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本稿は 2015年2月24日 に Bennie Mols ([@BennieMols](https://twitter.com/BennieMols)) 氏によって書かれた記事の翻訳です。
* [Python at 25](http://cacm.acm.org/news/183638-python-at-25/fulltext)
誤訳などありましたら編集リクエストを送って頂けると助かります。
+* @uasi に誤訳を修正して頂きました、ありがとうございます!
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# 25歳の Python
By Bennie Mols
February 24, 2015
![Guido van Rossum](http://cacm.acm.org/system/assets/0001/8923/022415_Mols_VanRossum.large.jpg?1476779466&1424805137)
Python を開発して25年が経ちました。Guido van Rossum は "学びやすく使いやすい、とても対話的に機能する" というプログラミング言語を未だに探し続けています。
クレジット: Bennie Mols
長年にわたり、Python は世界で使われている言語のトップ10に入るようになりました。[Dropbox](https://www.dropbox.com/), [Google](http://www.google.com), [Mozilla](https://www.mozilla.org/en-US/) そして [Walt Disney](http://www.disneyanimation.com/) アニメーションスタジオといった企業にはたくさんの Python ユーザーがいます。さらに米国航空宇宙局 ([NASA](http://www.nasa.gov/)) や CERN ([欧州原子核研究機構](http://home.web.cern.ch/)) といった研究機関や大学、それに銀行も多くのユーザーを抱えています。
オランダ人のソフトウェアエンジニアである Guido van Rossum は、1990年にオランダのアムステルダムにあるオランダ国立情報数学研究所 ([CWI](http://www.cwi.nl/)) で働いているときにこのプログラミング言語を作りました。彼はこのプログラミング言語をイギリスのコメディーシリーズ _空飛ぶモンティ・パイソン_ から名前をつけました。
1995年、van Rossum はオランダから米国へ移住しました。米国では、アメリカ国立標準技術研究所 ([NIST](http://www.nist.gov/))、Corporation for National Research Initiatives ([CNRI](http://www.cnri.reston.va.us/))、Google でソフトウェアエンジニアとして働きました。2012年12月からサンフランシスコでクラウドサービスの Dropbox に携わっています。2001年にフリーソフトウェア財団の Advancement of Free Software [Award](https://www.fsf.org/awards/fs-award) を受賞し、2006年に _ACM_ により Distinguished Engineer (著名なエンジニア) として承認を受けました。
著者はカリフォルニア州ベルモントにある van Rossum の自宅へ訪問しました。 そこで彼と Python の開発やソフトウェア工学への情熱について丹念に2時間も話し合いました。
## Python の成功をあなたはどう説明しますか?
Python は学びやすく使いやすい、とても対話的に機能します。コンピュータープログラマーはとても速く新しい実行結果を得られます。それはデータと共に対話的に作業をする科学者にとって優れたツールでもあります。Python は初期の頃から、当時は「オープンソース」という概念が発明される前でしたが、オープンソースの哲学に従って利用されているということがとても重要です。Python ユーザーは自分もコミュニティの一部だと感じていて、改善を行うことにとても積極的です。
## Python ユーザーコミュニティは「優しい終身独裁者」の称号をあなたに与えています。それは Python の変更を最終的に決めるのはあなたであることを意味するのでしょうか?
その用語はモンティ・パイソンに由来する一種のユーモアであり、もちろんある意味冗談です。Python の現実としては、私は本当にほんの少しの力しかもっていません。私は言語についての議論には熱心に関わっていますが、基本的にコンピューターの前に座り電子メールを送っているだけです。つまり私ができることはそれだけです。私は説得力をもっているだけなのです。Python の構文に関する変更が行われる場合のみ、私は意思決定を行うことができます。
## あなたが最も誇りに思っていることは何ですか?
私はコンピューター言語を開発し、25年経った今でもなお成功しています。最近、私は1991年の最初の国際リリースである Python バージョンを遡りました。それは今日の Python と非常によく似ています。基本的な考え方は今も同じです。もちろん、活発なオープンソース開発のおかげで多くのものが長年にわたり追加されてきました。私は一緒にプログラミングの問題を解決しようとする他のプログラマーたちとのやり取りをいつも本当に楽しんでいます。
## 今、あなたは多くの若いプログラマーが所属する若い企業である Dropbox で働いています。そこでの新しい世代とのやり取りはどうでしょうか?
私は自社の若くて優秀なプログラマーと一緒にソフトウェアを開発することが大好きです。私は未だにソフトウェア開発や問題の解決方法を学んでいます。しかし、ときどき私は古い世代の代表のように感じることもあります。私は長年の経験があり、Dropbox の誰かとその経験を共有できることはほとんどありません。
私の経験の中には重要ではないものになったものもあります。例えば、私はまだ70年代のパンチカードマシンの使い方を覚えています。
一方で他の経験の中には付加価値となっているものもあります。ときには「これは30年前に苦労した問題だ」と私は言うことができます。私は広い視野でプログラミングを見渡せます。
コードの1000行あたりのバグ数は数十年にわたり下がっていません。さらにソフトウェア開発チームの理想的な人数も変わっていません。ちょっと補足すると、厳密には開発しようとしているものに依ります。これは仮に5〜20人の間だということにしましょう。
## ソフトウェアは、私たちの世界でこれまで以上に重要になってきています。今日のソフトウェアの状況をあなたはどのようにみていますか?
一般論としては話せません。特定のアプリケーションについてのみ語りましょう。
## 分かりました。一例として自律的な車を取り上げましょう。
近い未来、同一車線を運転することから駐車するまで、車がもっと自律的にできることが増えていきます。しかし、タクシーのようにどこへでも運んでくれる完全に自律的な車というのはまだまだ遠いです。自動運転車がうまく扱えない多くの状況があります。そしてそのことはあまり話に出てきません。視覚に対するもの、特に見ているものを解釈するときは人間の方がまだ遥かに優れています。コンピュータービジョンは、例えば光条件の変更など、多くの問題を克服する必要があります。私自身は、何でも引き受けてくれる車よりも、必要とされるところで支援してくれる車を好むでしょう。
## あなたはシリコンバレーに住み、そこで働いています。あなたには次に起きる大きなものが既に見えていますか?
どうでしょう、私には先見の明があまりありません。あなたへ例をあげるために、1991年のワールド・ワイド・ウェブ (World Wide Web) の発明により私は完全に不意をつかれました。しかし、ソフトウェアが人間のようにもっと私たちの一部になっていくと私は強く思います。あなたが車を運転したり自転車に乗るとき、無意識のうちに大部分のことを行えます。つまりその乗り物があなたの一部になっているのです。携帯電話でも同じことが言えます。私たちの不可欠な部分になっているソフトウェアの先端は間違いなく目に見えないものです。
_**Bennie Mols はオランダのアムステルダムを拠点にする科学技術ライターです。**_