はじめに
FX 業者などで利用されている Meta Trader 4 (MT4) で独自指標や自動取引プログラムの作成に利用されるプログラミング言語 MQL の開発には MT4 標準の MetaEditor というエディタが用いられる事が多い。
ただし、 MetaEditor は他の高機能エディタと比較すると、あまり使い勝手がよいエディタではないので、今回は高機能エディタの一つである Sublime Text 3 で開発を行うための設定方法をまとめた。
筆者の環境は以下の通り。
項目 | 状況 |
---|---|
PC | MacBook Pro Retina 13-inch, Early 2015 |
OS | Mac OSX 10.10.5 |
IME | Google IME |
MT4 | XM で配布している Mac 用 MT4 |
以下、 MT4 は導入済みの前提で進める。
Sublime Text 3 のインストール
Sublime Text 公式HP から Sublime Text 3 のインストーラをダウンロードし、ダウンロードした dmg ファイルをダブルクリック。Sublime Text
を Applications
ドラッグアンドドロップしてインストール完了。
起動時にセキュリティ周りの問題が起きた際は、システム環境設定 -> セキュリティとプライバシー -> ダウンロードしたアプリケーションの実行許可
の部分を すべてのアプリケーションを許可
に変更する。
Google IME 使用時の Tab キーによる補完
デフォルトの設定のままだと、日本語入力時の Tab 補完が正常に動作しないので、キーバインドの設定を変更する必要がある。以下のページを参照。
sublime text3で日本語入力変換が機能しない場合の解消3ステップ
Sublime Text 3 の基本設定
以下のページによくまとまっているので参考にして設定する。
必要なパッケージのインストールとダウンロード
動作させるのに wine が必要になるので Homebrew を利用してインストールする。
$ brew install wine
以下のページの Download ZIP
をクリックし、パッケージをダウンロード。解凍しておく。
パッケージの登録
Sublime Text 3 を起動し、Sublime Text -> Preferences -> Browse Packages...
を選択。 Packages 以下に先ほど解凍したフォルダをコピーする。その後 Sublime Text 3 を再起動。
動作確認
hello.mq4
というファイルを作成し、以下の内容を記述する。
int init()
{
Print("Hello World");
}
Sublime Text 3 で上記タブを選択中に Ctrl + Alt + m
を入力すると、hello.mq4
がコンパイルされ hello.ex4
が hello.mq4
のあるディレクトリに出力される。コンパイル時のエラーや警告などのログはエディタ下部に出力される。
Finder からアプリケーション -> XMTrading.app
を選択し、右クリック。パッケージの内容を表示
を選択。 drive_c/Program Files/XMTrading MT4/MQL4/Scripts
以下に先ほど作成した hello.ex4
をコピーする。
MT4 の画面から、左下の Navigator
から Scripts
を右クリックし、Refresh
を選択。先ほどコピーした hello.ex4
が Navigator
で確認できるようになるので、右クリックし、Execute on Chart
を選択。
画面下部の Experts タブを選択し、Message
に Hello World
が出力されればOK。