Google HomeとLINE WAVEを比べてみた
2017.10.21
伊勢IT交流会 #17
@torisan_kanasan
自己紹介
- かなたに たくや(@torisan_kanasan)
- Software Engineer
- 所属
- 神戸デジタル・ラボ
- 新技術活用推進班
- 仕事
- JavaScript
- IoT, SmartGlass, ChatBot, AR/VR
IoTのクラウドサービスを開発しています
WebVRが来年あたり来るんじゃないかと思って
三重県亀山市で祖父が営む駄菓子屋をWebVR化しました
スマホの次はスマートグラスだと信じています
アプリ作って展示会に出しています
展示会で、最近よく言われること。
「スマートグラス...何か動きあります?」
「スマートグラス...まだいいかなって思っています(半笑い)」
「スマートグラス...オワコンじゃない?」(これいう人だいたい標準語!)
スマホの次はスマートグラスだと信じています
展示会での食いつきが弱くなってきたのも事実です。。
なので、MicrosoftのHololensと抱き合わせでよく展示会に出しています
Hololensだけ体験して去っていく人が多いです。。
しまいには、チャットボットと抱き合わせで展示会に出しています
スマホの次はスマートグラスだと信じていますいました
ここから本題です。
今年後半は"スマートスピーカー"が盛り上がりそうですね!
8月には国内初のスマートスピーカーとして、"LINE WAVE"が発売されました!
買いました!
今月、ようやく国内でGoogle Homeが発売されました!
はい!買いました!
正直、一人暮らしの7畳間にスマートスピーカー2つはいらなかったです。。
ですが、せっかく2つとも買っちゃったので、、
本日は皆さんが気になる2つの違いを3番勝負で発表します!(自分調べ)
では、1本目!
認識精度ってどうなの?
これはもう、
圧倒的にGoogle Home!
- Google Homeですが、中身はGoogle Assistantです。
- Google Assistantは、Androidスマホのホームボタンを長押しするか、「Ok Google」と話しかけると出てくるアイツです!
- なのでアイツの精度とイコールです。
- 一方、LINE WAVEは、中にLINE ClovaというAIエンジンいます。
- 「Clova」と話しかけると起動します。
- 設定を変更すると、「Jessica」で起動します。
自宅ではどちらの端末もテレビから2mぐらいの位置に置いています。
テレビの音に対して、Google Homeは無反応なのに対して、
LINE WAVEは、1時間に一回ぐらいテレビにリアクションしていますw
ちなみにほぼ100%反応するCMがこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=rG5_XBH_y6M
持ってきたので、ぜひ話しかけてあげてください。
次、2本目!!
何ができるの?
Google Homeで今できること
- 最大6人の話者認識(個別のGoogleアカウントを設定可能)
- Googleでの検索
- 交通情報
- 近くのお店
- 翻訳 などなど。
- 音楽の再生
- Spotify
- Google Play Music
- 照明の操作
- PHILIPS hue
- アラーム
- ニュースの読み上げ
- Google Calendarの予定の確認
- ショッピングリストへの追加
- Chromecast経由で、映像・音楽のストリーミング
LINE WAVEでできること
- 雑談
- 音楽の再生
- LINE MUSIC
- 天気・占い・ニュース(ジャンル指定可)の読み上げ
- アラーム
- 日時
- 赤外線リモコン(テレビ)
- 事前に設定したグループに対してLINEメッセージの送信
- Wikipediaから人物解説
ちなみに今後できるようになること
Google Homeで今後できること
- 外部サービスとの連携(Actions on Google)
- Ameba
- SUUMO
- 食べログ
- 楽天レシピ などなど
- PHILIPS hue以外の家電との連携
- au Home
- インテリジェントホーム
- ダイワハウス
- Roomba
- Proactive Assistance(予定されたイベントの前にGoogle Homeからユーザーに通知)
- Visual Responses(スマホ or Chromecastが接続されたディスプレイに視覚情報の表示)
- Bluetoothでの音楽ストリーミング
- Google Calendarへの予定の追加など
米国とカナダで提供が開始されている通話機能は、今のところ日本での予定はないようです。。
LINE WAVEで今後できること
- コマース
- 翻訳
- 外出先からスマホで家電のコントール
- 出前・宅配便の再配達依頼
- ラジオ
- Googleカレンダー読み上げ
はい、
判定はみなさんにお任せします。。
3本目!!!
アプリ(スキル)の開発環境ってどうなの?あるの?
圧倒的にGoogle Home!
Google Homeのアプリ(スキル)開発環境
- 以下の方法が提供されています。
- IFTTTを利用した機能追加
- (例:「Slackに〇〇って送って。」みたいなのが簡単にできます。)
- Action on Googleによる機能追加
- Googleが提供する会話アプリ制作のためのツール
- 「OK Google, 【自作アプリ名】に繋いで」と話すと自作アプリが起動します。
- Actions on Googleを利用した機能開発には3つの方法があります。
- テンプレートの利用
- Google SpredSheetを編集するだけで簡単なクイズなどが作成できる
- スクラッチ開発
- Dialogflow(旧API.AI)を利用
- テンプレートの利用
LINE WAVEのアプリ(スキル)開発環境
- 現時点では、ありません。
- 来年、Clova Interface ConnectとClova Extension Kitという開発環境が提供されるそうです。
- Clova Interface Connect (CIC)
- クライアントからの音声データをClovaに送信したり、スキルの結果をクライアントに渡したりする。
- SDKとAPIで構成される。
- GoogleでいうAssistantSDK、AmazonでいうAlexaVoiceServiceにあたるのかな。。
- Clova Extension Kit (CEK)
- サードパーティのコンテンツ開発者または開発会社がClovaのための新しい音声ベースの機能を実装できるようサポートするツール
- *GoogleでいうActions on Google、AmazonでいうAlexaSkillsKitにあたるのかな。。
まとめ
- Googleのサービスを使っていらっしゃるであろう、エンジニアの皆さんには、やっぱりGoogle Homeがオススメ。
- LINE WAVEは、赤外線リモコンが付いているところは面白いかも。
- あとは、一般のコンシューマーがどれだけ食いつくか。
- LINEからコンパクトなスマートスピーカーLINE CHAMPも今後発売されるらしいです!私は買っちゃうかも。
- LINE応援してます!!
- 年内には、Amazon Echoも出るという噂があるので、ますますスマートスピーカーが盛り上がりそう。
- 個人的には、GUIじゃないUI、"VUI"/"SUI"みたいなところを勉強していかないとと思ってます。
- スマートスピーカーでのお金儲けの方法が思い浮かんでいないのが、個人的な課題。。。