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Nutanix AHV 対応!NetBackup アクセラレータの検証結果を大公開!

Last updated at Posted at 2019-11-06

はじめに

NetBackup の最新版となる、リリース 8.2 が 2019/6/28(米国時間)にリリースされました。
その新機能の1つとして、Nutanix AHV 上で稼働する仮想マシンのアクセラレータバックアップがサポートになりましたので、今回は設定方法およびその効果についてお伝えしたいと思います。

アクセラレータとは?

永久増分/重複排除を活用し、毎日高速なフルバックアップを取得することを可能とした NetBackup における重要な機能になります。

アクセラレータでは初回のフルバックアップを使ってベースラインを作成します。
次回以降のバックアップでは、前回のバックアップから変更されたデータのみを識別し、重複排除を使ってデータを保管します。
データを保管する際、仮想合成(最適化合成)フルバックアップイメージを自動作成し、あたかも、毎日フルバックアップを取得しているような動作になるのが特徴です。

NetBackup for AHV のコンポーネント概要

Nutanix AHV 仮想マシンをバックアップおよびリストアするために NetBackup で必要なコンポーネントについて説明します。

図01_コンポーネント.jpg

  • NetBackup マスターサーバ
    • バックアップポリシーを実行し、バックアップおよびリストアを開始します。
  • NetBackup メディアサーバまたはバックアップホスト
    • バックアップデータの読み込みと書き込み、および NetBackup ストレージメディアの管理を行います。
  • Nutanix Acropolis Hypervisor
    • Nutanix のハイパー統合インフラストラクチャ内での仮想化プラットフォームを提供します。
  • Nutanix Acropolis クラスタ
    • ストレージ、コンピューティング、仮想化を管理するマルチノードクラスタ構成を提供します。
  • Nutanix Prism
    • Nutanix Prism は、共通ワークフローを合理化および自動化する仮想化データセンター環境のエンドツーエンド管理ソリューションです。

Nutanix AHV プラグインについて

Nutanix AHVアクセラレータは NetBackup 8.2 よりサポートされていますが、NetBackup 8.2 のインストールに加え、別途、Nutanix AHV プラグインの導入が必要となります。

そのため、https://www.veritas.com/support からNutanix AHV プラグインを事前にダウンロードしておいて下さい。

 ・NetBackup_Nutanix-AHV-HMI_Plugin_8.2.zip for Linux (Red Hat and SuSE)
 ・NBAPP_addon_Nutanix-AHV-HMI_Plugin-8.2.0.0-1.x86_64.rpm for NetBackup Appliance

また、主な注意事項は以下となります。

 ・Nutanix AHV プラグインはアクセスホスト(バックアップホスト)にインストールを行う必要があります。
 ・アクセスホストの OS は、Linux RHEL もしくは SuSE である必要があります。
 ・ベリタスはアクセスホストとして NetBackup メディアサーバを設定することをお勧めします。

上記以外の注意事項については、Administrator's Guide に記載されていますので、こちらも併せて確認するようにして下さい。

 Veritas NetBackup for Nutanix Acropolis Hypervisor (AHV) Administrator's Guide:Release 8.2
  https://www.veritas.com/content/support/en_US/doc/127664414-138646136-0/index

実際にやってみよう!

では、以下の環境で、Nutanix AHV アクセラレータを実際に試してみます。
図02_構成図.png

バックアップ編

①Nutanix AHV プラグインのインストール

rpmコマンドでNutanix AHV プラグインを導入します。
今回の場合ですと、lnxmedia にインストールします。

[root@lnxmedia /]# rpm -ivh /tmp/VRTSnbntnxahv-8.2.0.0.x86_64.rpm

                    VERITAS SOFTWARE LICENSE AGREEMENT

 VERITAS TECHNOLOGIES LLC AND/OR ITS AFFILIATES ("VERITAS") IS WILLING TO LICENSE
 THE LICENSED SOFTWARE TO YOU AS THE INDIVIDUAL, THE COMPANY, OR THE LEGAL ENTITY

  ~~~ 中略 ~~~

 GLB ENT EULA v.4.0 _STD_ENGLISH_NOV2018

Do you accept the Veritas software license agreement ? [y,n] (Y) 
Installing Package...
更新中 / インストール中...
   1:VRTSnbntnxahv-8.2.0.0-1566262704 ################################# [100%]
[root@lnxmedia /]#

②ホワイトリストにアクセスホストを追加

Prism コンソールで、ホワイトリストにアクセスホストを追加します。
今回の場合ですと、lnxmediaのIPアドレスを記載しています。
図03_ホワイトリスト.jpg

③Nutanix AHV アクセスホストを設定

NetBackup 管理コンソールで、Nutanix AHV アクセスホストを設定します。
図04_アクセスホスト.jpg

④Prismのクレデンシャルを登録

NetBackup 管理コンソールで、Prism のクレデンシャルを登録します。
図05_クレデンシャル.jpg

⑤アクセラレータ用のポリシーを作成

NetBackup 管理コンソールで、アクセラレータを有効にしたポリシーを作成します。
また、ポリシータイプを「Hypervisor」に設定します。
図06_ポリシー.jpg

バックアップ対象タブの設定例。
Application_Server は Prism を指定して下さい。
図07_ポリシー2.jpg

⑥バックアップポリシーの実行

先ほど、作成したバックアップポリシーを実行します。

⑦バックアップの実行結果

1回目のフルバックアップは14分53秒で終了。
図08_実行結果1.jpg

2回目のフルバックアップは2分41秒で終了!
図09_実行結果2.jpg

アクセラレータでフルバックアップが6倍高速に!

リストア編

取得したバックアップが正常にリストア出来るかを確認します。
NetBackup 8.2 から、GUI を使ったリストアがサポートされましたので、簡単にリストアすることが可能です。

①BARを使ってリストアを実施

バックアップ、アーカイブおよびリストア (Backup, Archive,and Restore)コンソールで、バックアップした仮想マシンをリストアします。

【 リストア対象VMの選択画面 】
図20_リストア.jpg

【 リストアのオプション画面 】
図21_リストア.jpg

【 リストアの事前チェック画面 】
図22_リストア.jpg

【 リストアの正常完了画面 】
図23_リストア正常終了.jpg

②Prism コンソールで、仮想マシンが起動していることを確認

Prism コンソールで、仮想マシンが起動していることを確認します。
図24_Prism.jpg
その後、OS にログインし正常にリストアされていることが確認出来れば、リストアは完了となります。

おわりに

いかかでしたでしょうか?
今回はシンプルな環境でしたが、Nutanix AHV アクセラレータの効果が実感頂けたのではないでしょうか。

ご不明点などがございましたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
それでは!

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ご記入いただきました内容はベリタスのプライバシーポリシーに従って管理されます。

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