概要
取り合えず書いてみる事にしました。長くなりましたが最後まで読んでいただければ幸いです。
1. VAPEとは
2. アトマイザーの種類
3. アトマイザーの構造
4. RBAのビルドについて
5. MODについて
6. オススメリキッド
7. 結局VAPEってどうなの
8. 注意喚起
9. おわりに
1, VAPEとは
VAPEの語源はvaporizer(蒸発器、気化器)で、そのまま「蒸気出る奴」という意味です。
Eリキッド(主にPG(プロピレングリコール)やVG(植物性グリセリン)が原料)を用い、
それを蒸発させて吸います。
出るのは水蒸気で、使用するリキッドによってはニコチンやカフェインを含みます。
一般的なリキッドを使えば水蒸気のみなので、
有害物質を含んだり、部屋の壁がそれによって茶色くなったりもしません。
はっきりと"電子タバコ"とは言えません。今流行りのiQOSとも違います。
VAPEは下記の3つのパーツで構成されます
- バッテリー
- 充電池,主に18650(直径18mm長さ65.0mm)や26650(直径26mm長さ65.0mm)とかいう規格のモノが使われる。保護回路内蔵で過充電とか防止してる奴ね。皆大体SONYかPanasonic製。神崎で例えると心臓。
- MOD
- Modification,まあ好みに合わせて電圧やアトマイザーを修正・改造できるモノという認識。
制御基板が入っていて電圧を変えられるもの(テクニカルMOD)と、
電池の電力を直接伝えるもの(メカニカルMOD)等がある。
神崎で例えれば脳。 - アトマイザー
- Atomizer,噴射器,コイル云々が中に納まっている。アトマって略されやす。
神崎で例えれば100db出る口の部分。
とりあえず大まかにどう動くのかというとですね、
アトマイザーの中にカンタル製やステンレススチール製等のワイヤーを使いコイルを作成し、
その内径もしくは外周にコットンを配置して、
そこへEリキッドを滴下し、
バッテリーの力を借りてMODがコイルに通電し、
Eリキッドを加熱・気化させてその蒸気を吸引するというもの。
大まかな機構は変わらないんですが、コイルの配置や個数、MODの中の制御基板等で様々な、
様々な様々なさーまーざーまーなアトマイザーやらMODが出ていますよ。
その中でもアトマイザーが味を決めるめちゃ重要な役割を担っている訳なんですよ。
という訳で次はそのアトマイザーについてです。
2, アトマイザーの種類
まあ様々なVAPEですが、アトマイザーには大きく分けて2種類、細かくいくともうちょいあるわけですよ。
まず大まかにイキマスヨ
クリアロマイザー
クリアロと呼ばれます。大体のVAPERが一番最初に触れるアトマです。
ガラスやプラスチックの透明な筒の中に、
あらかじめメーカーによって作られたプリメイドコイルという
コイルとコットンが中に入ったユニットが収まっています。
リキッドを入れてMODに繋ぎ、ボタン押すだけで使えるので手軽さがパナいですよ。
メンテナンスもほぼいらず、定期的にプリメイドコイルちゃんを入れ替えるだけです。
交換時期は大体2~3週間ほどですかね。不味くなってきたら変えます。
リキッド入れたらコットンにしっかり浸透するまで5~15分ほど待って下さいね。
コットンが焦げて味が残念になってしまう事がありますよ。クリアロで一番大事な事ですよ。
また、プリメイドコイルはアトマイザーやメーカーごとに対応しているものが違うので買うときは注意が必要ですよ。クリアロで二番目に大切なことですよ。
VAPE Circuit様のブログより、クリアロマイザー:Eleaf Melo3 mini の画像を引用
(https://vape-circuit.com/atomizer/clearomizer/eleaf_melo3/)
(https://vape-circuit.com/wp-content/uploads/2016/07/eleaf_melo3_21.jpg)
最初は直接リキッドを散布してコットンにリキッドをしみこませましょう。三b(ry
RBA
リビルダブル・アトマイザーっていいます。
プリメイドコイルではなく、自分でコイルを作成してコットンを突っ込むタイプのアトマイザーです。
コイルやコットンがダメになっても、自分で再作成することが出来ますし、
後述するコイルの抵抗値も自由に変えることが出来ます。まあ俗に言う”””””ビルド”””””って奴です。
大抵のVAPERはクリアロで慣れてきてから手を出しますね。
