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英語ポンコツだった自分が、1ヶ月半でTOEIC880点を取れるようになるまでの一部始終

エンジニアにとって英語力、とりわけリーディング力が必要なのはご存知の通りです。

私は大学まで体育会系の脳筋タイプだったせいか、英語力はポンコツだったのですが、ひょんなことからエンジニアになり、気づけば生業にするようになったので、英語には結構苦しめられてきました。

ちなみに大学4年生のときに初めて受けたTOEICは、今より簡単な「旧形式」だったのですが点数は340点という悲惨なものでした。

そんな私が今年の9月に受けたTOEICでは1ヶ月半の学習で880点まで一気に上げることができたので、学習プロセスを紹介したいと思います。

(※一応エンジニアとして仕事をする中で、英語を読まないといけない機会はそこそこあったので、学習前の時点で340点というわけではありません。)

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ちなみにTOEICにはスピーキングやライティング力を測る試験もありますが、今回対象となるのは最も受験者が多い「TOEIC Listening&Reading Test」で、これはリーディングとリスニングのみが問われます。

TOEICを知らない方に特徴を紹介

TOEICというと日本においては最もポピュラーな資格ということで、何かと戦闘力のごとく、TOEICスコアを自身の英語力の証明のように使われますが、それは大きな間違いです。

何でもネイティブスピーカーが受験しても満点を取れる人は少なく、中には700点台という人もいるそうです。

実際に学習をしてみれば分かりますが、TOEICはかなりのクセと特徴があり、"TOEIC慣れ"をすれば100点くらいはすぐに上がります。

そのため茂木健一郎さんなどは日本のTOEIC重視主義を批判されており、その意見はとても分かる一方で、英語力が根本的にない人はいくらTOEICに慣れていても高得点を取ることはできません。

リーディングは受験とは比にならないほどのスピードが要求され、後半部分は意外と高度な理解が要求されるので、高得点を取るには日本語と同じようにスラスラ読めないと難しいです。

あまりTOEICの紹介に長く割いても仕方ないので、まとめると次のようになります。

  • TOEICはクセの強い試験なので、スコアと実際の英語力に強い相関はない
  • とはいえ根本的な英語力がなければ高得点は取れないように設計されている
  • 満点に近い点数を取るには、「高度な英語力+TOEIC慣れ」が不可欠

具体的にどのくらい学習したの?

今回は1ヶ月半でTOEIC880というスコアを出しましたが、文字面だけを見れば簡単そうに見えるものの、実はかなり苦労しました。

具体的に言うと、7月中旬〜試験日までは毎日平均12時間ほど机に座って学習し、休みは1日も取りませんでした。最大の息抜きは水溜りボンドの動画を2時間くらい寝ながらみたことです。

当時は前の会社を抜けたタイミングでまとまった時間が取れるということで、全てを英語に全振りしてみました。

とはいえもとの英語力がポンコツでもこれくらいの時間を取れば、一応高得点と言えるだけのスコアを残せるので参考にしてみて下さい。

しんどくないの?と思われるかもしれませんが、やはりしんどいです。それでも、まとまった時間が取れる貴重なタイミングを活かしたかったので、何とかモチベーションを奮い立たせて継続しました。

自分が行った学習方法を紹介

そもそもなぜ今回TOEIC学習をしようと思ったのかというと、先ほど書いたように前職をやめてまとまった時間が2ヶ月ほどできるので、その期間に目に見えるほど英語力を伸ばしたいと思っていました。

当初からTOEICに絞っていたわけではないのですが、本屋で本を探していたときに、『40歳オーバーでニート状態だったぼくが初めてTOEICを受けていきなり930点取って人生を劇的に変えた、効果絶大な英語勉強法』という本を見つけ、この通りやれば短期間で高得点取れるかもしれないと思い立ったのがキッカケです。(そしてこの時はまだ「TOEICスコア=英語力」と錯覚していました。)

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(出典: https://www.amazon.co.jp/dp/4803008027)

タイトルを見ると嘘っぽく見えるかもしれませんが、Amazonレビューでは「実際にこの方法をやって高得点を取った」という人がいたので、最初ダメ元で学習法を試してみたところ予想外に手応えがあったので、この本に書かれている学習法をベースにアレンジして学習してみました。

使った教材は「単語帳2冊+公式問題集」のみ

上で紹介した本は「とりあえず公式問題集をこなせ」という内容なのですが、私はそれに加えて単語帳を2冊と模擬試験用に1冊だけ使いました。具体的に使った教材は以下のものです。

  • DUO 3.0
  • TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
  • TOEIC 新形式対応の公式問題集 5冊 (無印+トレーニング版+Vol.1~3)
  • TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問

学習時点で一定の語彙力がある人は『DUO 3.0』は飛ばしても構いません。DUOは良質な単語帳ですが、TOEICに特化していないので、出題されない単語が多く収録されているためです。

また最後の『至高の模試600問』は模擬試験として活用したのですが、学習自体は公式問題集だけで完結させていました。

単語の学習方法

私はまず単語帳を1日12時間のペースでひたすら何回も繰り返しました。ノートに書いたりはせず、念仏のように何十回も単語を唱え続けて、分からない新出単語でも2分を上限として、次の単語に進みます。

