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Windows10の任意の場所でminikubeを始める

Last updated at Posted at 2019-09-07

はじめに

個人でCaaS環境を作るためには、 minikube がかなり役に立ちます。
なので、minikubeを使って環境を作っていきます。

作成環境

項目名 内容
OS Windows 10
OSバージョン 1903
仮想環境 VirtualBox 6.0.6
パッケージマネージャー Chocolatey
minikubeバージョン 1.3.1
minikubeの保存場所 E:\Minikube

minikubeを始める

1.仮想環境をインストールする

VirtualBox 6.0.6 をインストールします。

2.パッケージマネージャーをインストールする

Windowsのためのパッケージマネージャーとして、 Chocolatey をインストールします。
こちらのインストールページ を順に進めていきます。

以下のスクリプトを管理者モードのPowershellで実行します。

# インストール
Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))

# インストールできたことを確認する
choco -?

3.minikubeをインストールする

Chocolateyを使って、 minikube をインストールします。
minikube上でkubernetesのインターフェースを使用するため、 kubernetes-cli もインストールします。

choco install minikube kubernetes-cli

4.minikubeを起動する

minikubeの起動コマンドは、 minikube start です。
その後 minikube status で起動していることを確認します。

しかし、このときのminikubeの保存場所は $env:USERPROFILE (ユーザーフォルダー)です。
これだと他の実行プログラムの保存領域を圧迫する可能性があるので、別のフォルダーに移しましょう。

5.minikubeの保存場所を変更して起動する

保存場所は、環境変数 MINIKUBE_HOME で指定することができます。
Windowsのタスクバーの左側にある検索窓に 環境変数を編集 と入力し、 ユーザー環境変数MINIKUBE_HOME を追加します。
フォルダー構成としては、 $env:MINIKUBE_HOME\.minikube の下に諸々のファイルが配置されます。

環境変数に設定が完了すれば、PowerShellを再起動して、以下のスクリプトを実行します。

# minikubeのクラスタを削除する
minikube delete

# カレントディレクトリを変更する
cd $env:MINIKUBE_HOME

# minikubeを起動する
minikube start

# kubectlでクラスター情報を表示する
kubectl cluster-info

最後に、指定したフォルダー内にちゃんとファイルが配置されていることをエクスプローラーなどで確認します。

6.実際にデプロイして確認する

以下のコードを保存します。

deploy.yaml
apiVersion: batch/v1
kind: Job
metadata:
  name: busybox
spec:
  template:
    spec:
      containers:
      - name: busybox
        image: busybox
      restartPolicy: Never
  backoffLimit: 1

そのコードを以下のスクリプトでデプロイします。[
その後、ジョブが実行されていることを確認します。

# minikubeにデプロイする
kubectl create -f "$env:USERPROFILE\deploy.yaml"

# 実行されていることを確認する
kubectl get jobs

以上で、環境作成から実行の確認までできました。

おわりに

個人の開発環境がWindowsなので、この記事はWindowsで書いています。
しかし、エンジニアではMacを使っている人が多いことでしょう。その場合はパッケージマネージャーを brew に変えたり、環境変数周りを置き換えたりすれば、同じように環境を作れるはずです。
minikubeを使って、ローカルでもkubernetesを使った開発を行っていきましょう。

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