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Chromebookで開発環境を整えるためにしたこと

Last updated at Posted at 2016-02-29

ChromeOSでの開発環境を整える

Chromebook Pixel 2015を開発環境として購入したものの、ChromeOSで開発できるようにするには少し手間だったのでメモ書き。

  • 開発者モードに切り替える
    • データが消えるので真っ先にやる!
  • chromebrewを入れる
  • vimのインストールと設定
  • プログラムを実行できるようにマウントし直す

開発者モードに切り替える

まずは開発者モードに切り替えます。
ChromeOSはターミナルでcroshが使えますが、開発者向けのOSではないので、通常だとほぼ何もできません。
また、開発者モードに切り換えする時にローカルのデータやアカウントの連携情報などがすべて吹っ飛ぶので、開発環境として使いたい人は何よりもまず先に開発者モードに切り替えましょう(何度もGmailアカウントにログインする羽目になります)。

一応手順を書いておきますが、ChromeOS 開発者モードでググった方が画像とかあって分かりやすいかと思います。

リカバリ画面

電源を落とします。

次にESC + 再読み込み(最上段→の右にある⟳こんな感じの奴)+電源ボタンで起動してリカバリ画面に入ります。

Chrome OS missing or damaged.

こんな感じの物騒なメッセージが出ればリカバリ画面です。

Ctrl+Dを押し、次の画面でEnterを押します。

確認画面

次の画面でまたCtrl+Dを押します。

ビープ音が鳴ったり上にカウントダウンが出たりいろいろします。

それらが終わった後スペースキーを押すとデータが消されて初めの状態に戻ります。

最初の設定

キーボードや言語、アカウント紐付けなど最初の設定を行ってください。

開発モードになっているか確認方法

ChromeOSの設定が終わったら、ブラウザを開いてCtrl+Alt+Tでターミナルを開きます。
タブ内にchroshが立ち上がるので、以下のようにしてshellを起動します。

$ shell

開発者モードでない場合はここで見つからないとか言われてshellが起動しません。もう一度やり直しましょう。起動したら成功です。

chromebrewを入れる

パッケージ管理ソフトを入れます。
またインストール時にさまざまな開発環境を入れてくれるので、大体はこれで事足ります。

$ wget -q -O - https://raw.github.com/skycocker/chromebrew/master/install.sh | bash

結構時間がかかりますが、gitとかgccとかpython3とかperlとかいろいろ入ります(が後述するようにvimとかlessはないです)。

インストールが終わると。crewコマンドが使えるようになります。

vimのインストールと設定

vimとlessはインストール時に入らないので入れます。
またvimは初期設定しないと使い辛いので最低限設定しておきます。

$ crew install less
$ crew install vim

次に最低限の設定をします。

$ vim ~/.vimrc

設定内容は以下です。

set number
set title
set ambiwidth=double
set tabstop=4
set expandtab
set shiftwidth=4
set smartindent
set nrformats-=octal
set virtualedit=block
set whichwrap=b,s,[,],<,>
set backspace=indent,eol,start

とりあえずコピペしておけば入力モードでカーソルが変な入力文字になったりしなくなります。
タブスペース周りはお好みで。

プログラムを実行できるようにマウントし直す

ChromeOSでは基本自作プログラムが実行できません。
/usr/local/bin以下では実行可能なので、そこにディレクトリを作って利用する(ホームディレクトリからリンクを張る)、という手段もありますが、Goのインストールをしようとしたら公式Wikiに次のような記述がありました。

sudo mount -i -o remount,exec /home/chronos/user/

マウント時に実行できないようにしてるので、実行権限与えて再マウントすればOKということらしいです。ChromeOSもGoも同じGoogle製なので、これがGoogle的公式なやり方と思われます。
ダウンロードしたファイルは/home/chronos/user/Downloads/ですし、/home/chronos/user/以下を実行できるようにしておけば問題ないでしょう。

こちらはshell起動時に再マウントするように設定しておきます。

$ vim ~/.bashrc

さっきのコマンドを最下行に追加します。

sudo mount -i -o remount,exec /home/chronos/user/

これで/home/chronos/user/以下でプログラムが実行できるようになります。

ここまで設定すれば、最低限の開発環境が整ったと思いますので、あとはいろいろしてみてください。

2016/02/29現在、以下の環境インストールに関してはちょっと工夫が必要です。

  • Go言語
    • crew install go は失敗するので、公式のやり方でインストールする(バージョンもcrewは1.4に対しこちらは最新が使えるので、手動で入れましょう)。
    • https://github.com/golang/go/wiki/ChromeOS
  • Node.js

ちょっとどうでもいいこと

USキーボードのPixelがほしかったのでUS Amazonで輸入したところ、USキーボードじゃなくてUKだったorz(どこにもUKって書いてなかったぞ)
ただ、キーボードをUS、日本語入力もキーボードをUSにしておけばUSキーボードと同じ配列で入力できるので、とりあえず問題なし。

Ctrl+スペースで日本語入力と切り替えが可能です。

もうちょっとどうでもいいこと

ブラウザの艦これが動くのでFlashは動くっぽいことが分かったものの、JavaがないのでMinecraft等は動かない模様。
croutonを入れてLinux入れてその上でなら動くっぽい。

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