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第1回 Mirantis OpenStack と VMware との連携実現!

Last updated at Posted at 2016-08-25

MOS9.0 ( Mitantis OpenStack 9.0 )のプラグインの VMware DVS Fuel Plugin を試してみました。

概要 :Overview

 vSphere上のインスタンスとOpenStack上のインスタンスが vmware_dvs を使って通信できるようにするため、VMware Fuel DVS Plugin をインストールした Fuel を使って Mirantis OpenStack 環境を構築する方法を調べた。
 これができれば、新しく作り上げたOpenStackベースのプライベートクラウド環境とvSphereベースのプライベートクラウド環境でデータ連携ができるようになります。
 まずは、vSphereで作られたプライベートクラウド環境を作ります。
 次に、OpenStackで作られたプライベートクラウド環境を VMware Fuel DVS Plugin をインストールした Fuel で構築してみます。
 データ連携の動作確認まで行ってみたいと思います。

 VMware Fuel DVS Plugin は後述するシステム構成図に書かれていますが、Compute-VMware ノードに Neutron の DVS エージェントをデプロイするプラグインです。また、このエージェントは、 vCenter へ Network 系の API を飛ばしてポートのアタッチ・デタッチなどを行う役割を担います。DVS は、 Distributed Virtual Switch の略語です。

 下記の構成で複数回にわけてご紹介してみたいと思います。

第1回:事前準備

  1. 概要
  2. システム構成
    1. スペック
    2. 構成図
  3. 資材入手
  4. 入手方法
  5. 事前に設定しておくとよいこと

第2回 vSphere環境の準備

  1. まえがき
  2. Windows server2012 r2 インストール
  3. vCenter インストール
  4. ESXi インストール
  5. クラスタの追加とホストの追加
  6. Distributed Switch の作成
  7. VMの作成

リンクはこちら。

第3回 OpenStack環境の準備(FuelのDVSプラグインでデプロイ)

  1. まえがき
  2. Fuel Masterをインストール
  3. Controller,Compute,Compute-VMwareを起動
  4. Environmentの設定
    1. Nodesの設定
    2. Networksの設定
    3. VMwareの設定
  5. Deploy実行

リンクはこちら。

第4回 Fuel DVSプラグインの動作確認

  1. まえがき
  2. 動作確認:インスタンス同士のNW疎通確認
    1. Network 作成
    2. インスタンス起動
    3. PINGとSSHで疎通確認
    4. HTTPの疎通確認

リンクはこちら。

システム構成 :System configuration

マシンスペック :Machine spec

 今回は、2つのクラウド環境を構築するので、1台のPCでは足りないため、下記のスペックのPCを2台、用意してみました。
 下記のマシンスペックでも性能が足りないために何度も構築しなおしたので、余裕を持ったマシンスペックを準備されることをお勧めします。
 本構成では、このスペックでぎりぎりだと考えます。

項目 内容
型番 EPSON NA512E
CPU Intel(R) Core(TM) i7-6500U CPU @ 2.50GHz 2.60Ghz 仮想化支援機能有効
Memory 16.0GB
Disk size 250 GB
OS Windows 10 Pro 64bit
VMware VMware(R) Workstation 12 Player 12.1.1 build-3770994
Network Ethernet ×1、Wi-Fi ×1

構成図

2台のノートPCを下記のようなNW構成で組んでみました。

pic000010.JPG

 物理的なNICが1つとWiFiが1つしかないので、OpenStackとvCenterのAPI連携は物理的なNIC使って連携するような構成としてみました。
 特に注意すべきは、vCenterをインストールする際に該当のスペックが必要ですのでご注意ください。Fuel Masterノードも図中にある該当のスペックが最低限必要です。

そのほかは、構成図の通りのセグメントで環境を作成していきます。

資材一覧 :Item list

勉強としてダウンロードしたものを含めて、下記のサイトからダウンロードしてきました。

項目 説明 リンク
VMware Fuel DVS Plugin (MOS9.0版) MOS9.0のプラグインをダウンロードします。マニュアルもあるので読んでおくと良いでしょう。 https://www.mirantis.com/validated-solution-integrations/fuel-plugins/
Windows server 2012 r2 vCenterをインストールするOSで許容されている中から、このバージョンを選びました。評価版ソフトウェアを使用してみました。 https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/evaluate-windows-server-2012-r2
vCenter 評価版のWindows版のvCenterインストーラをダウンロードしてください。ファイル名は「 VMware-VIMSetup-all-6.0.0-3634788.iso 」です。 https://my.vmware.com/jp/web/vmware/login
ESXi ESXiインストーラをダウンロードしてください。 ファイル名は「 VMware-VMvisor-Installer-6.0.0.update02-3620759.x86_64.iso 」です。 https://my.vmware.com/jp/web/vmware/login
Ubuntu 64-bit PC (AMD64) server install image VMware環境側で起動させるVMに使うISOとして利用 http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu-releases/14.04/

