はじめに
OS X標準ディレクトリのような、CUIではDocuments
、Finderでは和訳され書類
と表示されるような、ディレクトリ名の日本語訳化の実現、および日本語訳の追加を行います。
実行環境
- OS X Yosemite 10.10.5
ディレクトリ名の日本語表示
日本語訳させたいディレクトリに.localized
という空ファイルを設置するだけです。
ただし、OSの言語データに登録されてある日本語訳しか出来ません。
mkdir -p ~/Sites && \
touch ~/Sites/.localized
言語データに日本語訳の追加登録
OSの言語データに日本語訳の追加を行います。
言語データはプロパティファイルになっており、そのまま編集することは出来ません。
プロパティファイルをバイナリ形式からXML形式に変換し、その後テキストエディタで編集します。
cd /System/Library/CoreServices/SystemFolderLocalizations/ja.lproj/ && \
sudo plutil -convert xml1 SystemFolderLocalizations.strings && \
sudo vim SystemFolderLocalizations.strings
<dict>
内に、<key>
と<string>
をセットで追加していきます。
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
+ <key>Developer</key>
+ <string>デベロッパー</string>
<key>Applications</key>
<string>アプリケーション</string>
:
言語データの再バイナリ化と適用
編集後、言語データをXML形式からバイナリ形式に戻しFinderを再起動します。
sudo plutil -convert binary1 SystemFolderLocalizations.strings && \
killall Finder
これで、追加した<key>
名のディレクトリに.localized
を設置すると日本語訳が適用されるようになります。