AngularJS currency filter で金額がマイナスの場合の既定の書式を変更する

タイトル通り、currency filter の既定の書式を変更する方法について記載します。
フィルターを自作する方法も考えられますが、紹介する方法が一番手間が少ない対応方法になるため、
個別にフォーマットしたい箇所がある場合でも、自作フィルターと併用するとよいと思います。

以下の issue にやり方が記載してあります。動作が確認できたため、まとめておきます。
https://github.com/angular/angular.js/issues/12870#issuecomment-180785981

実現方法

書式設定例：--99,999

angular.module(
  …
  )
  .run(["$locale", ($locale: ng.ILocaleService) => {
    let currencyPatterns = $locale.NUMBER_FORMATS.PATTERNS[1];
    currencyPatterns.negPre = "\u00a4-";
    currencyPatterns.negSuf = "";
  }])

書式設定例：(\99,999)

angular.module(
  …
  )
  .run(["$locale", ($locale: ng.ILocaleService) => {
    let currencyPatterns = $locale.NUMBER_FORMATS.PATTERNS[1];
    currencyPatterns.negPre = "(\u00a4";
    currencyPatterns.negSuf = ")";
  }])

解説

マイナス表記用のプレフィックスとサフィックスが定義されていて、
フィルターではプレフィックスとサフィックスで囲んでいるだけなので、
簡単に上書きできるようになっている。

マイナス表記用のプレフィックスとサフィックスの定義

• https://github.com/angular/angular.js/blob/b4f5377a2f7590cbda7b1bf7448ce8836565dee2/src/ngLocale/angular-locale_ja-jp.js#L114-L115

$provide.value("$locale", {
"NUMBER_FORMATS": {
    "PATTERNS": [
      {
        "negPre": "-",
        "negSuf": "",
      },
}

マイナス表記の書式を決定している箇所

if (number < 0 && !isZero) {
  return pattern.negPre + formattedText + pattern.negSuf;
}