はじめに
簡単にLinuxの検証環境を作りたいと思い立ちました。
以前は、Virtualboxをインストールして、Linuxディストリビューションのインストールイメージをダウンロードして、インストールして、といった手順を踏んでいました。
最近、vagrantなるものがあるらしいと知り、使わない手はありません。
本記事ではvagrantを使ってLinuxの検証環境を立ち上げます。
Ubuntu 18.04上でCentOS 7の仮想マシンを作成します。
プロバイダにはlibvirtを利用します。
手順
パッケージのインストール
aptコマンドで必要なパッケージをインストールします。
$ sudo apt update
$ sudo apt install vagrant ruby-libvirt qemu libvirt-bin ebtables dnsmasq libxslt-dev libxml2-dev libvirt-dev zlib1g-dev ruby-dev
Vagrantfileの作成
ディレクトリを作成し、そこに作成する仮想マシンの設定ファイルであるVagrantfileを作成します。
$ mkdir centos7
$ cd centos7
$ vi Vagrantfile
下記のようなVagrantfileを作成します。
$ cat Vagrantfile
Vagrant.configure("2") do |config|
config.vm.provider :libvirt do |libvirt|
config.vm.box = "centos/7"
end
end
仮想マシンの作成・起動
vagrant upコマンドを使って仮想マシンの作成と起動を行います。
事前にプロバイダをlibvirtに設定しておきます。
$ export VAGRANT_DEFAULT_PROVIDER=libvirt
$ vagrant up
仮想マシンへのログイン
起動が完了したら、vagrant sshコマンドで仮想マシンにログインします。
$ vagrant ssh
確認
CentOS 7が起動できたか確認します。
$ sudo yum install lsb
$ lsb_release -d
CentOS Linux release 7.xと表示されればOKです。
参考情報
- vagrant-libvirt/vagrant-libvirt
最後に
Ubuntu 18.04でVagrantを使い仮想マシンを立ち上げることができました。
Vagrantfileを変更して、仮想マシンのコア数やメモリ容量、ネットワークなどの構成を変更することもできます。
また、AnsibleやChefなどの他のツールとの連携もできるみたいです。