1. tats-u

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    tats-u
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あくまでもやってみたらこうだったよという記録です。

GCCのダウンロード

tarball(.tar.○○ファイル)を利用

wget http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/software/gcc/releases/gcc-5.2.0/gcc-5.2.0.tar.gz

※bz2でもOKです。
ダウンロードしたら、次のコマンドで解凍・移動します。

tar xf gcc-5.2.0.tar.gz
cd gcc-5.2.0

Subversionを利用

Subversionがある場合はSubversionのリポジトリから取ってくる方法もあります。
基本的にバージョン管理システムのリポジトリから取ってくる場合はタグを使用します。最新安定版を使うなら以下のコマンドでgccフォルダを作ってその中にソースコード一式がダウンロードされます。

svn co svn://gcc.gnu.org/svn/gcc/tags/`svn ls svn://gcc.gnu.org/svn/gcc/tags | grep -F gcc_ | tail -n 1` gcc

手動でやりたい場合は

svn ls svn://gcc.gnu.org/svn/gcc/tags | grep -F gcc_

でインストールしたいバージョンのタグ名を確認してから

svn co svn://gcc.gnu.org/svn/gcc/tags/(タグ名) gcc

でダウンロードします。その後、gccディレクトリに移動します。

Gitを利用

ある程度ディスク領域に余裕があり、Gitを使いたい場合は

git clone git://gcc.gnu.org/git/gcc.git
git tag #このコマンドでインストールしたいバージョンのタグ名を確認
git checkout (インストールしたいバージョンのタグ名)

を実行します。その後、Subversion同様gccディレクトリに移動します。

必要なパッケージのダウンロード

contrib/download_prerequisites 

ビルド用ディレクトリ作成・移動

公式ではconfigureのあるディレクトリでコンパイルするのを非推奨としています。ここではそのディレクトリの親ディレクトリに別のディレクトリを作りました。

mkdir ../gccbuild
cd ../gccbuild

今思えばconfigureのあるディレクトリの下にディレクトリを作ってもよかったかもしれません。(CentOS/RHELの付属コンパイラはこの方法を取っているようです)

configure

../gcc-5.2.0/configure --program-suffix=5 --disable-multilib --enable-languages=c,c++ --host=x86_64-redhat-linux --build=x86_64-redhat-linux --target=x86_64-redhat-linux 

元のGCC 4.4.7と共存させるためにsuffixをつけました。また、64bit専用にするつもりで--disable-multilibをつけました。bootstrapは有効にしてあります。

追記: Javaはいらないので--disable-libgcjもつけた方がいいみたいです。また、/usr/local以外にインストールする場合には--prefix以外にも--with-local-prefixも指定した方がいいらしいです。(ライブラリのインストール先)あとは「--with-system-zlib --enable--checking=release」などでしょうか?(更に追記: Clangをビルドする場合は--with-system-zlibのオプションは付けないでください)(gcc -vでOS付属のGCCのコンパイルオプションが確認できます)また、--enable-languagesには「s」をつけてください。「s」なしでやってJava・Fortranのコンパイラも抱き合わせられてしまいましたので。これらを総括すると、

../gcc-5.2.0/configure --program-suffix=5 --disable-multilib --enable-languages=c,c++ --host=x86_64-redhat-linux --build=x86_64-redhat-linux --target=x86_64-redhat-linux --disable-libgcj --with-system-zlib --enable--checking=release #--prefix=DIR --with-local-prefix=DIR2 (#の後は場所を変える時のみ)

ビルド

make -j8 BOOT_CFLAGS='-march=core2 -O3'

当方デスクトップ版i5なので-j8にしました。-jの直後はコア数の2倍がいいらしいです。ビルドにはかなり時間がかかりました。

追記: stage1だけビルドするにはmake ~ all-stage1でできるようです。

インストール

porgをインストールしているので次のコマンドでインストールしました。(GCCはmake uninstallに対応していません)

sudo porg -lp gcc-5.2.0 'make install'

