はじめに
Web系の開発マシンといえばMacというくらいMacが普及しました。
私もMacを長期間あいようしていますが、Macを使い始めた理由は「安定したLinuxライクなラップトップが欲しいから」です。Macに対するこだわりはなくTerminal,Linuxのコマンドツール群,Officeなどメジャーなツール,Dockerが使用できれば問題ありません。仕事ではMac、自宅ではUbuntuも両方つかってきてきたのですが、どちらも一長一短だなと感じ始めたので新しい刺激がほしくなりました。
Windowsが代替にならないかと情報収集していたら、昨年の中頃にWSL2がPreviewとして登場し、年の後半にはDockerがWSL2対応しました。
ツールが豊富なWindows機で、LinuxライクなことができてDockerも使えます これなら実用に耐えうるのでは?と思い早速X1Carbonを買って使い勝手をたしかめて見ました。
WSL2
- まだPreviewですが、大きな不具合はなさそうです。Windows上でここまでできるのか!ってくらい便利で速いくて快適です
ttyが少し残念です。vimで日本語編集するならwsltty一択になります。wslttyは以外は、編集中に日本語が崩れます- WindowsTerminalが一番良いでしょう。レンダリング、カスタマイズ性、タブ、高速・高機能です。
- ただしvimのpluginのlightlineでlineinforを表示すると、編集箇所とlightlineの列番号が同時にレンダリングされて日本語表示がくずれます。
- CJKの対応がやや弱いですが、pluginの設定で回避できるので良しとします
- wslttyは完璧に日本語環境に対応しています。
- 起動したモニタの拡大率でフォントの表示サイズが決まるため、ラップトップのモニタで起動して他のモニタに移動するとフォントが異常に小さくなったり大きくなったりするのが欠点です
- Win-WSL間でクリップボードを共有するためには、win32yank.exeを使用して連携しないといけません。連携の設定がやや不便ですね。
Docker Desktop WSL2
- wsl上でdockerを動かすことでWindowsでもdockerをnativeで使えるようになりました。
- Docker Desktopをインストールするためには、今のところWindows 10 Proが必要です。(いずれHomeにも対応するらしい)
- まだTechnical Previewなのですごく不安定です。ある日突然、動かなくなったりアンインストール・インストールを繰り返すと治ったり、まだ仕事に使うのは難しい。
仮想デスクトップ
- Windowも標準で仮想デスクトップがつかえるようになりました.Macと異なり全モニタが切り替わります。これは致命的に不便です。
- Macはモニタごとに独立してンダリングしているからか?同じモニタと同じ枚数を使っていてもWindowsと比べてレンダリングがスムーズです。
トラックパッド
- Windowsのトラックパッドも昔と比べたら格段によくなったともいます
- それでもMacにはまったく勝てないです。Macは感度の加減、操作性の良さ凄まじい。
VSCode
- 問題なくつかえます
- WSL2につなげに行くため起動が遅いです。
- VSCodeを複数起動するとWSL2への負荷がどんどん増えていきもっさりします(serverプロセスを都度立ち上げている?)
- 大量のファイルを置換すると固まります
Office/Slack/Dropbox/etc
- さすがWindows。まったくこまりません。
- Ubuntuをつかっていて一番つらかったのはこのあたり. Officeはズレる、Dropboxはスマートシンクが使えない。というか公式ツールがあればラッキー程度なので仕方がない
まとめ
仕事でバリバリ使うにはまだ早いかなと思います。お仕事はもうしばらくMacです。
それぞれのOSの良いところ・気に入らないところをまとめておきます
Mac
良いところ
- 豊富なツール
- MissionControlが神
- MS Officeが動く
- iTerm2という最強ターミナル
- CtrlとCmdキーの使い分けるができて便利
- トラックパッドの精度が神がかっている
気に入らないところ
- 性能のわりに高い
- 負荷をかけるとDockerがよく落ちる
- 開発環境を整えるとき、わざわざXCodeをインストールしないといけない
Ubuntu
良いところ
- OS無料
- Dockerがネイティブ動作する
- Gnome Terminalもなかなか優秀
- 開発環境セットアップが楽
- なんでもカスタマイズできる(要 頑張り)
気に入らないところ
- 不安定
- Officeが開けない(仕事では致命的)
- 情報源は基本英語
- Desktopユーザー向けの情報がすくなめ
- 細かいところを気にしだすと要頑張りが強いられる
Windows
良いところ
- 豊富なツール
- 圧倒的情報量
- WindowsProならDockerがネイティブ動作する
- WSL2はまじLinux
気に入らないところ
- VSCodeのWSL2接続はもっさり
- WSL2関連はTechnical Previewなので不安定
- ターミナルエミュレータがwsltty一択だけどwslttyはそこまで高機能ではない
- フォント汚い‥
- MissionControlとくらべてマルチタスク使いにくい
- トラックパッドの精度がイマイチ