Edited at

日本の農業×ITの現状 vol.2

日本の農業×ITの現状から1年ぶりにお話を伺う機会があったので、書き記します。


1 AI収穫ロボットの導入が普及中

前回からの最も大きな変化は、AI収穫ロボットの導入が本格的になってきたことです。お話を聞いたはぐみ農園でもinaho社製のAI収穫ロボットを検討していました。

AI収穫ロボットを使うことで収穫の精度は人に比べて10%向上し、24時間体制での収穫が可能になります。また、収穫ロボットはレンタルすることで人件費より費用が安くなるようです。苗の選定など一部は人の仕事として残るそうですが、単純作業はロボットにまかせ、高度な技術を持った人が会社を運営していく流れが農業分野でも本格化しそうです。現在、inahoのAIロボットはアスパラの収穫が可能で、年内にはトマト・ナス・ピーマンの収穫にも参入していく予定です。


2. 予測できる農業を目指す

 環境制御に適したハウスをつくり、データ分析により下記項目などを予測して、自動的に環境制御できる仕組みができればより生産性が上がるようです。

・肥料これくらいあげたらどれくらい収穫量が出る

・刺激を与えたときに生長がどちらを判断させる

 →生殖生長と栄養生長の2パターンがあるそうです。

・今の設定値のままいけば病気になる

・市場予測(出荷予測)

また、AI収穫ロボットが使えるような品目をつくることで農業の一部自動化を実現できるのではないかと考えられます。


3. 今後の日本の農業

 農林水産省によると、日本の就農人口は2019年現在168.1万人で、総人口1億2624.8万人の1.3%です。日本の人口の1.3%しかいない就業者が国内の食料生産の大半を支えている状況というのは驚くべきことです。さらに就農人口は今後も減り続け、2050年には半減するという試算も出ています。この課題を解決するために、テクノロジーを活用して少人数でも効率的に農作物を生産できる環境を作ることは非常に重要です。

 はぐみ農園では今15名の社員がおり、うち3人はベトナム人です。11月にはベトナム人実習生がさらに2名就職予定です。ベトナム人は将来的に自国に帰ってしまう可能性も高いですが、日本人の就業者はなかなか増えないようです。