入手方法 : How to get Item

VMware Fuel DVS Plugin

ダウンロードサイト
https://www.mirantis.com/validated-solution-integrations/fuel-plugins/

URLにブラウザで飛んだら、「Filter:」欄からMOSバージョンを選択します。
今回は、MOS9.0を選択します。

「DOWNLOADS:」と書かれたリンクからrpmファイルをダウンロードします。
FuelNodeはCentOSなので、rpmでプラグインをインストールすることになります。

「fuel-plugin-vmware-dvs-3.0-3.0.0-1.noarch.rpm」がダウンロードできました。

また、このインストール手順は、同ページ内の「DOCUMENTATION:」のリンクからマニュアルを辿れるので参照してください。

Windows server 2012 r2

ダウンロードサイト:
https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/evaluate-windows-server-2012-r2

vCenterがサポートしているOSに縛りがあり、今回は、Windows server 2012 r2 を使ってみます。
今回は、評価版をダウンロードしてみました。

Microsoftのサイトに飛んでみましょう。Microsoftのアカウント作成が必要になります。
アカウントが無い方は、作成して同意事項などを確認のうえ、作成をお願いします。

ダウンロードされるファイル名:9600.17050.WINBLUE_REFRESH.140317-1640_X64FRE_SERVER_EVAL_JA-JP-IR3_SSS_X64FREE_JA-JP_DV9.iso

vCenter

ダウンロードサイト:
https://my.vmware.com/jp/web/vmware/login

VMwareのサイトにアクセスします。こちらも同様にVMwareのmy vmwareアカウントが必要になります。

「 vSphere and vSphere with Operations Management 」と書かれたところをクリックしてリンク先に表示される「WindowsベースのvCenterソフトウェア」にある「VMware vCenter Server 6.0 Update 2 and Modules for Windows」の「手動ダウンロード」ボタンを押してダウンロードを開始します。

ダウンロードされるファイル名:VMware-VIMSetup-all-6.0.0-3634788.iso

ESXi

vCenterの同ページ内にある、「ダウンロードするハイパーバイザーの選択」にある「ESXi ISO image (Includes VMware Tools)」の「手動ダウンロード」ボタンを押してダウンロードを開始します。

ダウンロードされるファイル名:VMware-VMvisor-Installer-6.0.0.update02-3620759.x86_64.iso

Ubuntu server

VMware側でインスタンスとして起動するために利用するUbuntu server ISOをダウンロードします。

下記のサイトの「64-bit PC (AMD64) server install image」をダウンロードしてください。
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu-releases/14.04/

事前に設定しておくとよいこと。

おそらく設定ミスなどで何度かFuelによるDeployをし直すことがあると思います。
それを想定して、下記の設定を施しておくとあとあと吉となります。

Windows10のスリープモードをオフにする。

ダウンロードやFuelのデプロイ中にスリープモードに入ってしまうのを防ぐため、
Windows10のスリープモードをオフにしておきました。
手順は、下記を参考に設定しました。

Windows ファイアウォールをオフにする。

NW通信を遮断してしまう可能性があるので、ファイアウォールはオフにしましょう。

設定を開きます。

pic000025.JPG

ネットワークとインターネットをクリックします。

pic000026.JPG

「Windowsファイアウォール」をクリックします。

pic000027.JPG

「Windowsファイアウォールの有効化または無効化」をクリックします。

pic000028.JPG

下図のように2点をチェックして、OKをクリックします。

pic000029.JPG

ファイアウォールを無効化できました。

pic000030.JPG

ダウンロードできましたか?

ダウンロードができましたら、構築を開始しましょう。

ダウンロードにそれなりの時間がかかるので、ダウンロードしながら次のページを参照してみてください。

次のページではVMwareの環境を構築します。

次のページ➡第2回 vSphere環境の準備

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