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コードネームはOlympic!NetBackup 9.1の新機能

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はじめに

今回は、2021/6/7にリリースされたNetBackup v9.1の新機能について紹介します。
この記事は抜粋版での紹介です。フルバージョンのスライド資料/動画については、本記事末をご参照ください。

NetBackup 9.1の革新

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↑ NetBackup9.1ではいまだかつてないほど多様な革新的機能が追加されており、フルバージョンでは「柔軟性」「シンプルな運用」「回復力」の3つのカテゴリーに分け紹介しています。
本記事ではその中でも注目されている機能をさらに抜粋しています。

NetBackup 9.1 注目の新機能!

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↑ NetBackupはあらゆるワークロードを網羅的に統合保護できることが大きな特徴の一つですが、NetBackup 9.1ではこの網羅性にKubernetesのName spaceの保護が加わりました。サポートされるディストリビューションも「VMware Tanzu」「RedHat Openshift」「Google Kubernetes Engine」「Vanilla Kubernetes」と広範囲にサポートしており、今後はほかのディストリビューションにもサポート範囲をさらに広げていく予定です。

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↑ VMware保護の新機能として、CDPによるスナップショットを作成しない低負荷・高RPOの仮想マシン保護機能が新たに加わりました。VMwareバックアップの定番であるVADP(vStorage API for Data Protection)はスナップショット経由となるため、バックアップ終了後に発生するスナップショット・キャッシュの合成処理が業務アプリのIOにインパクトをもたらすケースもありました。この様なケースに対しCDP方式はスナップショットを作成しないため、仮想マシン上の業務アプリのIOにインパクトを与えない保護手法を提供できます。今バージョンではRPOは30分以上で指定可能となっており、今後のバージョンでさらなる進化が予定されています。

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↑ VMware保護のもう一つの新機能として、インスタントロールバックがサポートされました。vSphere標準のスナップショットはパフォーマンスの観点から長時間維持することが推奨されていないため、定常的なデータ保護運用には活用できません。しかし、特定の時点にロールバックできるスナップショットは非常に便利な機能であるため、論理的回復のための仮想マシン保護目的に活用したいという声も多く聞きます。NetBackup 9.1ではvSphereのCBT(Change Block Tracking)機能と連動し、前回のバックアップからの変更ブロックのみをバックアップデータから仮想マシンにリストアし、あたかもスナップショットからのロースバックを行うがごとく、素早い仮想マシンの回復を実現します。

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↑ 以前のバージョンですでに実現されていた「VMware仮想マシンバックアップをAWS EC2インスタンスに変換してリストア」する機能を、今バージョンではAzure上で実現しました。Azure Blob上に保存されたVMware VMバックアップイメージからVHDイメージに変換し、Azure VMとして業務を復旧できるようになったため、DRサイトを持たないVMware環境に対する低コストなDRをAzure上で実現することが可能になりました。

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↑ 従来からサポートされているクラウドインスタンスのスナップショットによる保護機能に加え、スナップショットからさらにNetBackpのバックアップデータ保存領域にバックアップデータの複製が行えるようになりました。この機能によってクラウドインスタンスのバックアップデータを低コストで長期保管することが可能になりました。本機能はまずはAzureとAzure Stackに対して提供開始し、今後ほかのクラウドにも適用を広げていく予定です。

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↑ 既にサポートされていたAWS S3へのバックアップデータ重複排除保存機能に加え、NetBackup 9.1ではNetBackupが指定した期間S3上のデータを消去不可能にするS3 Object Lock連携がサポートされました。バックアップサーバが万が一サイバーアタックやランサムウェア被害にあってもバックアップデータは絶対に破壊させないというサイバー攻撃対策が低コストで実現可能になりました。

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↑ NetBackup 9.1では「バックアップデータの異常検出」機能がサポートされました。定常時のバックアップの挙動をマシンラーニングで認知し、定常時の挙動と違う振る舞いのバックアップが発生した際にAIが自動検知し通知することが可能になりました。セキュリティーソフトの監視をすり抜けたランサムウェアの被害をバックアップという第三者からみた状況証拠から被害の可能性を通報し、健全なバックアップデータが全て消失してしまう前に復旧の対策を行うことが可能となります。
「バックアップデータの異常検出」「クラウドストレージのオブジェクトロック連携」の詳細は「汎用OSのバックアップサーバでは ランサムウェア被害は秒読み段階!! NetBackupの進化したランサムウェア対策とは」を参照ください。

本記事では、「NetBackup 9.1の新機能」についてご紹介しました。

Veritas Solution Channel にて、フルバージョンのスライド資料/動画を掲載しておりますので、下記より参照ください。


【フルバージョンのスライド資料/動画】
コードネームはOlympic!NetBackup 9.1の新機能

↑↑↑ Veritas Solution Channel にリンクしています
↑↑↑ リンク先の5つ目の動画をご参照ください

  • NetBackup 9.1のコンセプト
  • 柔軟性
  • シンプルな運用
  • 回復力
  • まとめ samnail.png

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