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前書き

今日読んだ記事、致知出版社『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』の【10月31日】目。杉並学院中学高等学校合唱部の先生、渕上 貴美子さんの語る記事の感想文です。
世界一の合唱部の先生が語る指導法に、組織のチームビルディングの真髄のエッセンスが散りばめられていたと感じたので紹介させていただきます。

【10月31日】 合唱力を高めるポイント 渕上貴美子 杉並学院中学高等学校合唱部指揮者

渕上 貴美子。教育者。合唱指揮者。杉並学院中学高等学校で教鞭をとりながら、自ら歌好きの生徒を集めて合唱部を創部したという。
同校は数々のコンクールで輝かしい成績を残している。ウィーンの世界大会でも金賞を獲得した合唱部の名門校となっている。
同校の合唱部卒業生たちで結成された「菊華アンサンブル」は、渕上の指導のもと合唱を続けたいという卒業生が集まり2000年に結成された。
参考に付すが、渕上の経歴や卒業生たちの活躍が記されている。

渕上が語るのは、タイトルの通り「合唱力を高めるポイント」。
私は合唱のことはよくわからないが、世界一の実績を持つ渕上が語るそれは組織におけるチームビルディングに役立つ話であった。
チームのマネージャーさんやマネージャー候補さんにもお勧めの話である。

合唱力を高めていくポイントは、まず「自分」を知ることが大切だと思います。
誰かの美しい声に憧れてそこに自分の声をダブらせたり、ないものねだりをするのではなく、自分の、今あるがままの声をきちんと見つめること。
それから、声を磨いていくということ。誰でも最初は輝いていない岩石のような石を、努力して磨き続けることによって輝かせていくのです。
私は生徒の出す声がよくなければ、ストレートに苦言を呈し、それをシビアに受け止めさせます。
その時に自分のことがしっかり見つめられない子は、やっぱり三年後に伸びません。
私がどんなに「こうしなさい」と言っても、それを受け止める心がなければ、悪いところも直せないし、よいものも吸収できません。

それと、合唱はたくさんの人数でやっていくものなので、相手の喜んでいる姿を見て、自分にも喜びを感じられるような感性が必要だと思います。
誰かが褒められているのを見て妬ましく思ったり、相手が輝いている姿を見て羨ましく思ったり。
そうやって、人と比較をして自分の能力のなさを嘆くのではなく、相手のいい所を見つけて真似ていったり、輝いている人を見て「素敵だなぁ!」と、きちんと心から思えること。そんなふうに、素直な心になることが合唱にはすごく大切だと感じています。

もう一つは、人の心が読める、あるいは感じられる、ということです。昨年、合唱部の中で、二人の生徒のお父さんが、病気で急に亡くなられました。
楽しい歌を歌っていても、その子の心の中は悲しみでいっぱいだったかもしれないし、悲しい歌を歌ったら。胸が張り裂けそうなほど苦しかったかもしれません。
そんなことを自分なりに心で感じながら、共に歌い思いを乗せていけるということが、すごく大切ではないかと思います。それがうまくできる年はいい歌が歌えます。
音大にたくさんの生徒が入る年もありますが、そういう年に、全国大会に行けなかったことがあります。どんなに一人ずつのレベルが高くても合唱ではいい結果が出るとは限りません。
相手のいろいろな思いを読み、感じられるようになれば、どんなに声がハスキーだろうが、多少音程が外れていようが、皆の思いが一つに揃って心が清められていきます。
そこが合唱のおもしろい、一人ではできない素晴らしいところではないかと感じています。

なるほど。会社も一人ではできない、素晴らしいところであるはずだ。
一人ひとりが渕上の教える合唱力の高めるポイントを押さえて活動すれば、1足す1が2以上の成果を出せる、そういうことではないだろうか。

(参考)
指揮者 渕上 貴美子 ー菊華アンサンブル

後書き

うちの子どもも合唱部に入れたいなと思いました。杉並区に通えれば。渕上先生のところで。

以上、皆様のお役に立てば幸いです。

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