発音記号はあらかじめしっかりと理解しておくようにしましょう。なぜなら覚えた単語はリスニングでもよく登場するので、正しい発音で覚えていないとリスニングで聞き取れないからです。

2時間ほど事前に調べておけば、発音記号から大体の発音が理解できますので、わざわざCDで聞く手間を省けるということで、発音記号を抑えるのはとても重要です。

このスタンスで進めると分厚いDUOでも初日から半分ほど進めますが、最後までいったら2周目に同じことを繰り返します。

普通は単語帳を1回か2回こなしたら終えてしまいがちですが、最低でも10周は繰り返して下さい。回数を厳密に数えていませんが、おそらく金のフレーズは20周以上したと思います。

長文リーディングでは類推というテクニックで知らない単語をカバーすることも可能ですが、文法問題では知らない単語が出たらアウトです。『金のフレーズ』に出てくる単語は全て頻出なので、一つ漏らさず覚えておくのが高得点のカギとなります。

公式問題集を隅から隅まで徹底的に反復する

公式問題集を模擬試験代わりに活用する人も多いようですが、それはとても勿体ないです。

サードパーティの教材は公式問題集を参考に作っているのですが、慣れてくると「公式らしさ」が確かにあって、「やはり公式には敵わないな」という感想を多くの人が持つはずです。

またTOEICの良い点として、突飛な問題は出題されず、一定のレベルの単語や文法、高品質なリスニング・長文問題で並んでいるので、公式問題集が一番の教材となります。

文法はもちろんのこと、長文で登場する単語は問題文・選択肢に至るまで隅々まで全て抑えておきましょう。

リーディングはとにかく時間勝負で、分からない単語で詰まると致命傷になりかねないので、ベースとなる単語・文法、意味理解はこれでもかというくらい繰り返し学習します。

リスニングは私の場合、シャドーイングを一つの問題につき何十回と繰り返し行いました。

リスニング学習の王道は「ディクテーション」と「シャドーイング」ですが、ディクテーションは文字起こしに時間がかかる一方で、シャドーイングは声に発するだけなので時短効果が大きく、私はシャドーイングばかり行っていました。(デメリットとしては喉が渇くこと、外でできないことです)

文字を見ながら行う「オーバーラッピング」という手法もありますが、私の感覚的にはすぐに頭打ちになってしまうので、多少無理してでも文字を見ないでシャドーイングを行った方が良いと思います。

引きこもって勉強しているのに、1日平均5時間ほどシャドーイングしていたので、やたらと発声していたような気がします💦

自分なりに入念にシャドーイングを繰り返しましたが、それでも元のリスニングがポンコツだったせいか、本番までに完全には仕上がらなかったので、今思えばシャドーイングをもっと早くからやっておけば良かったなと感じています。

どのくらい英語力の底上げになったの?

本番では900点以上が目標だったものの、自分の実力不足と本番特有の環境で少し集中力を欠いてしまって880点と目標達成はなりませんでした。

ところで「これだけTOEIC対策をやっていれば高得点になるのは当たり前でしょ」と思われるかもしれませんが、実際の体験として、技術系の英語ドキュメントを読んで詰まることはほとんどなくなるくらいには英語力が向上しました。

これまで苦労して読んでいた英語ドキュメントですが、TOEICリーディングの鬼門であるトリプルパッセージと比べれば大分平易な英語で構成されているので、800点後半を取れるようであればプログラミングにおいては一つ壁を乗り越えた感は確かにあります。

リスニングに関してはまだ大分未熟で、セッションを聞いても理解は曖昧ですが、学習前と比べれば雲泥の差です。

そして何より1日12時間も英語ばかり見ていれば、これまで英語を読む度に感じていたストレスは確実に解消されるので、少なくともそのくらいの効果は見込めるはずです。

以上、「1ヶ月半くらいまとまった時間があればこのくらいの英語力向上になる」という参考にして頂ければと思います。

社会人の方はまとまった時間を取るのは難しいと思いますが、これからプログラミングを始める、もしくは始めたばかりで英語に戸惑っているという学生の方は、あらかじめ英語を学習すると後々に効いてくるはずです。

私は学習初期はStack Overflowの英語が全く読めずにいらぬ苦労を散々強いられたので、「もっと早く英語を学習していれば…」という後悔から、英語をまとめて学習することにしたという経緯があります。

英語ができても単価アップとは限らないので注意

ところでTOEIC受験後にフリーランスで受け入れて頂ける企業様を探したのですが、その際に英語力は全く問われませんでした。

この時にはスコアが出ておらず資格欄に書けなかったのが原因かもしれませんが、「英語どのくらいできますか?」といった質問を受けませんでしたし、エージェントからも「英語力が必須の企業はあるが、必ずしも単価アップにはつながらない」との話を聞きました。

英語力は今後の技術学習において、あるいは海外で活動する際に必要となりますが、国内で単価アップを目指して英語学習するというのは適切なアプローチではない可能性が高いです。

その点は注意して頂ければと思います。