はじめに
Azureの大きなメリットとして「スモールスタートが可能」が歌われています。ストレージの観点で言うと、Azure上の既存インスタンスにブロックストレージを追加したり既存ブロックストレージを拡張したりするのは簡単です。したがって、スモールスタートして、ビジネスの拡大に応じてディスク容量を拡張していくのは容易に思えます。ただし、本当に必要なのは、ブロックストレージの容量を増やすことではなく、ファイルシステムの容量を増やす事であり、且つ拡張作業をビジネスへの影響を最小限にとどめながら行う事です。特に、クラスタリングされているようなシステムの場合、いかにしてサービスの停止時間をゼロもしくは少なくしながらファイルシステムの拡張が行えるかが重要です。
前述したように、Azure上のインスタンスのストレージ容量を増やす手法は、以下の2種類があります。
1.既存ブロックストレージの拡張
2.ブロックストレージの新規追加
ベリタスのInfoScaleを使用すると、上記の2種類の手法を、以下の3種類の構成で実現できます。全てのパターンを網羅ホワイトペーパーがベリタスから公開されています。是非こちらをご覧ください。
・非クラスター構成
・共有ディスク型クラスター構成(もっとも一般的なクラスター要件に対応)
上記クラスター構成の詳しい実装方法については、ベリタスよりホワイトペーパーが公開されています。是非こちらをご覧ください
・VVRを用いたレプリケーション型クラスター構成(リージョンを跨ぐ必要があるクラスター要件に対応)
上記クラスター構成の詳しい実装方法については、ベリタスよりホワイトペーパーが公開されています。是非こちらをご覧ください。
既存のインスタンスのブロックストレージを増やす手法毎の特徴
既存ブロックストレージの拡張
Azureでは、Windowsインスタンスに関連付けられたブロックストレージを拡張する事ができます。この手法のメリットは、Windowsインスタンスに新たなデバイスを追加する必要が無いので構成変更を最小限に抑えられる事です。デメリットは、ブロックストレージの拡張の限界が32Tbyteである事と、ブロックストレージの拡張時にサービスの中断が発生する事です。
拡張後に必要なブロックストレージの容量が32Tbyte以内で、作業時のサービス中断が許容でき、且つシステム構成への変更を最小限にとどめたい場合は、この方法を用いてください。詳しい作業方法については、ベリタスよりホワイトペーパーが公開されています。是非こちらをご覧ください。
ブロックストレージの新規追加
Azureでは、Windowsインスタンスに新たなブロックストレージを追加する事ができます。この手法のメリットは、32Tbyteを超える容量を提供できる事と、サービスを継続したままブロックストレージの追加が行える事です。デメリットは、新たなブロックストレージが追加されるのでシステムの構成が大きく変更される事と、ブロックストレージの追加の限界(BasicレベルのVMでは約66、StandardレベルのVMでは約40)がある事です。
作業時のサービス中断が許されず、拡張後にインスタンスに接続されるブロックストレージの数が制限内の場合、この方法を用いてください。詳しい実装方法については、ベリタスよりホワイトペーパーが公開されています。是非こちらをご覧ください。
おわりに
如何でしたでしょうか? 今回の記事と記事中に紹介したホワイトペーパーによって、Azure上のWindows上でファイルシステムの拡張が必要になった場合の対処が明確になり、スモールスタートを検討する際のハードルはかなり下がったのではないでしょうか? 今回の内容は、ストレージ管理に関する様々な顧客要件を満たすInfoScaleのほんの一部をご紹介にしたにすぎません。
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