記事を書いた背景
- ほとんど事前知識を持っていない筆者が、基本情報技術者試験を実質3日間の独学で合格したので、忘れないうちにノウハウを共有しておきます!
- 合格したのは2018年4月の基本情報技術者試験です。
基本情報技術者試験の概要
- 詳細は公式HPでチェック
- 情報技術者がもつ基本的な知識や考え方を問われます。
- IT界隈では取っていると就職や転職で有利です。
- 午前(暗記系)と午後(思考系)で分かれていて、それぞれ2.5時間ずつの長期戦です。
- うまくやれば25時間で合格できると思います。
独学勉強法サマリ
本当に忙しい人はココだけ確認してください。結論からいうと下記4つやったら受かりました。
やったこと
- 【参考書】4周しました(15-20時間程度)
- 【過去問】午前の問題を1回分解きました(2時間程度)
- 【過去問】午後のExcelの問題を1回分答えを熟読しました(2時間程度)
- 【過去問】午後のExcel以外の問題を眺めました(1時間程度)
以上、勉強時間は25時間くらいです。
使用書籍
意識したこと
- 直前期の精神面のケア
- 根拠なく合格できると信じ込み「どうやったら合格できるか」に思考が集中できるようにする
- PDCAサイクルの最適化
- 計画を常に更新して合格できることを確認する
- 計画自体にはあまり時間はかけない
- プランB(代替案)は考えない
- 合格を参考書や過去問の周回数等の数値に置き換える
- 計画をやり切るまでは「やらない」としたことは絶対にやらない
- 計画を常に更新して合格できることを確認する
- 本質を探し続ける
- 何が結果に繋がるのかを常に考える
- 参考書なのか、過去問なのか。
- 自分の勉強している感覚の中で、何が一番点数に響くか、短い時間でレバレッジが効くかを考える
- 何が結果に繋がるのかを常に考える
- その他TIPS
- 細かい睡眠を挟んで記憶を整理する
- 重たいご飯は食べない
独学勉強法詳細(ストーリー仕立て)
時系列順にやったこととその目的、その時の心理状態を書いていきます。
本当にやったことや思ったことを時系列順に並べているだけなので、
結構散文です。
試験2ヶ月前、参考書を取り寄せ調子に乗る。そしてすぐに挫折。
- 会社の同僚とノリで試験に申し込み、その場で参考書を注文。
- 次の日に参考書到着。2ヶ月分の計画を1時間くらいかけてガッツリ立てる。
- 参考書:『イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室』
- 過去問:『基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集』
- 平日2時間、休日5時間、試験までに合計100時間くらい勉強する計画を立てた
- この時点ではモチベーションは最高潮
- 最初の3章で下記のようにしてポックリ挫折
- 記事主「よし!2ヶ月もあるし受かる気しかしない。計画通り進めれば良いだけだから余裕っしょ」
- 記事主「2進法とかアルゴリズムとか意味わからない。もうやめたい。」
- 参考書「わからなくても進んでくださいね!」
- 記事主「進んだけどハードウェアって覚えること多すぎ。なんで横文字とか略語とかばっかなの・・・」
- 記事主「ぜんぜん計画通りに勉強時間を確保できないし、今から頑張らなくてもいいかな」
経験がある人も多いかと思いますが、
一度早い段階で挫折をしてしまうと、
「やらなきゃいけないのは分かってるけど、他に優先事項したいこともあるし・・・」
となって自分に負け続けちゃいますよね。
私はこのテンプレパターンで試験1週間前を迎えました。
試験6日前〜4日前、焦りが生まれてくるも、忙しくて勉強時間が取れないジレンマに陥る
- 4月9日(月)
- 妻から「今週試験だけどもちろん受かるよね?5,000円以上かかってるけど?」と言われ、さすがにヤバイと思い始めて勉強を始める。
- 通勤電車の中と寝る前、合計1時間くらい参考書を読む。
- 最初の2章を読んだけど、やはりサッパリ理解できない
- 仕事がパツパツのタイミングだったので睡眠時間が若干削られてストレスに。
- なぜかキングダムのスマホゲームをやり始めてしまう。
- 4月10日(火)
- 通勤電車の中と寝る前、合計1時間くらい参考書を読む。
- ハードウェアの部分まで読んで「もう覚えるしかない」と悟るも、覚える量が膨大に見えて心が折れかける。
- 睡眠時間短くてさらに気持ちが削られる。
- 心の中で「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ」と「もう楽になりたい。」が激しい戦いを繰り広げる。
- ゲームに加え、なぜかキングダムの漫画を読み返してしまう
- 通勤電車の中と寝る前、合計1時間くらい参考書を読む。
- 4月11日(水)
- 通勤電車の中と寝る前、合計1時間くらい参考書を読む。
- 初めて読む第4章「ソフトウェア」が理解できず大苦戦。用語多すぎ。
- 妻から「まだ1周も読めてないの?受かるよね?」とつっつきが入る。
- 明日以降は寝られなさそうなのでキングダムもそこそこに就寝。
- 通勤電車の中と寝る前、合計1時間くらい参考書を読む。
4月12日(木)試験3日前にして冷静に合格できる計画を立て、実行に移す。
- 20:00 - 20:30
-
至高の計画を作成
- 簡単に言うと参考書4周と過去問4回解く計画
- それまでの経験で1章30-60分くらいでいける算段がついており、工数管理には自信を持っていた
- 「計画通りやれば受かる」「頑張れば計画通りやれる」の2点が揃ってモチベが急回復
-
至高の計画を作成
- 21:00 - 27:30
