経緯
KubernetesのPVC用にOpenMediaVaultをNFSサーバにして動的プロビジョンできるようにしたのですが、一部のアプリ、例えばGrafanaの起動がハングする事象が発生しました。
結論を言いますと、GrafanaはPVにSQLiteのDBをもちますが、そのときにロックの獲得に失敗していたため内部的にリトライが走り続けていたようです。
原因
OpenMediaVaultでrpc.statdが動いていませんでした。rpc.statdはNFSv2/v3のロック制御のためのプロセスです。これが動いていないために、NFSクライアント側でロックの獲得に失敗していたようです。
対応
OpenMediaVaultサーバにsshし、rpc-statdサービスを起動しました。rpc.ではなくrpc-であることに注意。
# systemctl enable rpc-statd
# systemctl start rpc-statd