docker exec のターミナルサイズを補正するワークアラウンド

はじめに

docker exec するとターミナルサイズが適切に設定されないようです。
取り急ぎ、理由は調べていませんが、ワークアラウンドを用意したのでメモします。

ちなみに

端末サイズの変更には追従してくれます。最初だけ、です。

現象の確認

先んじて現象の確認方法を示します。もし現象が再現しないようならワークアラウンドは不要ということです。

docker run は問題ない

$ stty size
24 80
$ docker run --rm -t -i hogehoge bash -l
[inner-prompt]$ stty size
24 80

docker exec だとダメ

$ stty size
24 80
$ docker exec -t -i foobar bash -l
[inner-prompt]$ stty size
0 0

ワークアラウンド

今のターミナルサイズを stty を使って能動的にセットします。
ただ手打ちはダルさんなので（半）自動化します。

自動設定コマンドライン生成スクリプトを用意

setuptty.sh

#!/bin/sh

val=$(stty size)

rows=$(echo $val | cut -d ' ' -f 1)
cols=$(echo $val | cut -d ' ' -f 2)

echo "stty rows $rows cols $cols"

docker exec を工夫する

$ stty size
24 80
$ docker exec -t -i foobar sh -c "$(setuptty.sh); exec bash -l"
[inner-prompt]$ stty size
24 80

$ stty size
24 80
$ docker-compose exec zervize sh -c "$(setuptty.sh); exec bash -l"
[inner-prompt]$ stty size
24 80

私は貧乏性なので exec hoge してプロセス数を減らします。
"; exec" までスクリプトで echo しても良いのですけれど、構文が汚くなるので我慢します。exec したくないケースもあるかも知れませんし。

おわりに

個人的にはコンテナに ssh するのが好きなので（他の仮想化と対照的で良い）、あんまり exec bash しないです。
docker-ce for Ubuntu 18.04 早く出ないかなー。