QGISでは LAS/LAZ や 3DTiles 形式が表示でき、LAS データに対してさらに他の形式への変換や切り抜きなどベーシックな操作ができることが広く知られていると思います。
それら以外、3Dシンボルとして.obj、.glTF、.fbx 形式の表示もできます。この記事では.obj を使って街路樹の3DマップをQGISで作る方法を紹介します。
完成イメージ
利用データ
- 都道の街路樹(東京都建設局 , 最終更新 2025年12月12日): https://catalog.data.metro.tokyo.lg.jp/dataset/t000014d2000000029
- QGIS 3D models (QGIS Hub): https://hub.qgis.org/wavefronts/?sort=upload_date&order=desc
.obj ファイルについて
.obj ファイルは 3Dジオメトリを表現するデータ形式であり、頂点要素・面要素・頂点インデックスなどを含めるテキスト形式のファイルになります。また、.mlt と .png の外部ファイルでマテリアルとテクスチャが定義されます。QGIS で利用する際に意識しておくべきなのは、.obj データの座標値は地理座標系や平面直角座標系など、地球上の絶対位置を表す値ではなく、3D空間において原点に対しての相対座標値です。
今回利用する街路樹の3Dモデルは Blender で確認すると、原点付近に置かれていることがわかります。
3Dマップを作る手順
まず、東京都の街路樹データ(CSV)をQGISに読み込み、関心があるエリアや樹種を絞ります。3D Viewのレンダリングはメモリをかなり使うので、全データの描画はマシンによって動作できない場合があります。また、QGISの設定では Graphics Memory を上げることもできるので、データを絞っても重く感じたらここの設定を調整すると良いです。
今回のエリアは皇居の北側で、樹種はサクラ、イチョウ、スズカケノキにしました。
(背景地図:地理タイル 淡色地図)
次、QGIS Hub から実際の形に近い3Dモデルを選びます。
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サクラ:Tree Leaf Large with varying leaf colors
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イチョウ:Tree Leaf Autumn
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スズカケノキ:Tree Leaf Tall
最後、ダウンロードした3Dシンボルで街路樹レイヤのスタイルを設定します。
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レイヤプロパティ - 3D View で、Rule-based シンボルを選択し、樹種を区別するルールを3つ作成します
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「サクラ」の例でスタイルパラメータを説明します
- Shape: 3D Model
- Model: ダウンロードした .obj ファイルのパス
- (色を変えるために)Shadingモードを Realistic にして Ambient をサクラっぽいピンクにします 🌸
- Rotation X: 90
- 大きさを調整したい場合は Scale X,Y,Z を変えると良いです。ここではデフォルトのままにします。イチョウの3Dモデルが小さかったので大きさを3倍にしてます
スタイル設定をした後、View - 3D Map Views - New 3D Map View で3Dマップを新規作成して、完成です!
(背景地図:OpenStreetMap)





