LoginSignup
6
8

More than 5 years have passed since last update.

リモートワークに対する見解と避けるべき行為_第二篇

Last updated at Posted at 2018-10-28

現場でリモートワークを実践する方向けの「リモートワークで避けたいこと 2 つ」

から約 1 年半、もう少し実務に寄せられないかと思い、書く。上の記事を第一篇としておく。

私なりのリモートワークに対する見解

リモートワークをすると「自由になれる」「柔軟性を持たせられる」と思っていないだろうか。

具体的に「何が自由になる」だろうか。

具体的に「何に柔軟性を持たせられる」だろうか。

私が思うに 「働く場所の制約」がゆるくなるだけ だと思っている。

ただそれだけ。

「仕事をする概念がガラリと変わった」なんて誰も言ってない。

(ここには書ききれないので省くが、むしろシビアに「仕事っぷり」を見られる)

こういう思惑の上で、リモートワークで避けるべき行為を挙げようと思う。

リモートワークで避けるべき行為

1. 文章だけでやり取りする

文章は 伝達手段の一つ であることを思い出そう。

伝達手段は他にも、テレビ会議・音声通話、言うなれば電話もある。

文章伝達が「上手くいっていない」 と思った時点で切替えるべきだ。


よくあるチャット風景を見てみよう。

Mr.Z [13:38]
@you
先日の定例で A 様から頂いた要望を元に、仕様パターンを洗い出しました。
問い合わせ必要だと思う箇所があるので、
今日の 15:00 までに見てほしいです。
http://example.com/issue/1000

you [13:39]
確認します。

you [14:02]
@Mr.Z
コメントに回答しました。
先方と認識(意図)がずれていると思います。
回答含め、いくつか質問したので確認お願いしたいです。
http://example.com/issue/1000/comment/1

Mr.Z [14:21]
@you
確認しました。すみません、質問 B の件ですが「...」という解釈で良いでしょうか

you [14:30]
「解釈的」には正しいんですが。。
うーん。。

1時間のやりとりが発生し、さらに伸びそう。「まずい」と思うべきだ。

言うなれば you14:02 時点で伝達手段を切り替えた方が良い。

you [14:02]
@Mr.Z
コメントに回答しました。
先方と認識(意図)がずれてるかもしれないです。
回答含め、いくつか質問したので確認お願いしたいです。
http://example.com/issue/1000/comment/1

↓

you [14:02]
@Mr.Z
テレビ会議ですり合わせしたいです。ご都合よいタイミングで。

先方と認識(意図)がずれてるかもしれないです。
コメントにひとまず回答と質問をしました。
http://example.com/issue/1000/comment/1

2. リモートを言い訳に何かと「出来ないのでは」と考えている

あなたがリモート開発で特別に与えられたのは 「場所」だけ。

逆を言えば、「場所以外に制約・影響を受けない」と他の人から思われている。

こういう自覚がないと現実的な話、きちんと仕事できるのか、と思われてしまう。

結果を出せているかどうか => 否、という観点から、具体的な例を挙げてみる。

言い訳1. どうやって進めれば良いか分からなくなったどうしよう

Ans. リモート先を巻き込め

「俺詰まってます。。まずいっす。。」を発信することからだ。

リモートワークだからって、自分だけで解決しろと誰が言った?

言い訳2. 今日予定のタスク終わったけど、開発メンバーに報告してよいものか

Ans. なんでもいいから、 報連相しろ

チャット・メール・電話、他に手段は使っただろうか。

リモートワークだからって、報連相しなくて良いと誰が言った?

言い訳3. 設計をしてみたけど、合意形成しなくてよいものか

Ans. なんでもいいから、合意形成や確認をしろ

チャット・メール・電話、他に手段は使っただろうか。

リモートワークだからって、確認を取らなくて良いと誰が言った?

言い訳4. リモート先が忙しいかもしれない から、相談しづらい

Ans. 聞け。聞けることに憶測を立てるな

憶測で仕事をして良いと誰が言った?

リモートワークだからって、人の忙しさを汲み取れるエスパーになれと誰が言った?

3. リモートワークが閉塞環境にあることに気づいていない

管理者向けへの話。

(管理者 = プロジェクトリーダーのような、進捗を管理しつつ、開発者をサポートする立場の人 を想定する)

リモートワークは閉塞環境にある

「同じゴールに向かっている人間が『その場』に一人」

「連絡を取り合う場所がチャットスペース」

開放的と言えるだろうか。むしろ閉塞だろう。

そのせいか、開発者の思考は自分の中だけで回り始める。閉塞は自己判断を生みやすい。

なので管理者は 「リモートワークには閉塞が発生する」ことを認知した上で、対策を講じる 必要がある。

ニッチなことはやめておき、どの現場でも必要だろうと思うことを挙げておく。

  • 定常的に結果を出せているかを見る
    • 閉じられた環境で、人は自分で完結する傾向がある
    • => WIP でもソース差分のプルリクエストを日次的に依頼する
    • => 仕様書の改訂はドラフト版でもレビュー依頼する
  • 手詰まりを起こしていないかを知る
    • 閉じられた環境で、人は自分が正常なのか異常なのか判断がつかなくなる
    • => 15分以上手詰まりを起こしたら「アラート」として上げてもらう
    • => チャットなら管理者だけ、取り決めたら開発者全員にでもいい
  • 支援してくれる人への橋渡しをしてあげる
    • 閉じられた環境で、人は目の前のことで手一杯になる
    • 管理者が全体を見て誰が何をできるか、できたか、把握する
    • => 管理者が他の開発者へ代わりに発信受信し、開発者間の情報橋渡しをする

最後に

繰り返しになりますが、私個人の見解では

リモートワークで得られるものすなわち 「働く場所の制約」がゆるくなることだけ です。

ところで、あなた何者

地方SI企業で 5年近くリモートワークをやっている者です。リモートワーク以外の経験も勿論あり(1年ぐらい)

それ以外は語ることはありません。

冒頭の見解について他に書く予定はあるか

書こうと思いますが、未定。気が向いたら。

6
8
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
8