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会社のMVVを作って2ヶ月。最初に浸透したのはValueでした

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Last updated at Posted at 2026-05-31

はじめに

私は長野県のソフトウェア開発会社、日本システム技研(JSL)で
カルチャーデザインチームのリーダーをしています。

社員数は30名弱。SESと受託開発を中心に事業を展開しています。
今年度から経営に携わるようになり、MVVの策定もその流れのひとつでした。

MVVの策定

見直しには2つの理由がありました。

ひとつは外部環境。生成AIの台頭で「エンジニアは要らなくなる」という風潮が生まれそうで、技術力だけでは差別化できなくなってきていました。

もうひとつは内部の課題。以前まではミッションステートメントがありましたが、社内で聞いても「一応あるらしいよ」程度の認識で、浸透しているとは言えない状態でした。

そこで具体的に決めた Mission/Vision/Value が以下です。

スクリーンショット 2026-06-01 13.08.26.png

3Value.png

それぞれの言葉には、選んだ理由があります。

「長野から価値を生む」の「から」は、長野の中で完結するのではなく、長野を起点に外へ価値を発信していくイメージです。

Visionも当初は「社会から注目され続ける企業になる」でしたが、「信頼され続ける」に変えました。
注目は結果であって目的ではない。まず信頼を積み重ねることが先、という考えからです。

こちらを4月に発表し、運用しています。

2ヶ月経った現在、途中報告ですが Value だけは確実に浸透していそうです。

Valueの言葉えらび

なぜValueが浸透したのかをお話しする前に、まずこの3つの言葉をどう選んだのかを説明させてください。

Valueには設計の前提がありました。社長からの方針は「日々の業務で使えること」。そして評価軸として機能するレベルまで落とし込む、ということです。

  • 「今日は何を試したか」
  • 「どんな対話をしたか」
  • 「チーム内で称賛できたか」

このような問いに変換できる言葉にしたかったので、動詞の形で3つのValueの粒度を揃えました。

その上で、それぞれに没案がありました。

更新する → 試す

「更新」はドライで、成果・アウトプットに聞こえました。
言いたかったのは姿勢のことです。
「1日1%でも前に進む」「止まらない」というニュアンスです。
失敗しても、試したこと自体に価値がある。そういう文化にしたかったのです。

提案する → 対話する

「提案する」は一方通行になりやすいと思っています。
相手の文脈を理解しないまま提案しても、ただの押しつけになります。
まず相手を理解することが先。だから「提案する」を「対話する」に変えました。

褒める・関心を持つ → 称賛する

SES企業のもう一つの課題は「無関心」です。
プロジェクトが違うと、同じ会社のメンバーなのにほとんど接点がありません。
「褒める」「関心を持つ」といった言葉も候補にあがりました。だから「称賛する」を置きました。

Valueを埋め込む仕掛け

  • SlackにValue3つのスタンプが生まれた

スクリーンショット 2026-06-01 13.27.45.png

  • チームの振り返りで「試す・対話する・称賛する」が使われた

mosaic___________2026-06-01_13.21.32.png

  • 3つのValueを印刷して、会社に掲示された

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これらの仕組みがなぜ機能したのか、もう少し掘り下げます。

Valueが根付いた理由

Valueを「言葉として伝える」のではなく、「仕事の中に埋め込む」ことを意識しました。

  • スタンプを押すこと自体が、Valueの実践になっています(使う
  • チームの振り返りで3つを軸に使う場を作っています(振り返る
  • 掲示は、日常の視界にValueを置いています(見る

言葉が短く、簡単な動詞であることも大きかったと思います。
「試す」「対話する」「称賛する」は軸や対象を限定していません。
誰に対しても、どんな場面でも使える言葉になりました。

Mission/Visionの現在地

一方で、MissionとVisionはどうでしょうか。

MissionとVisionは、今のところあまり語られていません。

でも今はそれでいいと思っています。

宣言だけで文化が変わるとは思っていません。行動が積み重なった先に、文化があると思っています。
Valueが行動として定着して、文化が深まったとき、「なぜ自分たちはこう動いているのか」の答えとしてMission/Visionが意味を持ち始めると思っています。
今はその途中に居るのだと思っています。

次の試み

Valueが行動に定着してきたら、今度はMission/Visionを判断の根拠として使ってみたいと思っています。

  • 新しいサービスを作るとき、プロジェクトの方向性を決めるとき、「なぜこれをやるのか」という問いにMissionで答えてみる
  • どの顧客と仕事をするか、どのプロジェクトを受けるかという場面でも使ってみたい

Missionを理由に何かを断れる場面が出てきたとき、言葉が本当に腹に落ちたと言えるんじゃないかと思っています。

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