はじめに
macOS(旧OS X)を10年間使い続けて見つけたちょっとした機能を集めました。
ラーニングコスト低
保存画面にドラッグ&ドロップで保存先を指定
保存先を選択する画面でフォルダやファイルをドラッグ&ドロップすると、保存画面がその場所に切り替わります。
保存画面でデスクトップを選ぶ
上の画面、なんとデスクトップ専用のショートカットキーが用意されていおり、command+Dを押すことで直接デスクトップに飛ぶことができます。とりあえずデスクトップに保存したいというときとても便利です(デスクトップは散らかりますが)。
音量、画面の明るさを細かく調整
optionとshiftを同時に押しながら音量調整キーを押すと、通常の1/4単位で音量を調整することができます。
画面の明るさについても同様です。
また、音量調整の際にshiftを押すと音量を確認する用の音が鳴ってくれます。
ラーニングコスト中
矢印キー移動はcommand, optionを押しながら
commandキーを押しながら左右の矢印キーを押すと行の先頭や最後まで直接移動することができます。また、optionを押すと単語ごとに移動してくれます。
ショートカット | 動作 |
---|---|
command + ← | 行の先頭に移動 |
command + → | 行の最後に移動 |
option + ← | 1つ前の単語に移動 |
option + → | 1つ後の単語に移動 |
英語やソースコードだと分かりやすく次の単語(=1つ前の空白)に移動してくれるのですが、どうやら日本語の文章でも品詞分解をして1つ前の単語に移動してくれるようです。
ラーニングコスト高
Emacs Keybindingsがどこでも使える
左小指のとても届きやすいところにあるcontrolキーですが、あまり使う機会がないという人も多いのではないかと思います。しかし、数個のコマンドを覚えればMacのcontrolキーはテキスト入力時にとても強力な武器となります。
必ず覚えるべきもの
ショートカット | 動作 | 覚え方 |
---|---|---|
control+D | カーソルの右の字を1字削除 | Delete |
control+A | 行の先頭に移動 | Aは最初 |
control+E | 行の最後に移動 | End |
WindowsでいうところのDelete, Home, Endキーですね。文章の先頭や最後までワンタッチで移動でき、とても便利です。
覚えるとよいもの
矢印系
以下のショートカットの動作は矢印キーと全く同じです。
ショートカット | 動作 | 覚え方 |
---|---|---|
control+F | 右に1字移動(→) | Forward |
control+B | 左に1字移動(←) | Back |
control+P | 上に1行移動(↑) | Previous |
control+N | 下に1行移動(↓) | Next |
じゃあ矢印キーを使えば良いのでは?
もちろんその通りなのですが、これらのショートカットを使えば手をホームポジションから動かすことなくカーソルを動かすことができます。慣れるまでに1日程度かかるかもしれませんが、一度慣れてしまうと使わずにはタイピングができなくなるほど便利です。
コピー&ペースト系
Macには実は2種類のクリップボードがあるのをご存じですか?
ショートカット | 動作 | 覚え方 |
---|---|---|
control+K | 行の最後までをコピーして削除 | Koピー |
control+y | 上でコピーしたものをペースト | Yank |
control+Kでコピーする文章は、command+Cでコピーする文章とは別のところに保存されます。私はプログラミングをする際のコードはcontrol+K、その他はcommand+C、と使い分けています。
これらのcontrolを使ったショートカットはEmacsユーザーであればご存知でしょう。Emacsは開発が始まってから50年ほど経つテキストエディタですが、拡張性を売りにVimと並んで今でもとても人気があります。最近のVSCode人気にもある程度耐えているようです(かくいう筆者はVSCodeにEmacsの設定を移行して使っています)。
筆者のcontrolキーは使いすぎで悲惨なことになっている |