どんなアトマを使うか、どんなMODを使うか、どんな抵抗値にするかで難易度や危険度が変わります。
交換時期は・・・・不味くなったらor見た目が気になったらor抵抗値変えたくなったらですかね。
クリアロとの一番の違いは言わずもがなビルドですね。どんな味になるかは自分の責任です。
コイルとエアフロー(吸入時に外気を取り込む穴)との位置関係、コットンの配置や割き方等ですね。
これはまた後程。
画質が悪くて申し訳ありません。自分の持ってるアトマイザー、Dead Rabbit RDAのビルド時の写真です。
コットンを通す前ですが、自分で作ったコイルをネジで絞めて固定しています。
下の黒いのはコイルテスターで、抵抗値の測定や回路ショート有無の確認を行うモノです。
次は細かくイキマスヨ
実はRBAアトマイザーはさらに種類が分かれるんです。リキッドの供給方法の違いですね。
RDA
リビルダブル・ドリッパー・アトマイザーといいます。
俗に言う””””ドリッパー””””ですね。このタイプはコットンにそのままリキッドを滴下し、
ジュースホールというアトマイザー内のくぼみにも少量リキッドを溜められるアトマイザーです。
リキッドの変更が他の物より手軽で、味が混ざりづらいという利点がありますが、
アトマイザー内のリキッドが無くなるのも早く、リキッドの再供給を頻繁にする必要があります。
RTA
リビルダブル・タンク・アトマイザーといいます。俗に言う””””タンク””””です。
タイムアタックの事じゃないですよ。落ち着いてビルドしてください。
このタイプはリキッド充填用に、タンクが付属しているのが特徴です。
コットンの足を延ばして、タンクに入ったリキッドを吸い上げます。
一度リキッドを充填すれば、しばらく吸い続けられるのが利点です。
その代わり、リキッドを変更するときはタンク内のリキッドをどうにかしないといけません。
(吸いきるか捨てるか)
また、パーツがそのぶん増えるので掃除も他より時間がかかります。
個人的にはRDAの方が手軽で良いと思います。リキッドチャージも苦じゃありませんしね。
3,アトマイザーの構造
ではアトマイザーの種類の次は、具体的にどんなパーツがどんな役割をしているのかです。
上から順に行きます
- I.ドリップチップ
- 吸い口です。形や内径が異なるものが色々あります。
- II.トップキャップ
- ドリップチップが上に付きます。
アトマイザー全体を覆うものや、RTAやクリアロだとタンクの上に付いてるものもありますよ。 - III.デッキ
- コイルを組み付ける所です。その名の通りアトマイザーの土台ですね。
- IV.ポジティブピン
- MODと繋がる部分です。電流が流れますよ多分。
ポジティブピンから伝わった電力でデッキに繋がったコイルが発熱し、
コットンに染み込んだリキッドが気化し、
トップキャップやデッキにあるエアフローから吸気してその蒸気をドリップチップから吸い出すわけです。
4,RBAのビルドについて
ちょいと入りづらいイメージのあるビルドについて書きたいと思いますよ。
説明下手なので、他の方のブログやレビューも参考にしてください。
ビルドするときに必要な道具が下記のものどもです。
- セラミックピンセット
- コイル形成時のショート防止のため。
普通のじゃダメです。セラミックです。電気通したらアカンとです。 - ニッパー
- なるべく精密、先が細めのモノ。
- 精密ドライバー
- 100均の物程度で大丈夫です。コイルを巻くときの補助やアトマイザーの分解・組み立て等のため。
- コイルジグ
- コイル巻くときの補助です。精密ドライバーでも代用は可能ですがあると便利ですよ。楽です。
- カンタルワイヤー26ゲージ
- コイルの元になるワイヤーです。種類は色々ありますが、一番基本となるのはカンタルワイヤーの26ゲージです。作りやすいですしね。Kantal 26gaで検索すると出てきますよ。
- コットン
- リキッド染み込ませる奴です。無印良品の「生成カットコットン」が安いし量あるしでオススメです。
- オームメーター
- 抵抗値を測ります。ショートしてないかの確認にも。
ちなみにですが、COIL MASTERさんからビルド用キットが一式になって出てますよ。
(http://amzn.asia/cnFShtP)
Amazon商品ページより引用
道具を用意したらさっそくビルドですよ。
じゃあ新しくアトマイザーとリキッドを購入した体で・・・