追記:このままだとgccbuild以下に記録されるファイルがあるので、以下のようにして除外した方がいいと思います。(ついでにmake installにオプション-j8をつける)

sudo porg -lp gcc-5.2.0 -E "${PWD}:/tmp:/dev:/proc:/selinux:/sys:/mnt:/media" 'make install -j8'

/usr/local以外にインストールした場合はパスを通すのを忘れないようにしましょう。

Bash
export PATH=(prefixのディレクトリ)/bin:$PATH
tcsh
setenv PATH (prefixのディレクトリ)/bin:$PATH

コンパイル

まずC言語をコンパイルしてみました。

tatsu@localhostF ~/gcctest> cat hello.c
#include <stdio.h>
#include <math.h>

int main(void) {
  puts("Hello, world!");
  double inmu = M_E * (pow((M_E + M_PI) * (M_E + M_E + M_PI),M_E) + 1.0 / ((pow(M_PI,M_E) - M_E) * (M_E + pow(M_E,M_PI) - pow(M_PI, M_E))));
  printf("Inmu number: %f\n",inmu);
}
tatsu@localhostF ~/gcctest> gcc5 hello.c -o hello
tatsu@localhostF ~/gcctest> ./hello
Hello, world!
Inmu number: 114514.191981

次にC++をコンパイルしてみました。

tatsu@localhostF ~/gcctest> cat cpptest.cpp 
#include <iostream>

using namespace std;

int main() {
  cout << "(。╹ω╹。)ㄘんㄘんㄟ⁰ㄋㄟ⁰ㄋㄜㄝㄋ" << endl;
  int inmu = 0b11011111101010010;
  cout << "2進数11011111101010010を10進数に直すと " << inmu << endl;
  return 0;
}
tatsu@localhostF ~/gcctest> g++5 cpptest.cpp  -o cpptest
tatsu@localhostF ~/gcctest> ./cpptest
(。╹ω╹。)ㄘんㄘんㄟ⁰ㄋㄟ⁰ㄋㄜㄝㄋ
2進数11011111101010010を10進数に直すと 114514

ちゃんと2進リテラルも正しくコンパイルされています。

リンクしているライブラリを確かめる

一見大成功に見えますがちゃんとライブラリとリンクしているか確かめてみました。

tatsu@localhostF ~/gcctest> ldd hello
    linux-vdso.so.1 =>  (0x00007ffd5d99d000)
    libc.so.6 => /lib64/libc.so.6 (0x00000039f5200000)
    /lib64/ld-linux-x86-64.so.2 (0x00000039f4e00000)

OS付属の古いライブラリとリンクしています。C++の方も確認してみました。

tatsu@localhostF ~/gcctest> ldd cpptest
    linux-vdso.so.1 =>  (0x00007ffd971cb000)
    libstdc++.so.6 => /usr/local/lib64/libstdc++.so.6 (0x00007f0121577000)
    libm.so.6 => /lib64/libm.so.6 (0x00000039f6200000)
    libgcc_s.so.1 => /usr/local/lib64/libgcc_s.so.1 (0x00007f0121360000)
    libc.so.6 => /lib64/libc.so.6 (0x00000039f5200000)
    /lib64/ld-linux-x86-64.so.2 (0x00000039f4e00000)

こちらは一部独自ビルドしたライブラリとリンクしているようです。

ライブラリのパスを通す

環境変数LD_LIBRARY_PATHにライブラリをインストールしたディレクトリを追加します。

Bash
export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:(/usr/localかwith-local-prefixのディレクトリ)/lib64/bin
tcsh
setenv LD_LIBRARY_PATH LD_LIBRARY_PATH:(/usr/localかwith-local-prefixのディレクトリ)/lib64/bin

まとめ

一応GCC5.2はCentOS6で動くということがわかりました。ただし、リンカ(ld)が古いライブラリとリンクしてしまうことがあります。GCC4.4.7で利用できない関数は使用を控えた方がいいのかもしれませんが、そこはよく分かっていません。