3Dモデルに穴の属性を付与して加工方法を選定する方法があります。
しかし選定条件が会社ごとに異なるため逐一すり合わせが必要になってしまいます。
図面があればその様なやり取りは不要なのですがいざ図面を製作品ごとに1枚1枚書いていくのは膨大な工数がかかってしまいます。
そのため統一されたルールのもと属性判断ができると理想的です。
穴属性として代表的なのがタップ加工です。これはモデルではただの穴として表現されていることが多く、一見してそれが穴なのかタップなのかを判断できません。
ではネジ切りモデルを作れば良いと考えられますがこれもただモデル穴をあけるより多くコマンドを必要とします。それが100個200個と開くとなると、これまた多くの工数がかかってしまいます。
穴属性を付与する時によく使われる方法はモデルに色を付けることです。
例えば赤色がついている場合はタップ穴と判断するなどです。
これは明確に判断することができますがデメリットもあります。
まず色と属性を加工する側が正しく認識するために打ち合わせをあらかじめ行う必要があります。
またSTEPなどの中間フォーマットを挟むとデータによっては色飛びが起きて未加工の不具合を起こすリスクが高まります。
他の方法としてはタップの下穴径を使う方法もありますが下穴径も会社ごとに微妙に異なるところがあるためこれも打ち合わせが必要になります。
他にはアノテーションで指示する方法があります。こちらは文字で指示する方法のため詳細に指示が可能であるが中間フォーマットで飛んでしまう可能性がかなり高いため
こちらもリスクが高いです。
結局別の書類か何かで穴属性を指示するという妥協案が確実ではあります。
多くの中小企業では未だに現状の3Dモデル+2D図面という構造を打ち破ることができていません。
それは設計者にとってはメリットがあるが現場にとってはメリットどころかデメリットになってしまうからだ思われます。
ここの構造をなんとか打開できるでしょうか…
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