①.内容品の確認・分解
まず、開封したら部品や付属品に不備がないか確認しましょう。
大体の場合は揃っているはずなので、次はとりあえずアトマイザーを分解してみます。
②.洗浄
構造を覚えながら分解が終わったら、油がこびりついている可能性があるので洗浄しましょう。
無水エタノールがあれば一番良いのですが、無い場合はお湯で十分だと思います。実際私もお湯です。
すすいでから5分ほどつけ置きしておくといいと思います。ゴム製の輪は外しておいた方がいいです。
③.乾燥
洗浄が終わったらティッシュでこよりを作って水分を細かいところまで取り除いてください。
分解した状態で”””””軽く”””””ドライヤーで吹いてもいいですね。軽くですよ軽く。
一番下のポジティブピン(MODに接続する部分に飛び出している金色のネジ)も抜いてティッシュ突っ込んで下さいね。リキッドに触れるので内部は濡れててもいいハズですが、念を入れて拭くと安心です。
④.組み立て
乾いたら組み立てていきます。Oリング(ゴムの輪)を使っている部分はすべりが悪くてなかなかハマらない場合がありますが、
リキッドを少しティッシュやコットンに散布して拭けばすべりがよくなってハメやすくなります。
⑤.セット
組み立て終わったら、アトマイザーをオームメーターかMODに取り付けます。
初めての方はオームメーターにしてくださいね。ショートして壊れてしまってもRBAは自分の責任です。
⑥.確認
コイルの取り付け位置を確認します。トップキャップを外してデッキ出してですね、エアフローの位置と照らし合わせてください。
大体でいいですが、エアフローの穴のすぐ先にコイルが来るようにビルドするとうまく味が出ると思います。
⑦.コイル設計
確認したらコイルを巻きましょう。抵抗値を決めて、何回巻いたら何Ωになるのかを計算するんですが、まあその道の人しか自分で計算するのは無理だと思うので、ググるかツールやアプリを使いましょう。
-
ブラウザなら
-
スマホアプリなら、
- Google Playは
- App Storeなら
がオススメですね。
抵抗値なんですけど、最近は0.2~1Ωくらいが主流なイメージですね。
クリアロマイザーのプリメイドコイルもそれくらいです。
内径は2.5~4.0mm程がやりやすくて良いと思います。
とりあえず0.5Ωほどで巻くといいと思います。カンタル26ゲージなら内径2.5mmで4回巻きですね。
⑧.コイルビルド
それでは調べたとおりにコイルを巻きます。
決めた内径と同じ太さの精密ドライバーもしくはコイルジグの芯を用意して、ワイヤーを巻いてください。
コイルジグの使い方はCOIL MASTERのものを例にあげて説明します。
Coil Master様の製品ページより引用
1).COIL MASTERとロゴの入った本体の上の部分(蓋)を取り外します。
2).芯の根元を本体にセットし、上から蓋をセットしてください。
3).蓋には穴が開いているので、ワイヤーを上辺側から入れて側面から出してください。
4).両端に15や20と書かれている部品を用意してください。芯の太さに合ったものを芯の上から通し、ネジでワイヤーを支えて巻いていきます。
(このとき、ネジを付属の六角レンチで少し緩めておくと巻きやすいです。)
5).決めた回数まで巻いたら、コイルの両端を引っ張ったり、間隔を詰めたりして形を整えてください。
6).取り外して完了です。芯も外してコイルに通しておくと、型崩れも防げますし、
デッキに両端をネジ止めするときの助けになります。
⑨.コイル組付け
巻いたコイルをデッキに組付けます。大体アトマイザー付属でドライバーあると思いますが、
稀に無いケースもあるのでそのときは精密ドライバー使ってください。六角の場合もあります。
コイルジグやドライバ―をコイルに通して支えながら、片方ずつ仮止めして位置を調整します。
決まったら本止めです。
結構きつく締めないとうまく通電しないアトマイザーもあります。
しかし、絞めすぎるとネジが甘くなってしまうアトマイザーもあります。
他の人のレビューも見て情報収集推奨です。
何度も言うようにエアフローとの位置関係に注意してください。
コイルにきっちり当たるようにしたほうが味は出ると思います。出来るだけ近づけてみてください。
⑩.チェック
Ωメーターで狙った抵抗値になっているか、回路がショートしていないかチェックします。
COIL MASTER製なら、Ωメーターにアトマイザーをセットし、
