1. uasi
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まず NDA (Non-Disclosure Agreement) とは何か。 [Registered Apple Developer Agreement (PDF)](https://developer.apple.com/programs/terms/registered_apple_developer_20100301.pdf) によれば、登録済開発者(“Registered Apple Developer”)として入手できるプレリリースソフトウェアなどの情報は機密情報(“Apple Confidential Information”)に該当し、同じく登録済開発者である同僚を相手にする場合を除いては、その情報を公開してはならないとされている。
ただし、“Apple Confidential Information will not include: … (ii) information that is generally made available to the public by Apple” とあるように、すでに Apple によって一般に公開されている情報は、 NDA の対象外である。
Swift に関しては、 [The Swift Programming Language](https://itunes.apple.com/jp/book/swift-programming-language/id881256329?mt=11) が iBooks で公開されているので、ここに書かれている内容については NDA の対象に該当しないと思われる。
では iOS 8 についてはどうか。 iOS 8 のリリースノートや新規フレームワークのドキュメントを含むプレリリース版 iOS Developer Library は、登録済開発者としてログインしなくとも閲覧できる状態にある(ただしリンクはログイン後のメンバーページにしか見当たらない): https://developer.apple.com/library/prerelease/ios/navigation/
ログインしなくても読める情報は「Apple によって一般に公開されている情報」に該当すると思われるのだが、どうだろう。仮に Apple が不注意で公開してしまっただけだとしても、 NDA 契約者の過失または契約不履行によらず合法的に得られる情報であるから、 “Apple Confidential Information will not include: (i) information that is generally and legitimately available to the public through no fault or breach of yours“ に該当し、やはり NDA 対象外ではないだろうか。
-なお、 Xcode 6 は登録済開発者しかダウンロードできないので、 Swift で書いたコードのコンパイル手順や実行結果は間接的に機密情報に該当する可能性がある。 Xcode 6 の機能の詳細やスクリーンショットは明らかに機密情報に当たる。
+<del>なお、 Xcode 6 は登録済開発者しかダウンロードできないので、 Swift で書いたコードのコンパイル手順や実行結果は間接的に機密情報に該当する可能性がある。 Xcode 6 の機能の詳細やスクリーンショットは明らかに機密情報に当たる。</del>→下に追記したように、 WWDC のセッションで紹介された範囲なら機密情報に当たらない。スクリーンショットの公開は明示的に禁止されている。
関連リンク:開発者アカウントで同意した契約書の一覧(要ログイン) https://developer.apple.com/membercenter/index.action#agreements
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+# 追記
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+[Apple Has (Partly) Lifted the NDA for Beta Releases – Ole Begemann](http://oleb.net/blog/2014/06/apple-lifted-beta-nda/) によれば、 [Mac Developer Program License Agreement (PDF)](https://developer.apple.com/programs/terms/mac/mac_program_agreement_20140602.pdf) が WWDC 2014 の開催に合わせてアップデートされ、機密保持に関する条項10.1に以下の記述が追加されたという:
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+> Further, Apple agrees that You will not be bound by the foregoing confidentiality terms with regard to technical information about pre-release Apple Software and services disclosed by Apple at WWDC (Apple’s Worldwide Developers Conference), except that You may not post screen shots, write public reviews or redistribute any pre-release Apple Software or services.
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+WWDC で発表された内容については機密情報保持の制約を受けないと明示されている。また WWDC のセッションのビデオは、今年からログイン不要で試聴できるようになっている:[WWDC 2014 Session Videos - Apple Developer](https://developer.apple.com/videos/wwdc/2014/)。 WWDC のセッションには、次期 OS で導入される API や開発ツールの解説が含まれる。新技術の情報公開について、 Apple は以前より寛容な態度に変わったようだ。
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+追記部分で気になるのは “You may not … write public reviews” の部分だ。「パブリックレビュー」が何を指すか不明確だが、プレリリース段階の機能についてあまりに詳細な記事を書くとこれに該当する可能性があるので注意されたい。