はじめに
ベリタスのソリューションを活用頂くことで、お客様環境からAWS/Azureに対するVMwareワークロードの移行およびディザスタリカバリを自動化することが可能です。今回は、クラウドストレージに保管されたバックアップデータを再利用しAWS/Azureに復旧するソリューションをご紹介したいと思います。
なお、Veritas Solution Channelでは下記を掲載しております。本記事と合わせて、ご参照ください。
ベリタスのDRソリューション
ディザスタリカバリを策定するにあたり、RPOとRTOの設定が重要になってきます。
業種、サービス、アプリケーションによって許容できるダウンタイムは変わってきますが、ベリタスでは、お客様の様々なシステム要件に合わせたソリューションを提供しています。
今回は赤色の枠に囲まれた「バックアップデータの遠隔地保管」について取り上げます。
クラウドストレージに保管されたバックアップデータを再利用しAWS/Azureに復旧するシナリオ、ならびに、NetBackup および Veritas Resiliency Platform(VRP)を組み合わせた復旧方法について解説を行います。
バックアップデータの遠隔地保管
バックアップデータの遠隔地保管は、NetBackupのMSDPクラウド機能を用いることで可能となっています。
このMSDPクラウドはバックアップデータを重複排除したまま、クラウドストレージに転送しますので、転送および保存コストを削減しつつ、低コストかつ効率的な長期保管や遠隔地保管を実現するソリューションです。また、単なるバックアップデータの保管のみならず、クラウド環境への仮想マシン変換・復旧も行えますので、とても重要なソリューションとなっています。
事業継続ソリューション(Veritas Resiliency Platform)
Veritas Resiliency Platformは、オンプレ to オンプレ間、オンプレ to クラウド間のディザスタリカバリ、クラウドへの移行・復旧を支援する自動化ソリューションになります。
クラウドへの復旧シナリオ
NetBackupのMSDPクラウドで取得したVMware仮想マシンのバックアップデータをAWS/Azureへ復旧するシナリオをご紹介します。
①NetBackupを用いたクラウドへの復旧 - AWS
Amazon S3に保管されているVMware仮想マシンのバックアップ(VADPバックアップ)を、AMIに変換し、EC2インスタンスとして起動するシナリオになります。
②NetBackupを用いたクラウドへの復旧 - Azure
Azure Blobに保管されているVMware仮想マシンのバックアップ(VADPバックアップ)をVHDに変換し、Azure仮想マシンとして起動するシナリオになります。
③NetBackup + VRPを用いたクラウドへの復旧 - AWS
①の構成に対し、VRPを付け加えたシナリオになります。
NetBackupとVRPを連携させることで、「仮想マシンの復旧の自動化」「仮想マシンの復旧順序の定義」「復旧後のIPアドレス変更/DNS変更」「本番無停止のリハーサル」「RPO(データ保障期間)のアラート」「RTO(復旧時間)の可視化」「カスタムスクリプト実行」といったメリットを享受することが可能となります。
さいごに
本記事では、クラウドストレージに保管されたバックアップデータを再利用しAWS/Azureに復旧するソリューションについてご紹介しました。
Veritas Solution Channelでは、今回の抜粋元である紹介資料を掲載しておりますので、下記よりご参照ください。
AWSとAzureにて、シンプルかつ自動的にVMwareワークロードを復旧する方法(本記事のフルバージョン資料)
- ディザスタリカバリの方式について
- NetBackupを用いた災害復旧
- 事業継続ソリューション(Veritas Resiliency Platform)
- クラウドへの復旧シナリオ
その他のリンク
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Veritas Technical Forum 2021 各セッションのプレゼン資料