候補は表示されません。
複数回押すと次の候補へ変更できます。
コメント(Ctrl + /)
Ctrl + /
行や選択範囲をコメントまたはアンコメントします。
保存(Ctrl + S)
Ctrl + S
編集したファイルを保存します。
編集が終わったら反射的に押すようにしています。
Ctrl + Shift + S
全て保存となります。
ビルド(Ctrl + B)
Ctrl + B
ビルドできます。
入力内容が正しいかチェックしたい時にポチッとします。
ただし、デフォルトでは全てのプロジェクトが対象となります。
個別にビルドしたい場合は、プロジェクトのビルドにショートカットを割り当てるとよいでしょう。
ヘッダーを開く(Ctrl + Tab)
Ctrl + Tab
C/C++のヘッダーを開くことができます。
意外と便利です。
定義へ移動(F3)
F3
関数の定義元、プロトタイプ宣言などへ移動できます。
元の場所へ戻るときは、Alt + Leftです。
Ctrl + Click
マウスを使う場合は、Ctrlを押しながらクリックで移動できます。
元の場所へ戻るときは、マウスの戻る、進むボタンが使えます。
履歴移動(Alt + Left, Alt + Right)
Alt + Left, Alt + Right
別のページに飛んだ後、すぐに前の場所をまた見たくなることが多々あります。
そんな時はAltを押しながら矢印キーで戻ったり進んだりできます。
これを知っていると移動がかなり楽になります。
実はマウスの戻る進むボタンも使えます。
Ctrl + Q
最後の編集した位置へ戻ります。
ワークスペースを検索(Ctrl + Alt + G)
Ctrl + G
カーソル位置の変数や関数の宣言を検索します。
宣言へはF3で飛べるのであまり使いません。
Ctrl + Shift + G
参照を検索します。
宣言の逆で、呼びだされている箇所を検索します。
よく使うのでCtrl + Gと入れ替えた方が便利だと思います。
Ctrl + Alt + G
ワークスペースをテキスト検索します。
コメントの中やmapファイルも探せるので重宝します。
呼び出し階層(Ctrl + Alt + H)
Ctrl + Alt + H
いわゆるコールグラフです。
関数の呼出元/呼出先を調べることができます。
フォルダ情報がなくてすっきりして見えますし、宣言と参照のどちらへも飛べるので便利です。
インクリメント検索(Ctrl + J)
Ctrl + J
インクリメンタルサーチが使えます。
PleiadesにはGlanceプラグインが導入されているので、Glanceでの検索となります。
スクロールバーにハイライトされたり、検索履歴が使えたり非常に便利です。
名前を変更(Alt + Shift + R)
Alt + Shift + R
複数の箇所にある変数や関数の名前を一括変換できます。
C/C++の場合はヘッダーファイルの変更がされず、微妙に不便です。
ヘッダーのディレクトリもソースディレクトリとして含める必要があります。
コードフォーマット(Ctrl + Shift + F)
Ctrl + Shift + F
選択範囲またはファイル全体のコードを整形します。
フォーマットスタイルは設定で変更できます。
ネットで探してきたソースなどはレイアウトが崩れやすいので重宝します。
デバッグ
念のためメモ。
いろいろな環境を使っていると一番迷うのがデバッグ系のショートカットです。
F8: 実行
F5: ステップイン(中へ)
F6: ステップオーバー(中へ入らず次へ)
F7: ステップリターン(外へ)
F11: デバッグ
参考
Eclipseでソースファイルを自動保存する
eclipseでよく使うショートカット
4年目Javaエンジニアが普段よく使用しているEclipseのショートカット18個
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