はじめに
今回はCDP、Continuous Data Protection のお話。
機能の所在はVRP(Veritas Resiliency Platform)です。
「継続的なデータ保護」とも呼んでいる機能で、これまで "直前の状態" で復元し続けていたVRPが、
"過去に遡った" 復元を行うことができるようになりました!
これまでもNetBackupと連携することで実現してきました、VRP単体では不可能。
それも、バックアップの間隔に依存するため幅のある復旧ポイントとなり、万能ではありません。。
VRP 3.5以降では、VRPとしての機能でNetBackupが埋められない溝を埋めていきます!!
それぞれの復元方式
まずは従来の方式、NetBackup連携。
こちらはもちろんバックアップとなるので、日次であればRPOは日単位になりますね。
この場合、タイミングによっては10時間以上のロストです。
この時間が長いほど、救われない命(データ)は増加していきます。
そして新式、VRP。
こちらはレプリケーションの延長で対応します。
VRPのData Moverは数分間隔でレプリケーションを行っており、このデータをCDP専用のディスクに蓄積することでリカバリポイントを保管します。
レプリケーションのタイミングでリカバリポイントが作成されるため、数分前の状態を選んで復元できます。
レプリケーション間隔は最小で60秒なので、理論上の最小RPOは 1分。
直前と言っても過言ではないレベルではないでしょうか?
NetBackup vs VRP ??
一見するとVRPの方が優勢か?...とも思えますが、弱点もあります。長期戦には不向き。。
NetBackupと比べるとディスクの消費が激しく、長期的に保管できるものではありません。
なおかつ、レプリケーション(数分)間隔でのリカバリポイントは、直近の30分~60分間。
これ以上前のリカバリポイントは30分間隔での保管となりますので、永遠に数分間隔で保管できるわけではないのです。
NetBackup(バックアップ)は長期、VRPは短期とそれぞれが能力を発揮できる関係性。
ライセンスによってはNetBackupの機能の一部としてVRPも利用できますので、協力関係を築きより多くの要件に応えられるようになりました。
おわりに
ここではさらっと触れましたが、もう少し広い範囲の情報を以下に掲載しています。
CDPで取得したリカバリポイントへ復旧させる際の実行イメージも載せていますので、こちらもぜひ!
<参考>
NetBackup A.I.R. じゃない!
CDPを搭載し、最小RPOの複製まで進化した
NetBackupのプライマリレプリケーション、その実力を見極めよう
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