こんにちは。
困ったなぁ
Android Studio(以下「AS」と略す)って、どんどんバージョンアップしていますよね。油断すると、お手元のASが古臭くなって、「バージョンアップしてね!てゆーかしろよ!」とダイアログがうるさく表示してきますよね。
ただ、使用中のASをバージョンアップするのではなく、新規にASをインストールした際に、でもでもプロジェクトが古い設定のままだと、そのプロジェクトをオープンした際に「古ぃょ!意味ゎヵんなぃんだヶど!!」とASが苦悶の声でのたうち回ります。
あげく、Android SDKの位置も変えちゃったりすると、ASが迷子の悲鳴をあげたりします。
ケーススタディ
ASのバージョンを古いのから、2.3.3にしたケースで説明します。
複数のテキストファイルの複数行を置換するツール「GrepReplace」
まあ、「GrepReplace」というフリーウェアでなくともいいのですが、複数のテキストファイルの中身に対して複数行の置換を行えるツールを使って、設定が古いプロジェクトを、バージョンが上がったASでも文句言われずにオープンできるようにしましょう。
しょせんは、テキストファイルのココを置換すれば済むハナシ
一行、否、もはや一箇所を修正するだけでです。
ASプロジェクトのルートディレクトリ内にある「build.gradle」
同名のファイルが、別ディレクトリにも存在していますので、ご注意ください!
classpath 'com.android.tools.build:gradle:2.2.3'
classpath 'com.android.tools.build:gradle:2.3.3'
あと、ASバージョンアップに伴い、AndroidSDKも変えたのであれば、同じディレクトリ内にある「local.properties」のsdk.dir
の値も変えましょう。
sdk.dir=C\:\\Users\\<ユーザ名>\\AppData\\Local\\Android\\Sdk
"\gradle\wrapper"ディレクトリ内にある「gradle-wrapper.properties」
これも、一行修正するだけでです。
distributionUrl=https\://services.gradle.org/distributions/gradle-2.14.1-all.zip
distributionUrl=https\://services.gradle.org/distributions/gradle-3.3-all.zip
"\app"ディレクトリ内にある「build.gradle」
上記の同名ファイルと混同しないでくださいね!
// 前略
compileSdkVersion 25
buildToolsVersion "25.0.2"
// 中略
compile 'com.android.support:appcompat-v7:25.1.0'
// 後略
// 前略
compileSdkVersion 25
buildToolsVersion '26.0.0'
// 中略
compile 'com.android.support:appcompat-v7:25.3.1'
// 後略
途中、略させてもらっていますが、数字の箇所にご注目!ということです。
ASでそのプロジェクトをオープンした際に
上記の施しをした上でそのプロジェクトをオープンしたとき、すんなりと受け入れてくれればしめたもの。
ですが。
もしかしたら、こんなErrorメッセージが出るかもしれません。
app.imlファイルが存在していないなら、それならそれで、作ってもらえれば済むので、Yesボタンを押しましょう。
まとめ
- 古いASを捨てて、新しいASを新規にインストール(ついでにAndroid SDKも)するのは、厭わない。
- だけど、プロジェクトの設定が古いままだぜ。
- だったら、AS起動前に、GrepReplaceを使って、古いプロジェクトの諸設定を事前に書き換えておこう。
- しかもそれがただのテキストファイルだから、楽チンだ。
以上です。