- 途中でお風呂などを挟みながらも計6時間くらい勉強
- 23:00までは近所のスターバックス
- 26:00までは近所のガスト
- 1章終わるごとに工数をしっかり計算して計画を細かく修正(でも時間はそんなにかけない)
- 計画通り参考書を一周し終わって気持ちに勢いがつく
4月13日(金)試験2日前は前日の疲れもあり大幅減速。
- 20:00 - 23:00
- 集中力に欠いたものの、3章まで2周目を回す
- 眠いのを承知で寝転がりながら読んでたらそのまま寝てしまう
- 計画では2周目が終わって過去問1回は解いているはずだった・・・
4月14日(土)試験前日、やらないことはやらないと決断。記憶の原理を利用して効率よく知識を頭に叩き込む
- 9:00
- 目覚め、そして後悔。諦めかける。たくさん寝たから体は絶好調。
- 9:20-9:40
- 近所のカフェへ行きながら、冷静にやること|やらないことを仕分ける
- 「やること」「やらないこと」は下記のような感じ
- 参考書は4周する
- 4周すれば理解|記憶ができるイメージがあった
- ただ、毎回1章→10章までまとめてやるのではなく、2、3周目は各章ごとに回すのが効率が良さそうだった
- 過去問は午前を1回軽く解きつつ解説を読む
- もともと午前も午後も4回解く予定だった
- 参考書と過去問の内容に乖離があると悲惨なので、それを確かめるのが目的。
- 午後試験についてはExcelだけ1回解く
- どんなものか知るのが目的
- もし難易度が高ければ、参考書の周回数を減らす|睡眠を削る等の策を考える
- Excel以外は参考書で勉強している内容なので、参考書の理解と暗記を優先する
- 細かい睡眠を挟んで記憶の整理を集中力の回復をする
- 参考書は4周する
- 「やること」「やらないこと」は下記のような感じ
- 近所のカフェへ行きながら、冷静にやること|やらないことを仕分ける
- 9:40 - 10:00
- 朝食を食べつつ、上記の内容を紙に書き出す
- 書き出して必要な勉強量が見えると何となくいける感覚が出てくる
- 10:00 - 13:00
- カフェで集中して勉強
- 計画より進捗は遅れたものの、理解が進んでいる実感は湧く
- 理解はしているが暗記はしきれていない感覚
- 13:00 - 14:30
- ご飯食べてからすぐ昼寝
- 集中力を回復
- 午前にやったことの記憶の整理
- ご飯食べてからすぐ昼寝
- 14:30 - 18:00
- カフェで集中して勉強
- ほぼ計画通りの進捗に持ち直す
- 計画:参考書3周、Excelの問題解く、午前の問題を解く
- 参考書をほぼ3周して、範囲全体への理解度が8割くらい
- 午前の問題を1/3くらい解いて、合格ラインギリギリ
- Excelはある程度業務で使っているので、問題文をちゃんと読めば大丈夫だと気づく
- 18:00 - 19:30
- ご飯食べてのんびり
- 19:30 - 23:00
- カフェで参考書4周目を終わらせる
- 午前の問題をあらためて解いて、合格ラインを超える
- 24:00 - 25:00
- 過去問で間違えた部分の復習
- 不安な部分を参考書で確認して安心して眠る
4月15日(日)試験当日、もうやっても仕方がないので参考書をパラパラめくって記憶をざっと整理
- 試験前の60分くらいで参考書を軽く1周眺める
使用した勉強のテクニック|コツ
いろんなテクニックを使っていましたが、概ね下記のようなものを意識していました!
- 直前期の精神面のケア
- 根拠なく合格できると信じ込み「どうやったら合格できるか」に思考が集中できるようにする
- 「◯◯のときも何とかなったし、今回も大丈夫!」
- 仲間に励ましてもらう
- 「何とかなりますよ!」と言われるだけでも大分気持ちが楽になる
- 根拠なく合格できると信じ込み「どうやったら合格できるか」に思考が集中できるようにする
- PDCAサイクルの最適化
- 計画を常に更新して合格できることを確認する
- 計画自体にはあまり時間はかけない
- 計画の更新は長くても10分程度
- プランB(代替案)は時間の無駄なので考えない
- 合格を参考書や過去問の周回数等の数値に置き換える
- 計画自体にはあまり時間はかけない
- 計画をやり切るまでは「やらない」としたことは絶対にやらない
- 計画を常に更新して合格できることを確認する
- 本質を探し続ける
- 何が結果に繋がるのかを常に考える
- 参考書なのか、過去問なのか。
- 自分の勉強している感覚の中で、何が一番点数に響くか、短い時間でレバレッジが効くかを考える
- 何が結果に繋がるのかを常に考える
- その他TIPS
- 用語も意味も使い方も「丸呑み」するつもりで考える
- 細かい睡眠を挟んで記憶を整理する
- 重たいご飯は食べない
- 軽く声を出しながら勉強する
- メモは全て参考書内で行う
- 自分なりの理解(図示等)のためには絶対に時間を使わない
- 参考書を変えない
- 1周目は理解できなくても一旦飛ばす勇気を持つ
- 2周目以降はできなかった問題や理解できなかった箇所に印をつける
- 誘惑のある場所では勉強をしない
記事主の略歴
- 2016年にITベンチャー企業に就職
- でもITへの専門性は特にない
- 今の役割は、事業企画・営業・マーケティング・UI/UXデザイン
終わりに
やったことの言語化ってすごく大変ですね。
何をやっても達成が不可能だと思われる状況にあったとしても、
やり方次第で意外と何とかなることもあるので、
勇気を持ってアクションをしてもらえると嬉しいです。
これから技術の勉強もどんどんやっていきたいなと思います。
長文読んでいただきありがとうございました!