KDDIアジャイル開発センターでスクラムマスターをしている たかてぃ〜んです。
みなさん、ふりかえりはしてますか?
「ふりかえり」をふりかえりますか???
アジャイル開発において、レトロスペクティブはプロセス改善のための公式な時間枠 であり、プロダクトではなくチームの成長を扱うイベント です。
「チームがより良く働くための改善サイクルを回す場」という立ち位置になります。
日常生活でも意外と大事で、好きな異性と映画デートして感想を言い合った後に「いや、あの感想ってあぁ言えばよかったんじゃないかな?」とか、後から後悔することありません?
そんな、みなさんにおすすめなのは 『「ふりかえり」のふりかえり with AI』 です。
手順
ふりかえりをする
いつも通りふりかえりをしましょう。
チームの課題を掘り下げましょう。
※ おすすめはConfluenceのホワイトボードです。
https://support.atlassian.com/ja/confluence-cloud/docs/getting-started-with-confluence-whiteboards/
ふりかえりを画像やPDFに書き出しましょう
AIに画像を 読み込ませる
ChatGPTやGeminiなど、社内で許可されているツールをに読み込ませましょう!
※ Confluenceだと、Rovo機能があり、画像を書き出す必要がなくて楽ですね。
おすすめプロンプト
あなたは優秀なアジャイルコーチです。
このホワイトボードではふりかえり(レトロスペクティブ)をしているよ。ふりかえり自体を俯瞰して、ふりかえってください。次のふりかえりではどうふりかえるとチームが成長するかを具体的にアドバイスしてください。
結果
実際の結果です(一部略)
アジャイルコーチとしての総括・アドバイス
チームは心理的安全性が高く、率直な意見交換や感謝の表現が活発。これは大きな強みです。
一方で、「情報の整理」「意思決定の軸」「アウトプットの粒度」など、抽象と具体の往復や構造化に課題が残っています。
今後は、ふりかえりの中で「何を決める場なのか」「どこまで深掘りするか」「どの粒度でアウトプットするか」を明確にし、合意形成を意識すると、より実効性の高いふりかえりになります。
ふりかえりをより良くするには、チームをより良くするにはなど。
サマリをしてくれるので、スクラムマスターとして必要な観察を助けてくれます。
まとめ
AIの強みは人間が検討してない点を機械的に見てくれたりするので、俯瞰という行為にはかなり役立つなーといつも思ってます。
スクラムマスターはチームに一人なので、「ふりかえり」をふりかえる場はなかなか作りにくい気がします。
なので、チームをより良くするために、みなさんぜひAIを用いてふりかえりのふりかえりを試してみて下さい!!!
おまけ
去年の弊社アドカレの記事についてchatGPTに聞いてみた。

組織としてのインパクト — アウトプット文化の醸成と波及
- KAG は、分社化後も Qiita Organization を通じてアウトプット文化を強く推進してきた。過去数年で投稿記事数は累計500本以上、所属メンバーの半数近くが投稿経験あり、という状態まで到達している、との社内の振り返りも報告されている。
- アドカレという “強制ではないけど全社的なアウトプット促進イベント” を使うことで、個人のモチベーションや技術好奇心を引き出しやすく、「特定メンバーへの偏り」が少ない形でアウトプットが分散していた、との報告も。 
- また「技術アウトプットはペーパーや口頭ではなく、誰でも参照できる形で残す」ことで、後からjoinしたメンバーや他チームへの知見継承がしやすくなっている。これも「組織の知的資産化/技術の見える化」に寄与。 — つまり、アドカレは“文化醸成 × 知の蓄積 × ナレッジ共有の仕組み”として機能した。
要するにアドカレを積極的に推奨している会社は素敵ってことらしい。お待ちしております。