バッテリーが接続された状態でスイッチを左側に入れると抵抗値チェックです。
狙った数字が表示されたらokです。
問題がある場合は、ネジの締め直しや、コイルがトップキャップに触れていないかチェックしてみてください。
⑪.焼き入れ・成型
コイルの焼き入れをします。Ωメーターのスイッチを右側に入れ、赤いボタンを押すと通電します。
この時、通電させながらセラミックピンセットでコイルをはさみます。スペースドコイル(隙間の空いたコイル)を作るなら別ですが、その他のコイルを作る場合はコイルの隙間を詰め、
コイルの中心から赤くなるように調節します。
一部だけ赤くなるような箇所(ホットスポットと呼ばれます)があれば、
そこをピンセットで擦ったりさらに間隔を詰める等して除去してください。
⑫.ウィッキング
コイルにコットンを通します。この作業はウィッキングと呼ばれます。
やり方はいくつかありますが、スコティッシュロールウィッキングという方法が主流です。
1).まず、コットンの両面を薄く剥ぎます。
2).次は横に広げていきます。スジを縦にして、元の大きさの2倍ほどに広げます。
3).広げたら、両端が厚くなってしまうので数mm切り取ります。
4).スジを横向きにして巻きます。コイルの内径と同じくらいになったら、余りは切り取り、巻いたものをコイルに通します。
「キツすぎず、ユルすぎず」を目指して下さい。
これは感覚なので慣れるしかないです。
「ティッシュの1枚目を取る時と同じ感触」という表現もあります。
5).通し終わったら、適度な長さに切り、コットンの両端をピンセットで空いてください。
リキッドをコットンにより早く吸収させるため、毛細管現象を起きやすくするためです。
割とスカスカめにやっちゃってもダイジョブですよ。
6).足をジュースホールに垂らして終わりです。
⑬.リキッドチャージ
ウィッキングが終わったら、アトマイザーをMODにセットし、後はリキッドをコットンに染み込ませるだけです。コイルの上からコットンの足までリキッドで濡らして、ジュースホールにも溜めましょう。
⑭.完成
トップキャップをはめてLet’s VAPINGです。
デッキによるコイル必要数の違い
デッキによるんですが、コイルが1つ取り付けられるもの、2つもしくはそれ以上取り付けられるものがあります。
コイルを増やした方がミストが多くなります。まあ当たり前ですね。
コイルが2つになると、並列接続になります。という事は、
抵抗値は2つのコイルを合わせた物の半分になりますね。
例えば0.5Ωのコイルを2つ用意して取り付けても、1Ωにはならず0.5Ωです。
狙った抵抗値のコイルを2つ作って取り付ければ、そのまま狙った抵抗値になります。
5, MODについて
次はMODについてです。
種類も分かれるんですが、最初に規格の話をしますね。
510規格
VAPEについて調べると「510規格のアトマイザー」「510規格のドリップチップ」だとか、
510規格という単語が目につきますよね。これはいったい何なのかというと、
MODとアトマイザー、もしくはアトマイザーとドリップチップの接続部に使われる口金のサイズのことです。
以前は色々な規格が散在していたそうですが、最大手Joyetech社が自社の規格を「510規格」と呼んだそうで、
それに互換性のある製品を作ろうとして、510規格(直径9.2mm)が使われるようになり今に至ります。
業界の標準はこれで、MODとアトマイザーの接続部は510規格が殆どです。
ドリップチップのサイズはアトマイザーによって様々で、ワイドボアと呼ばれる物が510より大きい内径の物です。
現在ではあまり気にする必要もないですが、一応覚えておいて損はないと思います。
ではMODの種類の紹介です。大きく分けて3種類ほどあります。
(1)ペン型・シガー型MOD
まずは細身でコンパクトなペン型・シガー型です。
初めてVAPEに触れる人や、「外に持ち歩くときに荷物になりづらいのがいい」という人用ですね。
VAPE発展の第一人者とも言えます。初まりはペン型でした。
大抵はアトマイザー(クリアロマイザー)とセットになっていて、一つのMODに専用のアトマイザーが付属します。
流せる電力量も決まっていて、ボタンを3回押して段階的に変更可能な物が多いです。
また、バッテリーは本体内蔵で取り外し不可です。
(可能な物もあるかも知れませんが私は見聞きした事がありません)
そのため、メーカーで指定されていないアトマイザーを取り付けてのカスタマイズや、
