2015年2月初頭での状況です
IntelliJ は主に Java 開発に使われるIDEですが、有志の方が作成した Go プラグインがあります。
このプラグインは完成度が高く、Github では1000以上のスターがついています。
しかし、開発途上であるため、バグがあったり期待したような動作をしなかったりという状況でした。
そんななか、Github にあるリリースページに Ver1.0 のαリリースがアップロードされました。
今回はそれを使用した感想を書いてみます。
導入
Goプラグインは IntelliJ 内部にある Plugin ウィンドウからインストール可能ですが、バージョンが古いため1.0はローカルから直接インストールする必要があります。
- プラグインのダウンロード
-
Preference → Plugins → Install plugin from disk
から ダウンロードしたzipファイルを選択し再起動する
導入時メモ
もしプラグインが net/http
などの標準パッケージを見つけることができず、インポートエラーとしてご認識される場合
Proference → Langueage & Frameworks
にある Go Libraries
に $GOROOT/src
を追加すると解決するかもしれません。
また、既に0.9x 等の前バージョンを使用している人が 1.0αにアップデートした場合、File → Project structure
にある SDK の設定を新たに作り直すことをお勧めします。
それでもおかしかったら、とりあえず File → Invalid Cache & Restart
してみる。
追記
- 初期導入時に必要な他の設定は、こちらの記事が参考になります。
改善点
前バージョンである 0.96 からの改善点をざっくりとまとめてみます
- GOPATH の設定をプラグイン側が自動で設定してくれるようになった
- 前バージョンのプラグインでのハマリポイントが解消された
- 動作が早くなった
- 前バージョンではコードハイライトやコミット前の
code analysys
に時間がかかった
- 前バージョンではコードハイライトやコミット前の
- 補完が賢くなった
-
import
でパッケージインポート時の補完動作が変わった - 前バージョンではメソッド名の補完が出たり出なかったりと不安定だった
-
- パラメータ情報が出るようになった
- 前バージョンでは IntelliJ の
Parameter info
アクションが効かない場合があった
- 前バージョンでは IntelliJ の
イマイチな点
- 0.96 にあったファイル保存時に自動で
go fmt
やgoimports
を起動する設定がなくなった - コードハイライトが効かなくなった箇所がある
まとめ
どうやら最近このプラグインの開発に IntelliJの中の人こと JetBrains の方がかなりコミットしています(しかも2人!)。
なので、IntelliJ の Goプラグインは今後もかなり期待できそうです。
まだα版ではありますが、今回の1.0αでは 0.96 にあった不具合や不満点がかなり改善されたように思えます。
前のバージョンと違い、IDEとして期待される動作を期待したとおりに動作してくれる、という印象です。
すでに0.9.x 版を使われている方は、特に大きなデメリットもないと思いますので、1.0αにアップデートして使用することをお勧めします。