バッテリー劣化の対策等は出来ません。
同じ規格のアトマイザーやプリメイドコイルを用いれば、
メーカーで指定されていないアトマイザーやプリメイドコイルをMODにセットできてしまう場合がありますが、
MOD毎に利用可能な抵抗値や電力量は違う場合が殆どなので絶対に止めてください。
保護回路がついていて通電しないようになっているハズですが、万が一を考え絶対にしないでください。
可哀想ですが、誤った使い方をして事故を起こし、ケガをした人は自業自得です。
やる人いるんですよたまに。たまにですが。
(2)テクニカルMOD
制御基板が組み込まれ、バッテリーは別途リチウムイオン電池が必要なMODです。
回路がショートしていると通電しないようになっているものが殆どです。
今現在主流のタイプです。使う電池の種類や本数が異なるMODもあり、中には4本入るのもあります。
先述の510規格の口金を持ち、様々なアトマイザーを取り付け可能です。
制御基板のおかげで、通電する電力量を自分で調節可能です。
また、出力管理で様々なモードを搭載している製品もあります。ざっと紹介します。
VWモード
今のMODの標準となっているモードです。Valuable Wattage モードと言います。
その名の通りWattage(電力)を調整できるモードです。W数が大きくなるにつれて熱量も大きくなります。
同じリキッド、同じコイルでもW数を変化させることによって味が変わる場合があります。
そのため、
「このリキッドは抵抗値何Ωの何Wがウマイな」と自分好みの味を見つけることが出来ます。
温度管理モード
コイルの温度を計算して、どの温度まで上がっていいのか上限を定める事が出来るモードです。
ドライヒット(リキッドが無くなりコットンが乾いてしまい、空炊きしてしまう事)を防ぐための機能です。
これは温度管理に対応したワイヤーでコイルを作成しないと使えない機能です。
(SS-ステンレススチール製、Ni-ニッケル製、Ti-チタン製)
これらは熱が加わると抵抗値が変化するので、
その抵抗値をMODが読み取り、今何℃もしくは何℉なのかを間接的に計算しています。
この計算の精度はMODによってまちまちで、個人的に言えば微妙です。
SSワイヤーは持ってるんですが、ユルいので巻きづらいんですよ。すぐ型崩れしますし。
なので個人的にはあまりオススメはしない機能です。
カーブモード
通電させている最中、何秒か毎にW数を変化させる事ができるモードです。
コイルの巻き数や材質によって発熱のしやすさは変わるんですが、それに合わせて設定できるというわけです。
温度管理不可のワイヤーでも使えるので、疑似温度管理モードとも呼ばれますね。
搭載したMODを持ったことがないので使ったことが無いので使用感は言えません。すみません。
バイパスモード
電池の電力をそのままコイルに伝えます。後述するメカニカルMODと同じ状態になります。
電池の残量でV数が変化します(減っていきます)。
とりあえずはVWモードで運用すると良いと思います。楽です。
私は大体18W~35Wほどで運用してます。抵抗値が0.3Ωでも1Ωでも大体同じです。
熱量が大きいほうがより短時間でミストは多く出ますしその分暖かくなります。
逆に少なければミスト量は少なくなりますがその分冷たくなります。
リキッドによって自分に合うセッティングは変わるので色々試してみてください。
(3)メカニカルMOD
メカMOD・メカチューブと呼ばれるMODです。
リチウムイオン電池を必要とし、電池の電力をそのままコイルに伝えます。
制御基板はありません。そのため、中級者以上向けです。(中には最初からメカという方もいます)
ショート回避機能や電池残量の表示が無いので、気を付けて運用しないと事故の元です。
ビルドするときはオームメーターかテクニカルMODが必要です。
機構が単純なので、外装の装飾に力を入れられます。デザイナーの方が様々な柄のメカMODを出していて、
高値で売られています。
私はまだ手を出したことはありません。出したくないという思いもあります。
なんとなくで手を出すと痛い目を見そうなので、躊躇するならテクニカルMODの購入を推奨します。
6, オススメリキッド
今まで吸ったので良かった奴紹介しますよ。
私は基本Amazonや近くのVAPEショップ、ベプログショップのインターネット販売等で購入しています。
[RIPE VAPES] VCT
バニラカスタードタバコです。バニラカスタードです。スティープすると渋みが消えますよ。
甘くていいですよー。
[The Vapor Hut] Wookey Cookie
有名リキッドです。アメリカのクッキーです。粉っぽいです。
[Shots Fired High Caliber Ejuice]AK-47
超有名銃…じゃないです。コーヒー+バニラですね。まさかの容器にコーヒー豆入りです。
[Fantasi]
まあその、ファン〇のような味のするリキッドです。レモネードが一番評価は高いですね。
是非一度お試しください。めっっっさウマイっすよ。
[Basic Vapor]レモンサングリア
レモンコーラと呼ばれる奴です。レモンが強めです。
酸味とメンソールが良い感じで、チェーンしまくると喉が逝く↑んだなこれが。
[SUNAKU]ラムネレモンフィズ
ええ、最近買った奴ですよ。
ラムネの甘みが最初に来て、レモンの酸味がそれを上手い感じに絞めてくれます。
チェーン必死ですよ。あまりメンソールは強くないので喉にやぁ~さしぃ~い。
[T&J VAPORS]MOJITO
ガジェオフの時に一番使ってた、ちょっと昔風のラベルの奴です。
これウマイんすよ。マジでモヒートなんすよ。パナいんすよ。
でも通販じゃお目にかかれないのでMr.VAPE横浜店さんでお求めください。イヤーマジパナイヨコレ卍
[BI-SO]Rum Coke with Caffeine
これはですね、カフェインをキメたいときに魔剤と一緒にヤルといいですよ。目が冴えるような気がします。気が。カフェイン入ってるので一日6ml以上はダメみたいですよ。
[Koi-koi]Three Glory
ええ、あのコイコイの、あの三光ですよ。ええ。
アップル&キャラメル&バニラです。これは…高抵抗ですかね。
0.8Ωくらいで18W~40Wほどで吸うと味の変化が楽しめて面白いですよ。
ドリッパー向けって印象ですね。
[Snow Freaks]MEGA MUSCAT
かの有名なメガマスです。やっぱこれウマイですよ。
清涼剤が強くて、しかしマスカットの味もしっかりする。キメキメのキメですよ。
メンソール入りで迷ったらとりあえず買っとけってくらいですね。
前からそうです。これからはわかりませんけど。
リキッド別抵抗値分け
リキッドなんですが、狙った味ごとに
どの抵抗値で、どのW数で行くかという向き不向きはあると思います。
まあこれは個人的な意見なんですが、
メンソール系・フルーツ系・さっぱり系➡低抵抗爆煙直肺キメキメ
バニラ系・スイーツ系・まったり系➡高抵抗タバコ吸いキメッ
だと感じます。MODを2つ持ってそれぞれ抵抗を分けて使っていますが、
味のイメージから「あ、やっぱこっちだな」となる事はあります。
人によって使うワイヤーもアトマイザーも何もかも変わるので一概には言えませんが、
目安として見てください。
次は直肺とタバコ吸いが何なのかです。
ドリップチップによる吸い方・味の変化
ドリップチップにも規格が分かれるという話をMODのところでしましたが、
規格によってどう変わるのか?という話です。
標準は510ですね。ただ、同じ510でも形状には様々あります。
太めなもの、細くて長いもの、なにやらチェスのポーンのようなもの・・・
創意工夫がなされていますが、味は内径によって変わる"場合が"あります。
結局吸った人がどう感じるかなので、確実に味が変わるかというと微妙な所です。
(細いほうが味はより出やすいとは言われています)
吸いやすさや見た目の良さ等、選ぶ基準も人それぞれです。VAPEパーツの中では安いので、
自分の気に入ったものを探してみてください。
510に対してワイドボアと呼ばれる510よりも大きいドリップチップがありますね。
これらは対応したアトマイザーに付属で付いてきます。
俗に言う爆煙志向なアトマイザーに多く使われます。なぜかというと、吸い方に由るんですよ。
MTLとDL
吸い方には2種類あります。
- MTL(Mouth To Lung)
- 口から肺へ、日本で言うタバコ吸いです。口に一度ミストを溜め、
もう一度息を吸い込み肺に入れます。
ドロー(吸いこむときの具合)の重いドリップチップ、アトマイザー向きの吸い方ですね。 - DL(Direct Lung)
- 直肺です。VAPEから吸い出したミストをそのまま肺に入れます。
ドローの軽いドリップチップやアトマイザー向きですね。
爆煙にするとミストが多くなるので、
ドローが軽めが良い&DLが良い➡より多いミストを一気に吸い込みたい➡ドリチの内径でかくしよう!
という訳でワイドボアのドリップチップは爆煙向けという訳です。
510のものは形状によってMTLもDLもどちらも出来ます。
7, 結局VAPEってどうなの
さて、結局のところVAPEどうなの、タバコの代わりになんのって話です。
はっきり言いましょう。VAPEはVAPEです。
禁煙や減煙の助けになるのかというより、
タバコよりもこちらを好きになったというほうが正しいかもなんすよね。
「タバコの味が好き」だとか、「タールのキック感が良いんだ」という方よりも、
煙を吐くことを求めていたり、一服入れたい方がハマっていくことが多い印象です。
あんまり吸わなかったメンソールが気に入ってくる人もいますし(実際私もそうです)、
最初は甘くないリキッドを探していたけど、フルーツ系やスイーツ系を探すようになっただとか、
VAPEを利用する上で全く嗜好が変わってくる人もいます。
VAPEとして、タバコとは違うものとして認識したほうがすんなり腑に落ちると個人的に思うんです。
もっとぶっちゃけて言ってしまうと、
タバコの代わりになるかとか、吸うと胃が弱くなりそうだとか、
正直そんなことはどうでもいいんですよ。
好きなフレーバーを、好きな抵抗値で、好きな時に吸う。
これなんですよ。
ニコチンやタールが欲しい時、タバコの味が欲しい時は、大人しくそっち吸っちゃえばいいんですよ。
吸ってみた結果、VAPEにハマった人はVAPEになるし、
ハマらなかった人はタバコに戻ったり別のリキッドを探したりするんですよ。
胃なんかね、気の持ちようで痛くも痛くなくなったりもするんですよ。
気にしてたらダメですよそんなこと。
「今日はこのリキッドがいいなぁ」「これとこれ合わせたらイケるのでは?!w」
「あ、こんな構成のアトマあるんだ」「イキったMODポチるか~~~~ww」
等々、日々の内で試行錯誤や散財をしながら、
今日もVAPEがウマい!w
と最終的に言えればそれでいいんですよ。禁煙効果なんてのは二の次です。
はてさて、マストドナーだけでなく、日本中に、世界中に、よりVAPEが認知されるのを日々願っています。初期投資も結構かかるし、こだわりだしたらキリがないのですが、自分であれこれしたVAPEはウマイっすよ。
「クリアロマイザー使っててビルドはちょっと抵抗ある・・・」
という人にも、ぜひRBAアトマイザーを使ってみてほしいです。
実際自分はVAPE始めてまだ3カ月(2017年12月時点)ほどなのですが、クリアロをパスしてRBAに浸かりました。
器具さえ揃ってしまえば、ビルドは意外と簡単でしたし、思い切ってやってみて正解でしたね。
8, 注意喚起
最後にこれだけは留意しておいてください。VAPEを続ける上で一番大切な事です。
VAPEはリチウムイオン電池を使用する製品です。一歩間違えると事故につながります。
電池の取り扱いに特に注意し、正しい手順,正しい構成,正しい用途で使用してください。
電池の爆発等で、お気に入りのMOD・アトマイザーに、自分の指や口に、場合によっては周りの人に危害を加えてしまう事になります。事故が起きてからでは遅いです。
9, おわりに
ひとまず、これを読んでVAPEに興味・関心を持っていただける方が増えてくだされば幸いです。
正しい使い方をすれば本当に楽しい物ですし、カスタマイズやリキッド探しなど、
話題の尽きない趣味だと感じています。
これから始めてみようという方も、事故には全神経を使って気を付けてVAPEライフを楽しみましょう。
後、リキッドの情報交換してくださる方大募集です。
拙い文章でしたがお読みいただきありがとうございました。
新参VAPEイキリオタク YAKUSAI47